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【推しの子】考察&予想23/8/16※ネタバレ注意

人気があるのは知ってたけど、とあることから踏み込んでしまって一気見して原作も読んだ結果、これから最終章に向かい物語は終局に向かうので黒幕やら展開やらを予想してみることにした。

黒幕はおそらくカミキではない

そもそもカミキってアイに対して敵対的だったのだろうか。
作中にそんな描写はない。
カミキが悪人に見えるのはこの動画でも考察してるようにアクアが心理的に思っていること考えている事というアクア目線の解釈。
アイは15歳でカミキに会ってから変わってる。
つまり、アイはそこから人生が変わるぐらいの衝撃を受けている。
そして、アイは愛がなんのか知らない→これ本当か?
アイとカミキの出会いがネガティブとは考えにくい。
なぜならアクアとルビーを産んでいるから。
そして、カミキとの出会いでアイはアイドルとして覚醒していくから。

アイは強欲でアイドルとしても母としても愛され愛したい。
それはカミキに対しても同じなんだろう。愛し愛されたいと思ってたはず。

次に、アイがカミキに公衆電話で連絡する流れがある。
これはアイとカミキは絶縁状態じゃないことを意味し、関係はある程度維持されていたと考えられる。
でも表向きは動けない→足がつかない公衆電話なら会話を許される関係→社会的に隠蔽されなければならない関係だということは推察できる。

なので、もしカミキがアイを憎んでるならアイとも連絡をとらないだろうし、アクアとルビーに手をかけてもおかしくない。
だからきっと今でもカミキはアイもアイの産んだアクアとルビーも愛してるのだろうと思う。
となるとカミキが本当の黒幕ではない可能性がある。
ただ状況証拠的にアイを殺した犯行を唆した可能性は否定はできない。
でも、カミキ=父親=黒幕と考えるのは時期尚早な気がする。

五反田監督の立ち位置に不可解が多い

次に気になるのは五反田監督。
なぜアイからDVDを渡されたのか、なぜアイのために映画を作る気になったのか。
それだけアイに固執してるのに五反田監督がアイに対する感情背景描写が薄すぎる→きっと裏がある。
そして五反田監督はまだ嘘を吐いてない。というか暴かれてない。
おそらく五反田監督は何かの嘘を隠し通してる相当な重要人物だとは思う。

アイは監督に自分自身の映画を作ってもらいたかった。
事の顛末は知らないにせよきっとアイから何らか伝えられていて一連の流れや事件からアイの本心にたどり着く。
DVDを渡された件から想像は容易い。
だから五反田監督は直接的にアイの死に絡んでないものの、アイの本心を理解したことで共犯者となった1人と考えると非常に腑に落ちる。

黒幕はおそらくアイ本人

アイの本心とはおそらくアイそのものの神格化。
人間としての感情に左右される曖昧なアイドルではなく、
普遍的で完璧なアイドル=崇拝対象としての完成形=神
人気絶頂で殺されて伝説化するだけでなく、監督に映画を作ってもらうことで普遍的なものへとさらに昇華させる。
そこにはアイなりのファンへの愛が詰まってる。
それを全て理解したカミキがアイをころし、アイの本心を理解した監督が作品を作ったのではないか。

メインテーマは嘘、セカンドテーマは愛

アイの死に際にアクアとルビーに向けた「愛してる」。
愛が何なのかわからなかったアイが死に際にたどり着いた感情。
その愛を受け取ったアクアとルビー。その2人の今後に記されるだろうアイの形。2人を取り巻く関係者の愛の形。
この作品のコアテーマには嘘だけでなくて愛ということについて改めて考えさせられることが多い。
セカンドテーマには間違いなく「愛」が存在する。

これはジャンプ作品だということ

メタ考察にはなってしまうのですがこれはジャンプ作品だということ。
アクアがこのままアイの本心に気づかずに復讐を成してしまうとアクアは直接的ではないにしろ悪人となる。
おそらくアクアが復讐を成すシナリオの場合はアクアはおそらく死の運命に辿り着くだろう。
ここまで売れたジャンプ作品で悪人にハッピーエンドはない。(良い例はデスノート)
アクアが死ぬルートがあるとアイとアクア視点だけが完結するけど、残されるルビー、かな、あかね3人の存在意義がなくなってしまう。
となると、おそらくアクアの復讐は結果的に失敗に終わると考えられる。

アクアを救いハッピーエンドに向かうには

可能性は十分にあってまずキーとなるのはあかね。
おそらくあかねは能力によってアイの本心に気づく可能性が高い。
つまり本当の黒幕はアイ本人であることに気づくんだろう。
そしてすでにアクアの野望は知っていて止めようとも思ってる。
もし、アクアの推測が間違っていてアイの感情のトレースができたのであればアクアを説得すれば良いのかもしれないがすでに映画の話が動いてしまっている。
あかねには直接アクアを止められる方法は残っていない。

アクアの呪縛を解き放つのはルビー

となるとアクアのことを救えるポジションにいるのは映画のメインヒロインであり、アイ本人役であるルビーしか考えられない。
有馬かなはB小町の別メンバー役のため、その立ち位置からアクアを救えるのは困難と考える。
アクアを救う方法はアクアが作った脚本のアイに対する解釈を、本当のアイの本心によって上塗りし、アクアの想定とは異なる形で映画の受け取りの印象を変えてしまうこと。(たとえば演技のベクトルによって感情表現を変えるなどする)
そのきっかけを作るためにあかねがルビーにアイの本心を伝え、その上塗りされた演技に対して天才受け師有馬かなが天才演技で応えるという構図が想像できる。
そしてこの状況を作り出すことができたもう1人の人物がいる

五反田監督の存在が効いてくる

形的にはアクアに焚き付けられてアクアの映画の監督をしているが、アクアの復讐劇にいっちょ噛みしてるように見せかけてかなり監督の思惑通りになろうとしている。
そもそも一番の謎はなぜ五反田監督が「アイ役はルビー」と言い出したのだろうか。
重要なアイ役を演技ができないルビーに任せるのは普通に考えればありえない。
それでもなおルビーを推すのは
アイの器になれる可能性があり暴走したアクアを止めることができるとするならルビーしかいない
と思ってるからなのではなかろうか。
結果的に不知火とあかねが降りたことでルビーがアイ役となったもののこれは偶然なのではなく、
不知火は台本からアクアの意図を読み解き、あかねと監督はアイの本心を読み解き、結果としてこの三人がアクアを止められるのはルビーしかいないと考えたからの結果なのだと言える。

アイへの依存から解き放たれ絶望するアクア

アイが殺された黒幕だったのがアイ本人だと知ればアクアの怒りの矛先は消える。いや消すしかなくなる。
むしろ死ぬ間際まで最後に自分に対して嘘を貫き通したアイに絶望すら感じるだろう。
思うはずだろう「俺は何のために転生したんだ・・・」と。

最終的にアクアを救うのはルビー・かな・あかねの三人

おそらくこの作品の最終的なカップリングは成立しないだろうと考える。
ただこの三人だけはアクアに対して役割が明確にあって
あかね:アイの本心をアクアに説明する
ルビー:アクアのアイへの呪縛を解き放つ
かな :絶望したアクアに寄り添う
という感じだろう。

アクアが転生した意味がわかる時がエンディング

アクアが転生した意味とはおそらくアクアが生きる意味なんだと思う。
で、おそらくそれはアクアに母アイが望んでいたことなのかも知れない。
アイのアクアに対する本心にたどり着いた時、本当の意味でアイから解き放たれアクアとしての生きる道=希望を手に入れられるんだろう。

あとがき

とまあ、好き勝手書いてみました。
合ってるとか合ってないとかは割とどうでもよくて、こんな考察をしたくなるぐらいハマった作品はまどマギ以来ほんとうに久々です。
本当に【推しの子】は面白い。
5年10年に1度といっていいレベルの神作品だろう。
終局に向かう原作、始まったばかりのアニメ、
最高のコンテンツを作ってくれている【推しの子】の関係者全てに尊敬と感謝しかない。

本当にありがとう。

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