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Gemini 1.5 Proが真実性のスコア1位に!その実力と活用法

世界最高評価を獲得して話題になったGoogleのAI Gemini 1.5 ProがNIKKEI Digital Governanceによる「ウソをつきにくい」かどうか?の真実性の評価でも1位になりました。そこで、改めてGemini 1.5 Proの性能、GPT-4との比較、そして具体的なビジネス活用例まで徹底解説しますので、あなたの業務効率化に役立ててください。


そもそもGeminiとは?

Geminiは、Googleが開発した大規模言語モデルです。ChatGPTと同じように膨大なテキストデータで学習し、質問応答、テキスト生成、翻訳など多様なタスクをこなします。ユーザーの日常的な問題解決を支援することを目指しています。

Geminiの4つのモデル: Nano、Flash、Pro、Ultra

Geminiには、Nano、Pro、Flash、Ultraの4つのモデルがあります。

Gemini Nano: 軽量で高速なレスポンスが特徴。精度は限定的ですが、モバイル機器などリソースが限られた環境に最適化されています。搭載されているAndroid端末があれば、無料で使用できます。

Gemini Flash: Gemini Proの軽量モデル。処理速度が速いこと、Gemini 1.5 Proの約1/10と、低コスト化を実現しているのが特徴です。無料で使えます。

Gemini Pro: 幅広い高度なタスクに対応できるモデル。複雑な問題解決やクリエイティブな作業に強みを発揮します。有料プランのGemini Advancedへの加入が必要と書かれていることがありますが、無料で使用する方法もあります。(下にXのリンクを書いていますので、知りたい方はDMください)

Gemini Ultra: 最も高性能なモデル。複雑なタスクや高度な精度が求められる場面でその実力を発揮します。Gemini Ultraを使うには、Google One AI プレミアム」プランへの加入が必要です。

Gemini 2.2など、使えるモデルが他にもありますが、限られたユーザーのみがアクセスできるようになっています。

Gemini 1.5 Proは世界最高評価の生成AI

Gemini 1.5 ProはChatbot Arena(※)でGPT-4 OmniやClaude 3.5 Sonetなどの競合を凌駕し、世界最高評価を獲得したことで話題になりました。

※Chatbot Arena:大規模言語モデル(LLM)の性能を評価するためのオープンプラットフォーム。カリフォルニア大学バークレー校を中心とする研究組織「Large Model Systems Organization (LMSYS Org)」が運営しているプロジェクトによるもの

Gemini 1.5 Proの5つの特徴

Gemini 1.5 Proには、次のような特徴があります。

驚異的な処理能力と高速テキスト生成

Gemini 1.5 Pro Experimentalは、2億トークンという膨大なデータ処理能力を誇ります。これは、31秒で7300文字ものテキストを生成できる高速処理能力に繋がっています。また、Chatbot Arenaでは1300点という新記録を樹立し、その性能の高さを証明しています。

GPT-4 Omniとの比較とChatGPT Omni・o1モデルについて

GPT-4 Omniも高速なテキスト生成能力を備えていますが、Gemini 1.5 Proはより構造化され、簡潔なアウトプットを生成することが特徴です。これは、ビジネス文書の作成やデータ分析など、明確な情報伝達が必要な場面で大きなメリットとなります。

ただ、ChatGPTはGPT-4 Omniより新しいo1モデルが導入されており、o1モデルは、強化学習を通じて複雑な推論を行うように設計されています。o1モデルの特徴は、回答を提供する前に内部で思考の連鎖を生成すること。科学的推論や数学、科学に強みがあるとされています。

たとえば、Pythonによるプログラムのスキルを計測するHumanEvalGeminiのスコアは74.4%ChatGPTの67.0%に比べてGeminiの方が優れているという結果になりました。

そのため、真実性のスコアについても、o1モデルで検証すると異なる結果になるかもしれません。

多言語対応と優れた日本語パフォーマンス

Gemini 1.5 Proは多言語に対応しており、特に日本語においては他のAIモデルを凌駕する性能を発揮します。日本語、中国語、ドイツ語、ロシア語の4言語でトップ性能を誇り、グローバルなビジネス環境にも対応可能です。

200万トークン!圧倒的なコンテキストウィンドウ

Gemini 1.5 Pro Experimentalは最大200万トークンという圧倒的なコンテキストウィンドウを備えています。これは、競合であるClaude AIやGPTを大きく上回る数値です。
研究論文や大規模データの処理に最適であり、複雑な情報も正確に理解し、高精度なアウトプットを生成できます。

高度なビジョン機能で動画・画像も処理可能
文章の処理だけでなく、動画や画像も処理できる高度なビジョン機能も搭載。

生成AIの中でもトップクラスのビジョン分析能力を誇り、多様なコンテンツ作成に活用できます。

下の画像は、動画の内容を分析して書き起こしてもらった結果の一部です。

動画の内容をあっという間に書き起こしてくれるので、動画で作ったコンテンツをこのようなnoteとして投稿したり、要約してSNSにしたり…
いろいろな使い方ができます。

下のような画像の生成もできます。

ただ、画像の内容が誤っていることがあるので、注意が必要です。

クジャクのヒナの画像を生成してもらったところ、上の画像が生成されました。本物のクジャクのヒナとは異なる、想像上の生き物になってしまっています。

実際のクジャクのヒナは、右下のような地味な見た目です

画像引用元:

Gemini 1.5 Proのビジネスでの活用アイデア5選+α

Gemini 1.5 Proはビジネスでの様々な活用が期待されます。以下はその一例です。

  1. 大規模なビジネスドキュメントの要約
    膨大な資料を短時間で要約し、意思決定を迅速化。

  2. 説得力のあるプレゼンテーション資料の作成
    データに基づいた魅力的なプレゼン資料を効率的に作成。

  3. クリエイティブなコンテンツ生成
    AIを使った画像解析や動画の処理は、クリエイティブな分野にも応用が可能です。Gemini 1.5 Proのビジョン機能を活用することで、広告業界やデザイン業界での新しいコンテンツ作成が容易になり、従来では時間がかかっていた作業を瞬時に行えるようになります。

  4. 自動化されたワークフローの改善
    反復作業を自動化し、業務効率を向上。

  5. 多言語対応によるグローバルコミュニケーションの円滑化
    高精度な翻訳で国際的なビジネス展開を支援。

  6. 市場調査とデータ分析
    大量のデータを分析し、新たなビジネスチャンスを発見。

Gemini 1.5 Pro の今後の展望

Gemini 1.5 ProはGemini 2.0 Proへの進化も期待されています。更なる性能向上により、ビジネスシーンにおけるAI活用の可能性はますます広がるでしょう。

まとめ

Gemini 1.5 Proは驚異的な性能で世界最高評価を獲得した生成AIです。高速なテキスト生成、多言語対応、圧倒的なコンテキストウィンドウ、そして高度なビジョン機能など、多くのメリットを備えています。ビジネスにおける様々な活用方法を理解し、業務効率化や新たなビジネスチャンス創出に繋げましょう!

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参考:
噓をつかない生成AIはこれだ 50モデル比較を3分解説



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