「REICOの読書日記」No71
4C速読法 12 「ずるい生き方」
心屋仁之助著 2020年
② 1.この本では、そんな「ずるい生き方」と題した、「隠さない生き方」「本性をさらけ出す生き方」を書いてみました。
本性をさらけ出す、ということは、言い換えれば「自分らしく生きる」ことです。
嫌われないように、怒られないように、と周りに気を使ったり媚びを売って生きるのではなく、たとえ周りの人を悲しませたり怒らせたりすることはあったとしても、それでも自分を生きる、という生き方です。
2.僕が言う「ずるい生き方」とは、この徹底して人に頼る生き方のことを指します。
そんなことをしたら人に嫌われるんじゃないか、迷惑なんじゃないか⁉かわいそうじゃないか!って思っています?
でも逆なんですよ。自分でなんでもできる。人に迷惑をかけない。そう思ってやってしまう人は、実は人に、
「お前は役に立っていない」
「お前よりも自分の方がすごいんだ」
と言っているようなものです。実は他人の力を信用していない水くさい人。言ってみれば周りの人のやる気を奪っている状態なのです。ひとりで頑張っているから結局、いろいろうまくいかない。勝手にひとりになって他人のことを信用しないで、あとで助けてもらえない、と文句を言う。そっちの方が迷惑です。でも自分がどうしてうまくいかないかがわからないから、もっと頑張ろうとする。ーーーー
「頑張ってるんだから褒めて!感謝されたい!」
ってなってしまう。でも、感謝されないから、不満がたまる。これじゃ足りないのかなと思ってもっと頑張ろうとする。ーーーーー
周りにも
「あなたも頑張りなさい」
「あなたももっと我慢しなさい」
「人任せにしないで自分でやりなさい」
と、知らず知らずのうちに自分の考えを押し付けてーーーー勝手に頑張って勝手にイライラしている。ーーーーーでも人に任せたり、頼ったり、迷惑かけたりし始めると分かります。自然と感謝が「湧き出す」のです。
3.「これがあるから自分は素晴らしい」
という理由があるのは、実は脆いものなのです。
そうではなくて本当の自信というのは、
何もないけれど、ダメだけど、自分は素晴らしい
と思えること。まずは思ってみませんか?
この気持ちを持てるようになったら、これが自分の大前提、当たり前になれば、その自信は絶対に崩れません。だってそれより下はないのですから。崩れようがない。
だから成功するということは、実績を上げるということではなくて、実績がない自分を、自分自身が受け入れるということが、たぶん究極の成功だと思うんです。そのためには素のままのダメな自分を出さないとわかってもらえません。
つまり、上げ底を止めないと気づけないのです。
③3.の「何もないけれど、ダメだけど、自分は素晴らしい」とありのままの自分を受け入れるというのは、前に読んだ「誰も気きづかなかった子育て心理学」の基本的自尊感情と同じかなと思いました。これができると、「究極の成功」なんですね。ちょっと自信を無くしたとき、「何もないけれど、ダメだけど、自分は素晴らしい」と心の中で言ってみます。
④ 自分に自信を持つ魔法の言葉 「私って本当はすごいんです」
ーーーー
たとえば
「私は可愛いんです」
は言えるのに
「私は愛されているんです。」
は言えない人がいる。
その言葉を言おうとすると、喉がつまるような感じの、抵抗がある言葉。実はそれこそが、あなたが最も望んでいる姿です。
だから、その言葉を何度も自分に語りかけることで、自分の気持ちを開放してあげてくださ。時間はかかるかもしれませんが、いつか自分自身をも認められるようになるはずです。