憎しみがそもそもあんまない
どうも、シンガーソングライターの高尾伶です。
人から「面白かったよ」と勧められた本とドラマが自分にハマらなかった。
その本は「変な家」
ドラマは「御手洗、炎上する」
(まぁまぁ話題の作品だと思うので
未見の人用の説明は今回しませんすいません)
この作品自体を否定する気は全くないし、クオリティが低いとかでも無いとは思うけど、
僕が見るにこの2つの作品の共通点は
「憎しみ」がテーマになっている?と思う。
憎しみや怨みが基盤となった復讐劇なんだけど、なんでこんなに共感しないんだろう?
うん、ストーリーとしても登場人物の行動原理としても共感できなかった。
ずーっと、どこか他人事のように
人生かけてまで復讐するのだなぁ〜と
思って観てしまった。
これは、単に俺が他人からヒドく深く傷つけられた経験がないのか、
(ってことは俺は常に加害者ってことか?笑)
もしくは心の痛み超鈍感なのか。
(それはそれでまた別の問題が発生してくる笑)
単純に「もう他のこと考えた方が良くねー?」
と思ってしまってるのかもしれない。
人間ってこんなに怨みを引っ張れるんだなぁ、
と感じてしまう。
憎しみがそもそもあんまないんだと思う。
そりゃ自分にだって
忘れなれない屈辱や傷やトラウマあるけど、
それを当の本人に見返しやるとかは考えたことないかもなぁ。
とりあえず会わなければいいと思って、別の人生に切り替えてみる。
(そんな余裕があればの話ね)
なんで警察に届けないの?とか
司法には頼らないの?とか思っちゃうんだよな〜
まぁ現実問題はそう上手くはいかないのかなぁ。
自分のこの感覚は、とても幸運なんだろうか。
そういう性格ということなんだろうか。
(とりあえずはこんな自分にしてくれた親や周りの人に感謝なのかな)
去年観て面白かったNetflixのドキュメンタリー?の
『スタッツ:人生を好転されるツール』の中で
「一つのこと(一人の人)に依存してしまうと生命力が落ちる」みたいなことを言っていて、やけに納得した。(言い方とか違うと思うので気になったら観てみて下さい。面白いです。)
例えば自分の場合は、
恨み節というか悲観的になるより前に
「楽しみにしてた映画来週じゃん!」とか
「マリオRPGリメイク絶対買う!」とか
「良い歌詞思いついたんだけど!」とか、
その一瞬は全てを忘れられるような出来事が多いから、
古傷をどうにかして決着させよう
みたいな気持ちになりにくいのかな。
でもまぁこれは生き方の一つとして、
結構アリなんじゃなかろうか、
とふと思ったのでした。
おわり