究極の1文字 「ん」

キリスト教は一言にするなら、

「神は愛なり」

となる。仏教は

「諸行無常」

となるのかもしれない。

どんな教えも長いと覚えきれない。
だから、できるだけシンプルにしたほうがいい。

私も「れいち」という簡単でわかりやすい、
子供でも、世界中でも通用する言葉にまとめた。
だけど、もっとシンプルにできないか、と考えた。

「れい」「あい」

悪くないけど、2文字から1文字にしたい。
「あ」でも真理は伝えられるけど、
なんとなく「あ」じゃない気がした。

そこで見つけた、50音の最後「ん」

これが日本人にとっては究極の1文字だと今は思っている。
この「ん」こそが「神」であり、
「れいち」と同義語と言ってもいい。

なぜか?

元々、日本語のひらがなに「ん」はなかったようです。
平安時代の手紙で使われた説があるらしいです。
ただ、詳細は不明。「む」と同義語として生まれたらしいです。

ちょっと話が逸れるが、「愛」の語源は、
「旡」「心」「夂」の組み合わせと言われている。
この「旡」は「いっぱいにする」という意味があるのだが、
その逆の「无」は「無」という意味があり、
「舞」が語源ともなっていて、「无」の草書体が「ん」。

つまり、「ん」には「無」と「舞」の意味がある。

「ん」単独だと意味がないし、わからない。
でも、この「ん」に他の字を繋げると、
非常に重要な意味のある言葉に変身する。

あん、いん、うん、えん、おん・・・

ぜひ、全部やってみてください。
「ん」の奥深さを感じてもらえるかと思います。

「ん: 日本語最後の謎に挑む (新潮新書)」
という本も見つけたから購入した、来るのが楽しみ(^^)

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