我々がハンバーグを作っていると思っていたけれど、実は我々の為にハンバーグになってくれていたらしい。
〜ハンバーグ養成所にて〜
【教官】
「えー、これからハンバーグになる皆さん初めまして!」
【ハンバーグbabies】
「(一同)初めまして〜!」
【教官】
「今日皆さんにお伝えするのは、人間の方々は自分達が美味しく為に、皆さんにあれやこれや、と手を加えてきます。今日はその対応方法について教えていきますね〜!」
【ハンバーグbabies】
「はあ〜い!」
【教官】
「人間は焼く前にまず、皆さんの空気を抜くためにパンパン叩きます。これでもかと叩きます。その時は息をなるべく吐いて、身体の空気が抜けたふりをしておいてくださいね!」
【ハンバーグbabies】
「はあ〜い!」
【教官】
「次に、人間は皆さんの焼く前にお腹あたりを窪ませます。どうやら、焼きムラが出来ないようにらしいので皆さんいい感じにフライパンの上で転がって均等に焼き目付けちゃってください!まあ出来る限りでいいんで!」
【ハンバーグbabies】
「はあ〜い!」
【教官】
「それで焼かれるんですけど、何度か皆さんはひっくり返されます。目が回らないように、回る練習はしておいて損はないです!」
【ハンバーグbabies】
「はあ〜い!」
【教官】
「あ、そうだ!以前卒業生で、普通に焼かれて終わると思ったら“煮込み”スタイルだったらしく、トマトで窒息しそうになったとの声を聞いたことがあります。トマト煮込み、ハンバーグカレー。こうした声が聞こえてきた時は、息を止める練習などしておくと吉です!」
【ハンバーグbabies】
「はあ〜い!」
【教官】
「では!皆さん立派なハンバーグになってきてくださいね!以上っ!」
【ハンバーグbabies】
「ありがとうございました〜!」
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【ハンバーグbabies旅立ちの時】
(空気を抜かれて叩かれている時)
「うぐっっ」
(お腹を凹まされている時)
「フライパンで転がれ...だっけ....?」
(ひっくり返されている時)
「全宙とバク宙練習しておいてよかった....」
(トマト煮込みになっている時)
「潜水訓練の講習受けておいてよかったぜ...うっ苦しい...」