数年ぶりに入賞しました。
はじめに
はじめましての方ははじめまして、
れいれいです。
2023/07/16に開催された朝霞杯2人チーム戦で烙印を使用し4位を獲得出来ました。
実に数年ぶりの入賞でした。
本記事では烙印を使用する上での環境考察、対面で意識することなどに伴ってレシピの変遷、またサイドプランの紹介をします。(烙印の回し方など基本的なことは本記事では紹介しません。)
「俺烙印にまじ勝てなさすぎて嫌いだから組むわ」
自分のこの一言で全てが始まったと言っても多言ではありません。そしてなんと偶然にもカードショップに行ったら烙印の構築済みデッキが安く置いてあったので買って回すことにしました。最初はわけわかめでしたが動画を見たりアーカナイトさんに質問攻めしたおかげでデッキの理解度が上がっていき、公認で使用しようかなと思えるレシピが出来上がりました。
当たり前ですがおすすめしてくれたレシピを元に組んでいるのでほとんど一緒ですが、数枚ほど相違点があります。
当時の環境にはピュアリィとクシャトリラといった不利対面がいたため、対面する上で意識せざるを得ませんでした。
それを受けてピュアリィを重く見て、ストリートの対象耐性をすり抜けれる上にマイフレンドを破壊できるうさぎをメインから2枚採用しています。
アーカナイトさん(上部のレシピ)はメインからドロバも採用されていますね(多分ピュアリィメタ?)。
自分(下部のレシピ)がメインから無限泡影を3枚採用しているのは、烙印というデッキの性質上、クシャトリラアライズハートを立てられてしまうと展開が厳しいというのを聞いていたのでそれを重く見ての採用になります。
このレシピを組んだ辺りから仕事の都合などで公認に持っていくことが出来ず、摩天楼の活動内や知り合いとのフリーでしか試すことができませんでしたが、当時から事故率の低さを実感していました。
さて、時は6月からの制限改訂発表まで行きまして、スリーピィの制限によるピュアリィの若干の弱体化に加え、クシャトリラフェンリルが禁止になった影響でアライズハートにこれ以上怯える必要がなくなったと思いきや、環境ではR-ACEが流行り初めました。
また新弾で登場したトランザクションロールバックによりラビュリンスも台頭し、有効な手札誘発や汎用枠があまり絞れずにいました。
こんな状況で自分自身もちょっと遊戯王から離れていたことからレシピは変えずにそのまま公認に出た結果、オポネント差で優勝出来たことで烙印というデッキの地力の高さ、また対応力の高さを実感できたことで今期は烙印をメインで使用すると決めました。
7/5 秋葉原ビグマ公認
使用:烙印
1戦目 烙印影衣 後 〇ET〇
2戦目 ラビュリンス 後 〇〇
3戦目 @イグニスター 先 ×〇〇
4戦目 60アンデ 後 ××
オポネントで優勝
この時2戦目のラビュリンスに至ってはトランザクションロールバックで次元障壁を発動されたにもかかわらずカルテシアの融合効果で耐え、ビーステッドと合わせて火力で押し切ることができたため下馬評であった「烙印はラビュリンスに不利」というのはプレイングなどでカバー出来るかもしれないなーと考えました。
また、知り合いのRACEやティアラとの調整を経て構築を変えました。
2023/06中旬~2023/07初旬
調整の結果、下記のようなレシピに至りました。
前回からの変更点として、うさぎ2、復烙印を抜いてメインからD.D.クロウを3枚採用しました。
採用理由としては以下の通りです。
ピュアリィ:
リリィの変身効果やプランプの素材追加効果に有効。
RACE:
展開時途中でハイドラントがリンクリボー変換で墓地に行き、そのタイミングでクロウをEMERGENCYに当てることでタービュランスもでなければプリベンターで持ってくることもできないことから展開が止まる可能性がある。
ラビュリンス:
トランザクションロールバックのコピーする効果にチェーンすれば不発になる上、各種家具を除外することも有効。相手ターンエンドフェイズにビッグウェルカムも残さないことで自ターンのジェイドへのバウンスもケア可能。
ティアラメンツ:
当たり前のようにティアラネームを除外することで妨害できる他、ビーステッドも標準搭載のため他のデッキよりさらに有利が取れるシーンが多かったです(なお朝霞ではあまり機能しなかったのが残念)
融合素材:
腐っても闇属性なので神炎竜ルベリオンになれたりグランギニョルになれたりスタペリアになれたりリンドブルムになれたりと超便利。うららと違って墓地へ行ったあとも仕事があるのが非常に偉い。
クロウ3枚構築にしたことでビーステッド含め手札に何かしらの誘発を引き込むことができたのでタダではやられない構築にはなりました。
また復烙印はリソース回収として優秀ですが1枚できる仕事があまりないので抜きました。
この構築にしてからの公認での戦績です。
2023/07/10 秋葉原サテライト公認
使用: 烙印
1戦目 ティアラメンツ 後 ○○
2戦目 未界域壊獣カグヤ 先 ○○
3戦目 ラビュリンス 先 ○○
4戦目 マナドゥム 先 ×○×
2023/07/11 秋葉原ドラスタ公認
使用 烙印
1戦目 烙印 先 ○○
2戦目 転生炎獣 後 ×○○
3戦目 永続オルターガイスト 先 ××
2023/07/16 池袋ドラスタ公認
使用: 烙印
1戦目 VS 後 ○○
2戦目 竜剣士 先 ○○
3戦目 転生炎獣 後 ××
残念ながら優勝はしていませんがほとんどストレートで勝てている点からメインの誘発と2戦目以降のサイドプランは基本的には間違っていないと感じました。
それでも一部プレイミスやルールミスによって負けに繋がった試合が多数あったためあとは練度の問題になってきました。
公認以外では公認終わりに調整したり、お互い何も無い日に集まって調整会したり、時間が合えば摩天楼の活動でも使用しました。
16日の公認と調整会が終わり、その週の分布表を見たところ意識していなかったエクソシスターがトナメにあがっている他、同日16日に開催された
つりおCSグランドファイナルにて神碑等それまであまり上に上がってこなかったテーマの使用者が目立ったためおそらく当日17日は一定数エクソシスター、ラビュリンス、神碑がいるだろうなと急遽予想しサイドを前日の夜になって変更しました。
最終レシピ
最終的に使用したレシピはこちらになります
メインの大幅な変更点として、エキストラはカオスアンヘル抜き、スプリンド抜き、ミラジェイド2枚目追加、スプリンドが抜けたことによってキッドも抜いてヴェーラーを入れました。
カオスアンヘル抜いた理由として、主に次元障壁を発動され融合が出ない場合の選択肢になりますが、そもそもディスパテルで事足りることの方が多いと感じたからになります。
次にスプリンド+キッドのセットについてです。
キッドをメインから採用する利点として、初動が増える+一度発動した墓地の烙印魔法罠(主に赫の烙印)を拾えるというものがあります。
しかしティアラメンツやそのほか展開力で押し切ってくるデッキに対しては初動以外あまり仕事をしているイメージがなく、また先述した赫の烙印を拾いたいという場面では既に負けているか場も手札もない状況が多かったためキッドを出しても解決しない場合が多いと感じていました。
逆にバスタードクエムかリンドブルムで相手の盤面を荒らしつつ、その過程で作った盤面でターンを返してもらう方が良いと感じていました。
(中速のデッキが増えてきた場合は盤面吹き飛ばされてそのまま負けになることはあまりないため環境によっては採用する可能性があります。むしろスプリンドは出しやすい場面が多かったためアルバスの融合先として欲しいと思ったことは多数ありました。)
またよく聞かれた点として、ミラジェイドをなぜ2枚採用しているんですか、の答えですが、自分はラビュリンス対面を含め今期ミラジェイドの除外効果が強く使えると思ったためです。破壊されてしまった場合は主にクエムでの蘇生になりますがクエム自身があまり場に残せない対面が一定数いたので2枚目をエキストラにしのばせておくことでグダグダ試合のとどめとして出していました。ぶっちゃけ必要なくなったら真っ先に抜ける候補ではあります。
サイドデッキに関してですが、
ドロール:主にピュアリィを見ての採用。
場合によってはティアラメンツも見れたため抜けることはありませんでした。
ニビル:RACE、エクソシスターを見ての採用。当日の参加者を見て必要と感じました。びっくり枠。
コズミック:群雄割拠を開かれて負けるのが非常に嫌だったため採用。神碑も当日いるだろうという予想もありました。
オーバーディレイ:クソデカブラッキー(ノアール)を絶対に飛ばせる枠。また、当日某栃木の騎士団(ロンゴミアント)の参加もわかっていたため念のため入れました。
三戦の号:融合派兵や烙印融合はもちろん、サイドから羽やライストを持ってくるプランとして採用。当日はマッチ3戦目でカルテシア初動でGやうらら、ヴェーラーを吐かせてから烙印融合をサーチする動きが犯罪でした。
ハーピィの羽箒、ライトニングストーム:こちらは神碑というよりラビュリンスとエクソシスター、RACEを見ての採用。元々は拮抗勝負がこの枠に入っていましたがいずれもバトルフェズを失う拮抗勝負より強く出れるうえ、またモンスター合戦ではこちらのほうが有利なことが多いことからこちらを優先しました。当日は一度も引くことがありませんでした()。
レッドリブート:ラビュリンスを見ての採用。現環境必須枠だと思います。実はサリークうざすぎてティアラ対面でも入れてました。
無限泡影:こちらはメインと合わせて3枚目の採用。無効系が有効な対面で、メインのエフェクトヴェーラーと合わせて4枚体制にしたい場合に入れてました。
サイドチェンジプランなどはおそらく見ればだいたいわかるかもしれませんが、三戦の号などは3戦目に烙印融合や融合派兵に誘発をもらった場合のリカバリー枠として採用したり、後攻からの場合は抹殺の指名者をよく抜いていました。公認では刺さらない相手にサロニールも1枚抜けたりと自分が使っていて特に不便に感じることはなかったです。
これは後からの感想になりますが、メインのクロウ3枚が誘発としてもサイチェン枠としても相当優秀で、また現環境であまり有効ではないという対面があまりないのも個人的に評価が高いです。
そのほか採用を見送ったカードについても記していきます。
ディメンションアトラクター:CSで烙印を使用されているぜっけいさんからのアイディア。対ピュアリィなどを見ての採用のようで、アトラクター下でもミラジェイドは出るので相性はさほど悪くないみたいです。自分は試しはしませんでしたがクロウで間に合ってるかなーということで採用しませんでした。
ドルイドヴルム:展開に絡まないので初期から不採用。前日の夜にサイドに入れてもいいかなーと案はありましたがやめました。
アルバレナトゥス:主に烙印融合か融合派兵を持ってこれる枠。純粋にエキストラの枠が足りなかったので最初から不採用でした。ほしくなったら採用するかも。
わかつ烙印:世間では拮抗勝負対策で入れてる方が多い印象ですが、自分は真炎竜で充分と感じていたため採用しませんでした。
また、展開が通らず素引きした場合に純粋にゴミになるのも嫌だったのもあります。
エクレシア+フルルドリス:直近のkintaCSで入賞報告があったため検討範囲内にはありましたが、展開も複雑になる上ルートから変えるのは負担が大きいため見送りました。プランとしてなしではないと思いますが誘発枠が減るので個人的にはあまりおすすめできません。
センサー万別:アーカナイトさん案。ラビュリンスなどのデッキに刺さる上にこちら側はほぼ影響受けないので候補にはありました。
こちらも欲しいと思ったことがなかったため入れませんでした。
屋敷わらし:ラビュリンスのビッグウェルカムやティアラのムドケルがめんどくさいので採用を検討しました。しかし烙印視点、ビッグウェルカムは特殊召喚効果よりも墓地に行った後のバウンス効果のほうがめんどくさいので根本的解決になっておらず、ムドケルは場合によってはケアできることから採用を見送りました。これからも採用することはないと思われます。
当日結果
分布です。
個人戦績です。
2023/07/17 朝霞CS 2on2
使用: 烙印
1戦目 エクソシスター 後 ×- チ×
2戦目 60ネクロフェイス 先 ×○- チ○
3戦目 マナドゥム 後 ○○ チ○
4戦目 50ティアラメンツ ×× チ○
トナメ
1戦目 RACE 後 ○- チ○
2戦目 ティアラメンツ 後 ×○× チ○
3戦目 ラビュリンス 先 ○× チ×
ベスト4
ぱっと見、×が多くて隣にキャリーされているようにも見えますが、実は1戦目優先卓での負け以外はチームの勝ち数に貢献していることで勝たなきゃいけないところでは勝っているというのが実情になります。もちろん予選2回戦のようにストレート勝ちできれば一番良いのですが、その負担を減らすことができるのがチーム戦の魅力ですね。
対面したデッキを振り返ってもだいたい自分の想定は合っていたと考えています。
久しぶりのCSを振り返って
摩天楼サークル内ではスタンダード2でしか募集も対戦も行っていないのでCS常連勢かと思われるかもしれませんが実は上京してからは仕事の関係であまり出ていませんでした。代わりに公認大会にはよく行くことが多く、優勝したりしなかったりといった感じですがそれなりの結果を残していました。
朝霞でチームを組んでくれた方は公認大会を通して知り合った友人で、「れいれい君なら全然結果残せると思うよ、一緒に出ねえか」ということで一緒に出させてもらいました。
今回ベスト4まで行けたことで、自分の実力と知識を試すことができたほか、次の目標にもつなげることができたので本当にいい経験になったと考えています。
最近摩天楼内でも公認大会などに出ていらっしゃる方が増えて個人的にはうれしい限りです。そんな方々のサポートが今後もできればなと思いながら、本記事の終わりとさせていただきます。
最後になりますが、
構築からプレイングまで教えてくださった師匠アーカナイトさん、何度も調整に付き合っていただいたサンヴァイン池崎さん、お二人ともリモートでもリアルでも大変お世話になりました。
これからもよろしくね。
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