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瑠璃の部屋225

昨日、帰り道に、お店のご婦人が何やら手にして寄ってくる。
カラオケの幟も立てているスナックのママなのかな?よーわからん。
先日、東南アジア系の女性が2階から降りてきているのを見かけたから、
その子がお店に出てるのかも。

ご婦人は、ご高齢である。

(なんぞ、食べ物でも)と欲を出したのだが、爪楊枝だった。
その爪楊枝を入れる紙袋を折り紙のように作ってある。
「お客さんが作って、沢山くれたのよ」
「おお、すごいですね」
「鞄に入れといてね、使えるでしょ」

図書館に異邦人がいたのを思い出して、
「図書館に外国人が来てたので、あげたら喜びそうですね」と言ったら。

「それは違う」
「ああ、違うか」
「それは違う」

アンサンブルでは
「田舎から送ってきたものが、余ったからどうぞ」ってのがある。
お歳暮が1周回って帰ってきたという笑い話もある。

これは、お客さんが作って、人に譲渡されることを前提にママに渡したから、
ママが人にあげることは本筋だが、
それをもらった俺が、人にあげるのは違うらしい。

なんか沢山もらってしまった。
1つ、鞄に入れて持ち歩くことにした。
アンサンブルで、お菓子を食べた後、使おうかな。