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🇻🇳カオサン通りを求めてベトナムへ@ホーチミン2013

バックパッカーが集まるバンコクのカオサン通りは若者の集まるファッショナブルなストリートに変容してしまった。猥雑で、汗臭くて、人から離れたい人同士が傷を舐め合うあの通りは2010年代には消えてしまった。

私は急にバンコクへの熱が覚めてしまった頃だった。だんだんと「国」ではなく、「インドシナ半島」というものを意識してきた頃、ベトナムへ行くことにした。ホーチミンである。

タソンニャット空港からタクシーで降り立つと、そのままデタム通りを目指した。

ホテルにチェックインすると、デタム通りに飛び出した。交差点にあるどでかいバービアでベトナム販売のレッドブルをオーダーした。

ここが社会主義国とは思えない。
デタムはパタヤのウォーキングストリートとあの2000年前後のカオサン通りの匂いを残していた。

バー、マッサージ、バー、マッサージ、
大通りを埋め尽くす屋台。

ゴニョゴニョと聞こえるベトナム語。
何一つわからない言葉。

そうだった。
初めてカオサンに来た時もそうだった。
何も言ってることが分からない。
途方に暮れると共に開放感もあった。

それがいつしかタイ語も少し聞き取れるようになり、慣れてしまったのだ。

失礼ながら、タイに飽き始めていたのだ。

路地裏をみる。
赤く照らされている。
行こうじゃないか。

さあ、インドシナ半島へ。

ーータケシ


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