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入国審査が厳しいベーグル共和国

入国審査官
「次の方、こちらまでどうぞ」

小麦粉
「小麦粉です。土台というか、パン主材料としてきました」

入国審査官
「強力粉、でお間違いないですね?薄力粉ではないですね?」

小麦粉
「はい、間違いなく強力粉です」

入国審査官
「どうぞ、お通りください」

砂糖&塩
「さとうで~す☆、しおで~す♡。調味料の“さしすせそ”の前後ペアで~す♪」

入国審査官
「(顕微鏡で2人の形を確認)虚偽なし。どうぞ~」

ドライイースト
「えっと…僕、ここに行けってママが…良いのかな…ベーグルなんとかって…」

入国審査官
「(ベーキングパウダーと疑う)君のママ、いつ膨らむって言ってた?水分と熱が加わったとき?それとも発酵途中で?」

ドライイースト
「ママは発酵のとき、膨らむなあって…」

入国審査官
「はい、大丈夫です。お通りください」


「エッグですッ。世の中暑すぎてえっぐッ。今日はお邪魔しちゃおうかな~ってきちゃいましたあ~ッ」

入国審査官
「お帰りください」


「えええ、俺お菓子作りとかのとき大体呼ばれるッスよ?」

入国審査官
「ここはお菓子共和国ではありません。お帰りください」

バター
「こんにちゎ。ばたぁですぅ。話し方もぉ、存在もべたべたしてるぅってよく言われますぅ」

入国審査官
「お帰りください。おそらくお隣のドーナツ国のお間違いかと」

バター
「えぇ。でもぉ。ここでは焼かれる前に一回茹で風呂入れるって聞いたしぃ」

入国審査官
「別の国をあたってみてください。おそらく戦力になるかと」

ーーーー【門の外で出会った卵とバター】ーーーー


「もう俺らで国作っちゃわね?ってやつッス」

バター
「そぅね、もぉオムレツ大帝国作っちゃぃましょ!ぷんぷん」

~こうして今日も無事ベーグル共和国の秩序は保たれるのであった~

焼く前
焼き上がりです
(ど素人なので大目に見てください…)
中にはアップルシナモン
(青森県産 未希ライフ)

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