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「 SCAPEGOAT 」
僕はただのSCAPEGOAT
皆の罪を償う為に差し出された
君はどうしてそんな眼で見るの??
憐れみの籠った眼で見ないで
僕は君が怖い
だって皆は僕に全部、罪を擦り付けるのに君だけは違うから
そう異端の魔女の君は、僕が怖くないんだね...
僕の心の中には、皆の罪が塔の様に聳え立っている(そびえたってる)
どうして君は僕を見て平気なの??
穴が空く程、僕を眺めたって何も出て来ないのに...
例え僕自身が居る事で罪になるなら僕を「コロシテ...」
声にならない叫びですら君には届いてしまう
恐い...
SCAPEGOAT
そうか!!?
君も魔女だから解るんだね
僕のSCAPEGOATとしての役目と、異端の魔女の役目は似てるから
でもね
僕は皆の贖罪を食べた
君は食べてない
其処が大きな違い
今なら間に合う
僕から逃げて
だってもし僕が君まで
殺してしまったら
僕は先に進めないし、後戻りも出来なくなる
だから僕の前から消えて
僕が本物の罪を犯す前に...
𝑭𝒊𝒏.