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瑠璃の部屋303

昨日、アデリータを譜面通りに弾いていて、ふと。後ろから4節目の最初のソの音の付点が抜けているのではないかと。ここには弦の番号が入っているので、印刷するときに抜けたのかもしれない。

で、付点のある(半音長くなる)で弾いてみたところ。
鳥肌がたった。

これか!ターレガ(作曲家)がやりたかったのは。

画竜点睛とはこのことである。
最後に、瞳を描き加えただけで、絵の龍が飛び去ってしまったという故事に由来する。

たった、ひとつの付点を付け加えただけで、前半にだけ特徴があると思い、後半はセーハの技巧だけかなと思っていた曲が、なんと活き活きとした。さも、アデリータ(女性の名前)に捧げる素敵な曲の彩りを発し始めたではないか。

ヤマハのNS110で4弦が1ヶ月も経ったかという間に錆びたので。先日、楽器店に4弦だけ売っているのを見つけて変えた。こっちはちょっと様子見している。

1弦変えただけで、鳥肌が立つほどの違いは感じられなかった。