私は母になってもまだ、自分の親から認められたかった


こんにちは。シングルマザーのれいこです。



私は名前の通りシングルマザーなので
子どもがいます。お母さんは私です。



うちはお父さんがいない家庭なので、子どもがお父さんにどう接するかは分からないですが、子どもって褒められるとすごい喜びますよね。


2歳児だもん、当たり前だよ。当たり前ですよね。
でもじゃあ29歳はどうなんでしょうか。


最近、自分もまだ親に認められたいって気持ちがあったんじゃないか?って思うようになったんです。


子どもとの親子関係、自分と母との親子関係。
連鎖しないように残します。


幼少期はめちゃくちゃ褒められて育ったはず


今2歳を育ててるからわかるんですけど、子どもってなんでも自分でやりたがるし、できたら嬉しそうな顔をするんです。そして「すごい!」って自分で言うんですよ。ママへのすごいって言ってね!って合図です。


覚えてないけど私もきっとそんな子どもだったんだと思うんです。



そして3人兄弟の末っ子です。兄が2人います。

お母さんは子どもは2人でいい。と思ったらしいんですが、おばあちゃんが女の子は1人はいた方がいいわよ!なんて言ったのも後押しして、私が生まれてきました。

生後20日のわたし


すくすく育ち、
元気に公園を駆け回っていた子どもの頃。


けど成長するにつれてだんだんお母さんの言うことを聞かなくなります。基本内弁慶でそんなにお母さんを困らすことはなかったはずですが、小学4年生頃からちょっとずつ自己主張が強くなります。


その頃にバスケットボールのクラブに入ったので周りの子からいろんなことを吸収して、「自分もあれやりたい!これがいい!」とお母さんを振り回すのです。


そしてお母さんはいつもこう言ってました。「あんたは赤ちゃんの頃は可愛かったのにね」と。赤ちゃんの頃なんて、あのライオンでさえ可愛いんだからかわいいのは当たり前です。


生後3ヶ月ライオン


けれど、たくさん言われていくうちに私の心の中では「赤ちゃんじゃない私はもうかわいくない。かわいくないってことは、お母さんの望む良い子ではない」と言われてもないことを連想ゲームみたいに、ネガティブに捉えるようになります。



お母さんとお父さんの関係性


お母さんは専業主婦。お父さんは会社員。
「お金がない、うちは貧乏だから」と言われる日々。今思えばお父さんがお仕事を頑張ってくれてたから子どもが3人いても、ご飯は食べれてました。



物心ついた頃、いつもお父さんとお母さんは決まって喧嘩をしてたんですね。理由はだいたい「お父さんは何をしても気付いてくれない、何も分かってない」でした。



お母さんは子育てや家事のお母さん業を全力で頑張ってました。が、お父さんはぶっきらぼうなタイプなので、絶対に褒めませんでした。そういう昭和の男なのです。



不満を溜めながらもお母さんはお父さんへ相談します。主に子育てです。子どもが大きくなるといろんな問題が起きるようです。ですが、決まってお父さんの「お前の教育が悪いからだろ」の言葉で試合終了です。



これだけ言うとお父さんが嫌なやつなんですが、相談じゃないですね。



夕飯を作りながら帰ってきたお父さんに向かって速攻で勝負を仕掛けてた感じ。お母さんが怒りながらいきなり言うもんだから、お父さんも反射的に怒っちゃう、みたいな。



子どもながらに「絶対今のタイミングじゃなくない・・?」と思ってました。言えませんでしたが。



その度に体が小さくなる思いをして、ひどい時だったら夕飯ができる時間なのに部屋に逃げて少女漫画のりぼんを読んでた気がします。



高校生になったらよく分からんけど素敵な彼氏ができるはずなんだ・・!
と期待に胸を膨らませてちょっとリフレッシュ。特に何のオチもない話です。




私の役目は母の愚痴を聞くこと、笑わせるひと


そんな家庭内での私の役目は、お父さんが寝た後にお酒を飲むお母さんの愚痴を聞くことでした。「あんたが大学卒業したら絶対お父さんと離婚するから」と毎日のように聞いてたので、お父さんはめっちゃ悪いやつなんだなって思ってました。



お母さん大変なのに、なんで別れないかっていったら「子どもがいるんだからお金かかるでしょ。」でした。私たちのために、お母さんはいつも我慢していたみたいでした。



「子どもが大きくなったらお父さんと離婚する説」を唱えてたお母さんに育てられた人、私の周りに少なくないんです。友人や、はたまた初めて行った美容室でも話したことあるんですね。もしかしたら親たちの共通の気休めだったのかな。



けどそうなるとですよね。子どもである私が親の支えなわけですよ。酒を飲んで酔っ払って上機嫌な母の相手をするので「これが私の大事な役目だ、喜んでもらえることだ」といつのまにか感じてたような気がするんです。 



私も私で優しくずっと聞いてた訳じゃないです。だるーい絡みがめんどくさくて物申すときもありましたが、「こんなもんなのかなぁ」と自分の今ある世界を受け入れます。



お母さんはお父さんのこと、子どものこと、周りにいる問題を起こす人のこと。いつも忙しく動き回ってました。



代わりに誰か家事や育児に来るってこともないし、むしろおじいちゃんが亡くなって心の隙間が空いちゃったおばあちゃんの所へよく通ってました。




この頃にはもう一つ私の役目がありました。



体を張った一発芸とか、ドカンと面白いことを言うとかじゃないんですけど。会話をずっと聞いてて、たまに一言ポツリと呟けばなぜか笑ってもらえたんですよね。


それがおばあちゃんの家に行ったときによくあって、いつもイライラしてるお母さんと、いつもちょっと寂しげなおばあちゃん。私の一言で笑って、楽しそうで、一瞬で空気が変わる。


学校ではいつも明るい!きゃぴきゃぴるんるん!って訳じゃなくどちらかというとあまり喋らないし人の後ろをくっついて回るような子でしたが、家の中ではお母さんたちを笑わせられることに、とても満足していました。


まとめると私の幼少期の役目は「お母さんの愚痴を聞くこと」と「お母さんたちを笑わせること」だと思ってたんです。これが一番やりがいでした。お気付きでしょうか。お母さんが中心の世界なのです。


よくある話かもしれませんが、ちょっと距離が近過ぎたんですね。私の場合。お母さんの役に立ちたい気持ちが強過ぎて、お母さんが認めてくれないものは「やっちゃいけないもの」だと感じてしまっていました。



お母さんである私が自分を認められるまで



幼少期はたくさん褒めてくれてくれてた母はだんだん褒めることもなくなり、「あんたはちゃんとしてない」とよく叱られました。



お母さんの思い通りの子どもになれなかったんです。お母さんはおばあちゃんの思い通りの子どもになれてたみたいで、大人になってからも褒められていました。



それが当たり前の光景だったので褒められない私には何の価値もないと思っていました。何の価値もないので学費を出してもらってまで何か学ぶこともできなくて、大学も中退してしまいました。お金を稼ぐ方が価値があるとおもいました。



そんな想いを抱えて仕事しててもしんどくて、価値のない人間からどうにか変わりたくて見た目に気を遣って、お仕事を変えて新しいことを学んで。



少しずつ、認めてくれる人の存在に気付けるようにはなるんですが、褒められることが不快なんです。「あんたに私の何がわかってそんなこと言ってるんですか?」と心の中で悪態をついてました。




一番に褒めて欲しいお母さんに
認めてもらえてない私なんか、
他の人が褒めてくれるわけがない。

ふざけないでよ。




あの時の私の言葉にできなかった気持ちは、きっとこれだったんじゃないかなって思うんです。


でも残念なことにお母さんは褒めてくれないんですよね。むしろ大人になってからは自分と同じ人生の苦しみを味わって大変なことに気付くがいいよ、くらいのスタンスな時もあるくらい。


親子関係って、気持ちの距離が難しい。



もうそれなら自分で自分を褒めるしかないんですよね。

いつまでも子どもではなくて、
私は子を育てる側のお母さんになったのだから。



自分で自分を褒める、は自分が好きなことを好きなだけやる!がベースかなぁって思ってます。好きなことをしてるときって、楽しいですもん。



けど拗らせた私は自分で立ち上がることが難しかったのでライフコーチを雇いました。褒めに褒めてくれ、第三者として客観的に認めてくれて、ようやく自分を褒める自分に至りました。



そして自分を認められる自分は、他人も認められるようになってとってもいい感じです。新しい悩みが全くない!スバラシイ世界!ってことはないんだけど、一つ壁を乗り越えられたんだなと実感しています。



今回私目線で話しているので「もうお母さんになったから褒められるのを諦めよう」って主張をしちゃいましたが、子どもがいなくたって大切な誰かがいるはずだし、その人はあなたを認めてくれてはいませんか?



大切な誰かが認めてくれるあなただって素敵に決まってる。お母さんに褒められなくたって、自分で考えて頑張ってきた過去があるはずだから。もう過去の悲しいことに目を向けない自分でいられるように。



社会に出てからの私は、お母さんが言うような大人になれていません。専業主婦になりなさい、が我が家の家訓でしたが養ってもらうどころか子どもだけ引き取って自分で育てています。わお。



けど、お母さんに認められることだけが人生じゃないって気付けたので、私はお母さんとは違う方法で自分の人生と向き合って自分らしさを追い求めていくつもりです。




大切な人がいない・・と言うならそれは私がお話を聞く。あなたはお母さんが認めなくても、とっても素敵な人だよ。忘れないでね。



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れいこ
ありがとうございます。味の素の冷凍餃子をきゃぴるんるん食べます。