道術で使う「内筋」

こんにちは。

私は毎週土曜日に道術という武道に似た稽古をしています。
道術とは、道教で行なう術で、気や神仙の力を利用して戦うというもの、と説明したいところですが、
それとはちょっと似て非なるもので、簡単に言えば、相手と一体となり、ゼロの力を利用するというものです。

今日は、道術の中で重要なコンセプトである「内筋」について、皆さんとシェアしたいと思います。

○ 内筋とは何か?

内筋とは、日の当たらない肌が白い部分にある筋肉のことです。

具体的には、骨盤底筋、横隔膜、深部腹筋、多裂筋、円回内筋などがあります。別にこれらの部位の名称や場所を特に覚える必要はありません。これらの筋肉は、外側の筋肉と違って目に見えにくく、力を入れにくいものです。しかし、内筋は体の中心を安定させたり、呼吸や血液循環を助けたり、内臓や骨格を支えたりするという重要な役割を果たしています。

○ 内筋を使って強い相手に勝つ方法とは?

道術では、内筋を使って己の中心を安定させ、気を高め、相手と一体となり、相手の力や気を奪うという技法があります。内筋を使うことで、自他の身体が一つになり、身体の中心から発する力が全身の細部に伝わります。また内筋を使うことで、体が柔らかくなり、相手の力を受け流したり、逆に利用したりすることができます。内筋を使うには、以下のような方法があります。

- 呼吸法:内筋の中でも特に横隔膜は呼吸に関係する筋肉です。横隔膜を使って深くゆっくりと呼吸することで、内筋を活性化させることができます。呼吸法は、気を高めるだけでなく、リラックスしたり、集中力を高めたりする効果もあります。

- 緊張法:内筋を意識して緊張させることで、内筋を鍛えることができます。緊張法は、骨盤底筋や深部腹筋などの筋肉を使って、おへそをへこませたり、肛門を締めたりすることで行います。緊張法は、体の中心を安定させるだけでなく、姿勢を改善したり、内臓を整えたりする効果もあります。

- 動作法:内筋を使って動くことで、内筋を強化することができます。動作法は、内筋を使って腰をひねったり、脚を開いたり閉じたりすることで行います。動作法は、体の柔軟性を高めるだけでなく、バランス感覚や反応速度を向上させる効果もあります。

○ まとめ

どんなスポーツや武道もそうですが、卓上の理論で簡単にわかるものではなく、
実際に身体を動かさないと、なかなかその極意を掴むことはできません。

この「道術」のすごいところは、単なる相手を倒すための動きではなく、
普段の日常生活を快適に、自由自在に導くための指南となっています。

日々の動きの中でも「内筋」を意識して動かすことで、
「こんな楽に動かす方法があったのか!?」と感じてもらえるかと思います。

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