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【絵本出版賞にてハッピーソアー賞をいただきました】

初めて応募した公募「絵本出版賞」にて作品「僕はクロワッサン」がハッピーソアー賞を受賞いたしました。

なぜか賞状2枚入っていた
嬉しいナ

一次選考、ニ次選考と段々と高次選考に通過するメールが届くたびに自分への期待と、最終結果を見る怖さがあり落ち着かない気持ちだった11月最終週。

とても満足のいく結果です。

初めての公募でこうした賞をいただけたことは本当に応援してくださる皆さんのおかげです。

“勝って兜の緒を締めよ”

これからも謙虚に邁進し続けます。
淡々と自分が描きたいもの、美しいと思うもの。
表現し続けていきます。

これからも「れいちゃんのぼっち飯」の中の人
筧玲奈をよろしくお願いいたします。

HPに名前が...!

~おまけ~

【企画意図】

【企画意図】
いつも、誰かに憧れていたような気がします。

小学生の頃は、顔立ちが可愛らしい子。
中学生の頃は、自然とみんなの輪の中心にいる子。
高校生の頃は、習熟度の上位のクラスにいる子。
大学生の頃は。『自分らしさ』を持っている子。

誰かのことを見上げては苦しくなり、羨ましさという海の中に溺れていることがこれまで、とても多い私でした。けれど、ある時、その海から沖合に戻ることができなくなり、心身のバランスを崩してしまいました。静養期間中、自分の思いのままの温度感で生活をしていると、

「自分は誰かになれない。けれど、その誰かは私になれない」

当たり前のようで難しいことに少しずつ気づいていきました。そうか、私は私で。人生とは、生きることは「私になる」ということなのかもしれない。そんな結論に現段階でいきついた時、もっと自分が自分であることに満足していれば、と悔やみました。

しかし、これまでの過程も含めて自分だった、と愛おしく思えたとき、それまでの道中を文章という形で記しておきたい。こうした思いから、今回の作品を描くに至りました。

クロワッサンが至った、自分へのプライドが、誰かの比較の上で劣等感に変わってしまう状態。逆に誰かに「羨ましい」と裏側の自分の状況を見ずに言われ、「羨ましいのは私なのに」と思ってしまうマンゴークロワッサンの気持ち。

これらを「パン」という客観的に見ることのできる存在として描くことで俯瞰的に考える、自分のために描いたような文章です。

あとは、筆が流れるままに表現しました。

【あらすじ】

【あらすじ】

とある日のこと。丘の上のパン屋では店主によって新商品のポップの入れ替えが行われている。交換の様子を、見守っているのは、新商品の横のトレーに並べられた、パン屋の人気1位であるクロワッサンの「僕」。

どうやら、新商品としてやってくるのは「マンゴークロワッサン」らしいと知った僕だったが、自分こそが看板商品である、という揺るぎないプライドを持っていた。

ところが、店主が新商品を並べ始めると瞬く間にマンゴークロワッサンが売れていく。それに伴って段々と「僕」のプライドも揺らぎ、心の中には焦りと劣等感が生まれ─。

とうとう残り1個になったマンゴークロワッサンに
思わず「僕」が放ってしまった言葉とは?
そして、最終的にクロワッサンの「僕」を待つ運命とは?


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