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【第2話】冬のダイビング|「寒くないんですか?」と訊かない問題

最初に保険をかけるわけではないのですが、これは「寒いとか言ってないで潜りに行こうよ。」的なポジショントークではございませんし、冷え性の方も多くいらっしゃることもわかった上でのお話しです。どうぞよろしく🙇‍♂️

この時期に、宮城県内でダイビングに行った話しをすると。
ほぼ「寒そ〜。」とか「えっ、寒くないんですか?」と訊かれます。
まぁまぁ、そう思うだろうし、そう訊きたくなりますよね。

これは、私とダイビングをしていない人との会話です。知らなくて当然なので、お話しします。

「寒くないですよ。水が中に入らないドライスーツを着ますので、体は濡れません。」 
肌に直接触れた水が、体温を奪います。

正直な話し、秋の沖縄であっても。
雨が降っていたり風が吹いていたりすれば、よっぽどそちらの方が寒いです。(ウェットスーツは体が濡れるので。)ボートの移動中などは特に寒さを感じます。
その体験から、冬の宮城はもっともっと寒いと考えてしまうのは、勘違い。

ドライスーツの中には、インナーを着ます。
季節に合わせて、ベースレイヤー(肌着)、ミドルレイヤー、アウターレイヤーの3種類を組み合わせる。
12月初旬の水温は13度でしたが、余裕で60分以上のダイビングが可能になります。(ウェットスーツではなかなかできない潜水時間。)

ただ、これには条件があって。
体のサイズに合ったスーツ(もちろん自前のサイズオーダーしたスーツがベスト)を着用する。
インナーを最適なものにする。
ダイビングの練習をして経験を重ねる。(ドライスーツ内へのエア給排気が上手になれば保温力は格段にアップします。)

例えば逆に、条件が悪い例でとして。10年以上同じウェットスーツを着て生地が固くなっていれば、保温力はかなり低下していますので、寒さには弱いです。

このことは。
2022年の講習生に何度もお話ししたセリフですが。
「ダイビングは、やるならちゃんとやった方が良い。」
につながるかもしれません。
ドライスーツを使いこなせれば、ダイビングの幅(場所や季節などの選択肢)は格段に上がります。

具体的な提案としては。
興味のある方対象に、ドライスーツ体験会の開催からでしょうか。
2023年は開催します。

よって。未経験者ではなく、ダイバーのみなさんは、
「寒くないんですか?」
と、訊かないように。

そして、実際に体験してない人は。
そう聞く人の耳元で、こうささやいておいてください。
「寒くない。ってぶつぶつ語ってたよ。」って。



でも、

いつも思うのが、

もしも、

「冬に潜って寒くないですか?」
の問いへの答えが、

「めちゃくちゃ寒いですよ。マジやばいです。」
「寒過ぎて、水中でガタガタ震えています。」
だったとしたら。

(そんな思いしてまでやるってことは、めちゃくちゃ楽しいことなんだろうな〜。)
と、思っちゃうんですよね。