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『ハロウィンの花嫁』で鳥肌が立ったシーン

――あんなにもレギュラーキャラクターが渋滞していたにも関わらず、全ての人物に意味も、役割も、物語もありました。


人生は物語。どうも横山黎です。

今回は「『劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁』を見てきた」というテーマで話していこうと思います。


◆『ハロウィンの花嫁』


昨日公開された劇場版名探偵コナン最新作『ハロウィンの花嫁』を観てきました。僕は大学生ですが、小学生の頃から触れてきた作品です。マンガは全巻読んでいますし、15作品目『沈黙の15分』からの映画は全部、映画館に足を運んで観ています。
#ちなみに僕が一番好きな映画は
#瞳の中の暗殺者


さて、早速映画の内容を振り返っていこうと思います。


言うまでもありませんが、ちゃーんとネタバレしますのでまだ観ていない方は、すぐに閉じてください。そしてご覧になってから戻ってきてください!





◆実はあまり期待値が高くなかった

最初からこんなこと言うのもアレなんですが、僕、そんなに期待していなかったんですよ。



25作品目という記念すべき映画だから、どストレートな作品が来てほしかったんです。だから、前年の予告を観たときには「めっちゃ楽しみ!」となりました。


桜舞う警視庁が映し出され、警察学校組の声が聞こえてきたあの映像。25作目にふさわしく原点回帰するんだと思いました。それこそ僕が一番好きな『瞳の中の暗殺者』のような警察組が主軸の物語が展開されるはずだと。とはいえ、警察学校組の5人中4人は殉職しているのでどんな風に今に関わってくるんだろうと疑問ではありました。


で、後に、メインは高木刑事と佐藤刑事の2人という情報が明かされ、きっと過去の事件が今の事件に繋がってくるんだろうなあとぼんやり考えていました。


まだ期待値は高かったんです。


でも!11月頃でしたかね。映画の情報が解禁されたのは。観てみたらタイトルは『ハロウィンの花嫁』。


「え、ハロウィン?」

「予告映像で桜舞ってたやん」

「ってかこれまた安室が主役じゃね」


こんな感じで僕の中で少なくない違和感が生まれたんですね。


「警察学校組の話」
「高木&佐藤の恋愛要素」
「ハロウィン」

この3つが個人的にミスマッチじゃない?と思ってしまったんですよね。ハロウィンの話やりたいなら別でまた作ればいいじゃん。25作目というアニバーサルな作品なんだから、どストレートにいこうよ!

って感じで、期待値はあまり高くなかったんですね。


しかし!最高でした!

僕はあのシーンで鳥肌が立ったのです。危うく泣きそうになったのです!(笑)



◆鳥肌が立ったシーン

それはどこかというと、挿入歌『キミがいれば』が流れたときです。コナンファンならご存知のことでしょう。あんまり知らないよって方に分かりやすく説明するなら、「コナンのメインテーマに歌詞をつけた歌」です。

もうね、これ流れた瞬間に、あまりの興奮に立ち上がりそうになりました。まさか流してくれるとは思っていなかったので。


過去の映画では流してくれていたんですが、最近は流れることはなくなってしまいました。流れるのは、その映画のメインテーマだけです。きっと制作側が25作目の記念に流すことを決めて下さったのでしょう。本当に感謝です(笑)


『キミがいれば』が流れた瞬間、僕は「観てよかった」と思いました。見る前に抱いていたもやもやなど吹き飛びました。

この気持ち伝わりますかね? 簡単にいうと、「いつもは『好きだよ』と言ってくれる恋人から『愛してる』と言われた」感じです。喧嘩した日も、倦怠期も、嫌なことも全部ひっくり返す『愛してる』をもらったから、結果的に超超ハッピー!って感じです。
#語彙力どこいった



もちろんツッコミどころはありましたよ。思わず笑ってしまうくらいありましたよ。今回の映画に限らずですけれど、コナン君がヒーローすぎるし、警察から信用されすぎているし、周りで事件も爆発も置きすぎだし、巻き込まれすぎだし。

最近のコナン映画は、僕にとってはテンポが速すぎる気がするのでそのあたりもネックではあったんですけれど、でも!『キミがいれば』が流れたから!(笑)



おまえ良かったところそれしかねーのかよ!と突っ込まれそうなので、もう少し語りますね。


あんなにもレギュラーキャラクターが渋滞していたにも関わらず、全ての人物に意味も、役割も、物語もありました。原作をあまり知らない人や、お子さんでも楽しめるように設計されているので、そのあたりはさすがコナン映画だと思いました。

それは警察学校組の5人に関してもそうで、殉職した4人の存在があったからこそ、今を生きるコナンたちは事件を解決でき、困難を乗り越えることができたのです。もうこの世を去っているとはいえ、生前、正義のために命を削った彼らは、未来を生きる多くの人の命を守ったのです。


最後のクライシスも好きでした。犯人は捕まったけれど、渋谷の街に飾られたジャックオランタンのランタンに仕込まれた液体爆弾を止めるミッションが課せられました。ピンクとブルーの液体爆弾が坂道を伝って駅前の低地に流れ込み、混ざり合って爆発を引き起こすという計画には美しいものを感じました。視覚的にも楽しめましたし。



◆来年の映画のこと


最後に、来年の映画のことについて話しておこうと思います。

さっきも触れましたが、コナンの映画の楽しみの一つに「来年の予告映像」があります。像本編終了後、来年の映画のキーとなる風景が映し出されたり、メインキャラクターの台詞が入ったりするのです。


今回の予告は、まず海の中の映像が流れました。そして、水中に漆黒の声が響きます。


「会いたかったぜ、シェリー」


ジンの声でした。

僕は思いました。この映画を見に来てよかった、と(笑)わくわくが止まらないこの瞬間に立ち会うために、僕はこの映画を見に来たんだと思いました。


黒の組織の映画はこれまでに3作品あります。

5作目の『天国へのカウントダウン』
13作目の『漆黒の追跡者』
20作目の『純黒の悪夢』

次で4作目となります。


「シェリー」と口にしているということは、来年の映画のメインキャラクターは灰原哀でしょう。ついに、灰原メインの映画がやってきますよ!



コナンファンの間ではずっと望まれていたと思います。ファンメイドの架空予告動画に、「悠久の哀傷歌」というものがあって、僕めちゃくちゃ好きなんですよね。灰原愛メインの映画の予告です。


もはやヒロインの蘭ねーちゃんよりも人気なキャラクターです。だから、ずっとずっとずっと望まれ続けていたのです。ついに来年、待望の灰原哀の物語を目撃できます。


一ついいですか?


それが25作目で良かったのでは!?黒の組織の話だし、灰原哀は昔からいる人気キャラクターだし、アニバーサルにめちゃくちゃふさわしいじゃないですか!25だろうが26だろうが取るに足らない問題ですが、個人的にはそういう数字のこだわりが好きなので熱くなっちゃいました。


もう一つ気になったのは、舞台が「水中」ってこと。正直、「また海かよ」って思っちゃいました。


2作目『14番目の標的』は海中レストラン、
9作目『水平線上の陰謀』は豪華客船、
11作目『紺碧の棺』は海賊、
17作目『絶海の探偵』はイージス艦、
20作目『純黒の悪夢』は水族館、
23作目『紺青の拳』は海外、プール、海賊


もう海、おなかいっぱいです(笑)


水中だったので、次は潜水艦の話でしょうか?(笑)あるいは、「桜→ハロウィン」のようにひっくり返されることがあるのでしょうか?


いずれにせよ、楽しみです!


情報は「海」「黒の組織」「灰原哀」くらいしかありませんが、来年の映画のタイトルを予想して、この記事を終えようと思います。

26作目『深海の天使』



【#290】20220416 横山黎






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