それでも愛している
ずっと幸せでした。今日までずっと、本当に楽しくて嬉しくてあなたを知った日から幸せでした。
まさか自分が泣くとは思っていなかった。だって、もう次の恋が始まろうとしているから。
それに彼女は、時々大きな嘘をつく。実際嘘をつかれていた。だから、電話するってなった時、泣くなんて思いもしなかった。却って腐す気持でいた。
話題が私たちのことになり、夢が叶いそう〜とか、夜職はやめて! とか話しているうちになんだか異常なほど切なくなって、泣けてしまった。ずっとずっと好きだったから。
でもこれは言おうと思っていたから、好きな人できたと言ったら、よかったじゃん○○君なら絶対幸せにできるよと返してくれた。そしてそのまま、ずっと昔の思い出を、初めて会った日のことを、あの時のあれ嬉しかったよ、なんて……懐かしむように言葉にしてくれた。私は余計に涙が溢れた。
彼女のセクシュアリティが私と同じだったら、もう一回会って考え直して欲しいって懇願していただろう。愛が涙に成って溢れていたから。
でも、私たちは進まなければならない、お互いのためにも。
たくさんの幸せをありがとう。
愛しています。
嘘、ごめん。
愛していました。今の今まで。
ばいばい、またね。あ、またねは違うか。縁があったらまた会うかもね。来世は結婚だ! おやすみなさい。風邪ひかないようにね。
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