【Weekly SELECK】 web3に参加する権利は誰にでもある。伊藤穰一さんへの取材を終えて
みなさま、こんにちは!SELECK編集部の舟迫(ふなば)です。GWも間近ですが、皆さまはどんな予定を立てられていますか?
私はGWはまあまあ稼働する代わりに、5月後半に休みをとって国内旅行に行く予定です(GWはどこも混むので、だいたい毎年こういう感じ)。
つまりGW期間中もSELECKは記事をお届けする(可能性がある)ので、皆さんぜひ覗いてみてくださいね。
というわけで、今回も「Weekly SELECK」をお届けしてまいります!
今回は、4月21日にお届けした「web3をより多くの人へ届ける。伊藤穰一氏が主催するDAO的コミュニティ「Henkaku」とは?」の取材後記をメインに、4月19日に公開した「【事例6選】「内製化」とは? 多くの企業がシステム開発の外部委託をやめる理由を徹底解説!」という記事についても少し補足できたらと思います。
なぜ「Henkaku」に取材をしたいと思ったか
まずはこちらの記事から!
日本でも、DAO(的なコミュニティ)がたくさん生まれていますね。その代表格とも言えるのが、プロジェクトを通してweb3の世界を学ぶ
「Henkaku Discord Community」です。
主宰者である伊藤穰一さんについては、ご存知の方も多いと思います。インターネット黎明期から実業家として活躍され、マサチューセッツ工科大学メディア・ラボの所長を務めた後、現在は千葉大学の変革センターを牽引されながら、web3関連の様々な活動にも取り組まれています。
私はもともと、伊藤穰一さんが配信しているPodcast「JOI ITO 変革への道」のリスナーでした。(もう、メチャクチャ面白いので、まだ聞かれていないかたはぜひ一度どうぞ!!)
▼特にこの回とかやばいです▼
「変革への道」は音声コンテンツももちろん素晴らしいのですが、私が感銘を受けたのはその「サポートコンテンツ」の充実度。
毎回「編集ノート」という形で、運営の方がブログを出してくださっているのですが(例えばこちら)、とても読み手に寄り添ったスタンスで、難しいテーマであってもわかりやすく解説されています。
その中にはなんと、用語集まで用意されているんです!!
これは自戒を含めてなのですが、先端技術に触れていると、どうしても「それを知っている人同士」がコミュニティ化しやすいと感じています。
より誤解をおそれず言うと、「俺たちスゲーだろ!」的な感じで、知らない人たちを置いてけぼりにして悦に入る的な(妄想です)。
ですが、伊藤さんのスタンスはそれとは全くの真逆なんです。一人でも多くの人にweb3に触れてほしい、誰でもウェルカム、みんなで学んでいこう!という想いが随所に感じられる。本当に素敵だなと思っています。
こんな感じで、私はもともと伊藤さんおよび「変革への道」の大ファンであり、そのリスナーを中心に組成されるDAO的コミュニティ「Henkaku Discord Community」にも非常に興味を持っていました。
日本でもDAO的な組織はたくさん立ち上がってきていますが、その中でも先駆け的な存在。ぜひ取材したいな、ということで、ご提案させていただきました。(まさかお受けいただけるとは思わず、とても嬉しかったです…!)
DAO的コミュニティ「Henkaku Discord Community」
記事内では、「Henkaku Discord Community」の取り組みとして下記のようなものをご紹介いただいています。
会員証として「HENKAKU Membership NFT」を発行
リアルイベントの入場の際の認証に、上記NFT会員証を活用
ソーシャルトークン「HENKAKU」の発行
同トークンを用いた、コミュニティ内オークションの開催
Discord上でクエスト形式でweb3について学んだり、コミュニティに貢献することでトークンが獲得できるゲーム的な仕組みの実装
web3技術を用いた社会課題の解決実験(教育、子育て、その他…)
実は私も今はHenkakuに参加しているのですが、コミュニティがめちゃくちゃアクティブですごいです。また、その多様性にも特筆すべきものがあります。
既に事業などでweb3やNFTに関わっている方もいらっしゃいますが、web3どころかデジタル自体との接点があまりないような方も多いです。
そういった方であってもweb3の世界に触れることができるように、オンボーディングのプロセス(ウォレットを開設するところから!)もとても丁寧に作られています。
クローズド&承認制のため中身をご紹介できないのが辛いところなのですが、参加者もどんどん増えていますし、興味のある方はぜひ一度応募してみてください!
記事内では、Henkakuの活動についてはもちろん、「そもそもDAOってなんなのさ?」という疑問にも回答いただいています。
伊藤さんのお話って、本当にわかりやすいんです。取材中も、「あ〜こんな贅沢な時間があっていいのだろうか…(感涙)」という気持ちでした。役得すぎですね。
ぜひ、ご一読くださいませ!
話は変わって…「内製化」のお話
上記の記事もそうですが、最近のSELECKではweb3やNFT、DAOなど、先進的な技術・概念について取り上げることが増えています。
ただ、多くの人にとってはまだそれらの技術・概念って「ちょっと遠いもの」だと思うんですね。
SELECKはデジタル人材及び「デジタル人材になりたい人」のためのメディアです。「読んで真似できる」という大切なコンセプトもあるので、先進技術だけではなく、明日からすぐに仕事に取り入れられるような、より「手触り感」のあるテーマもずっと扱っていきたいと考えています。
そういった意味では、先ほどの「変革への道」の編集ノートのスタンスと重なるところがありますね。
そうした背景もあり、今回テーマとして取り上げたのが、システム開発の「内製化(インソーシング)」です。
日本では、片やweb3やNFTが盛り上がりを見せている一方で、まだまだ「デジタル化」そのものに遅れをとっている部分もあります。
「システム開発が外注頼り」になってしまう背景には、社内にエンジニアがいない、デジタルに関するナレッジがない…といった理由があるかと思います。もちろん、外注はすべて悪、ということではなく、メリットもありますが、某銀行のシステム障害の件でも話題になったように、その構造上、致命的な状況を引き起こす可能性もあります。
個人的には、内製化そのものが大切、というよりは、事業のコアとなるようなシステムやナレッジをきちんと自社に蓄積し、コントロールできるようにしておくこと、そしてそれを事業の成長につなげることが重要だと感じています。
この記事では、ファーストリテイリング社、ベイクルーズ社、エディオン社、良品計画社など、大手企業の内製化事例をご紹介しながら、進め方のコツやメリットについて解説しています。IT系企業に所属されている方も含めて、日本の現状を理解するという意味でも、ぜひインプットされてはいかがでしょうか。
今回は以上となります!ご参考になりましたでしょうか。では、また来週〜!
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