蚊には絶滅してほしいが、それをするともっと悪いことが起きるかもしれない
蚊の季節がやってきました。
私は蚊に刺されやすい体質で蚊に集中的に狙われるため、蚊が出没するところに行ったらほぼ100%刺されます。
そのためずっとこの世から蚊が消えてほしいと思っていましたが、もし蚊が突然絶滅してしまうとどうなるかは気になります。
人類にとって蚊は良いことが一つもない生き物なので滅んでもらっても問題なさそうですが、ボウフラを食べる魚がいるように蚊を必要とする生物もいるので生態系に何らかの変化が起きるのは確実です。
問題はその生態系が変わったときに人間にどのような影響があるかは誰も分からないため、もし悪い影響があると人間にとっては更に酷い事態が起きかねません。
そういうことで、仮に蚊を絶滅させる殺虫剤が発明されても実際に使うのは怖い気がします。
蚊もハエもゴキブリも人間にとっては「害」しかない生き物ですが、長い間自然界に存在している以上生態系の一部として何らの役割があるはずです。
それをいきなり排除してしまうと生態系全体のバランスが崩れてしまい、巡り巡って人間にも跳ね返ってきます。
個人的には人間の社会でも同じことが言えるのでないかと思います。
人間の社会も様々な人が存在しておかげで絶妙な生態系のバランスが成り立っているのかもしれません。
それこそ「社会に対して迷惑なことをする人」も含めて人間社会の生態系の一部です。
もし「社会にとって迷惑」という理由で特定の人間を排除してしまうと短期的にはメリットがあるかもしれませんが、長期的に見ると人間社会のバランスが崩れて想像もつかないような悪影響が起きる可能性があります。
こればかりは実際にどうなるか分からないので断定的なことは言えませんが、何かを変えることは決して「タダ」ではなく、相応の代償を伴うことだけは確かです。
そんなわけで世の中には知的で品行方正な人間だけではなく、無知で問題を起こす人も存在しているのがむしろ自然な状態だと思っています。
自然界でも長い年月を経て生態系は変わるように人間社会の生態系もいずれは変わっていきますが、急な変化は大きな犠牲を伴いますので、自然の成り行きに任せたほうが良いような気がします。
もしかしたら「多様性」を尊重することの本当の意義は人間社会の生態系を急に壊さないことかもしれません。
自分にとっては100%迷惑な存在でも、自分が考えてもいなかったところでその人の存在意義がある可能性があります。
ということで、私も今後「何だこいつは!」と思うような人に出会っても、「蚊でも存在意義があるようにそういう人も何らかの役割があるに違いない」と思うようにします。
その方が自分にとっては良いことなので…
最後までお読みいただきありがとうございます。
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