思いついてしまったなら。
――今回の謎解きイベントには可能性を感じているんですが、ここに来て壁が立ちはだかりました。物語を書き変えたいという衝動に駆られているんです。もうすぐプレ公演を控えているのに。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「思いついてしまったなら。」というテーマで話していこうと思います。
🏨謎解きのシナリオを…
僕は今度、泊まれる謎解き「花火の幽霊~木の家ゲストハウスからの脱出~」という謎解きイベントを開催します。大学で謎解きサークルを運営している後輩のしゅんちゃんと合同の企画です。僕がシナリオをつくり、しゅんちゃんが謎をつくります。
「泊まれる謎解き」とは、宿泊型の謎解きイベントのこと。「ホテル脱出」と呼ばれたりしています。しかし、今回の舞台はホテルではなく、ゲストハウス。僕の職場の木の家ゲストハウスです。
木の家ゲストハウスは茨城県水戸市上水戸にある宿泊施設です。僕はそこの現場統括マネージャーとして、4月から仕事をしているんです。
僕は別に旅好きでもないし、ゲストハウスによく泊まっていたわけでもありません。それでもゲストハウスという場所に惹かれたのは、その場所にどう人を集めるのか、どうすれば価値のある場にできるのか、を追求したかったからです。
もちろん、誰かの人生を聴くことが好きだし、一期一会の出逢いが生まれる場所としての魅力を大いに感じますが、僕が用があるのは、それこそ泊まれる謎解きイベントのように、木の家ゲストハウスをどう見せるか、そして、どう魅せるかということ。
したがって、今回の謎解きイベントには可能性を感じているんですが、ここに来て壁が立ちはだかりました。物語を書き変えたいという衝動に駆られているんです。もうすぐプレ公演を控えているのに。
🏨「心が動く」という基準
ネタバレになるので詳しくは語りませんが、本筋に関わる部分でだいぶ大きな変化を加えたいなという話になりました。
もう少し話すと、「花火の幽霊」の物語は1日目の夜と2日目の朝に分かれていて、2日目の朝に展開される物語に変更を加えようとしているんです。1日目の内容にも少し変更を加えないといけないんですが、それでも僕が書き変えようとしているのは、思いついてしまった物語に心を動かされたから。
こっちの方が絶対に面白くなる、と感じたなら、それを追求した方がいい。そう思うんです。「心が動く」は、僕のなかでは大きな基準で、創作に限らず、生き方にも通じています。
こっちの方が面白いと感じたなら、その未来を迎えにいく。そんな風に生きているんです。
🏨思いついてしまったなら
以前、僕、夏風邪を引いて声が出なくなったことがあったんですね。単純に体調悪くてブルーになっていたんですが、何よりも僕を落胆させたのは、「登壇しようと思っていたプレゼンイベントに参加できなくなったこと」でした。
その日、イバフォルニア・ベースという場所で、「TALK ABOUT」というイベントが開催予定だったんです。夏風邪に声をさらわれて、これじゃ参加は厳しいなと思い、横になっていたんですが、やがて僕は思いついてしまったんです。
「声が出なくても、プレゼンはできる」
プレゼンは声だけで伝えるものではありません。スライドを使います。僕は、スライドだけで自分の思いを伝えられるんじゃないか、声が出ないこともネタにして盛り上がりをつくれるんじゃないか、そう思いついてしまったのです。
結果、想像以上にパフォーマンスが上手くいったんです。
「心が動く」を基準にして生きていると、こうして夢想だにしていなかった瞬間に出会えることがあります。だから、やめられないんですよね。
もちろん今回みたいにプレ公演の直前になってシナリオの書き直しに時間を割かなければいけなくなる厄介が巡ってくることもあるんですが、長い目で見ればそれも「夢想だにしていなかった瞬間」への入り口。きっと本公演で、その瞬間を目に焼き付けられるんじゃないかな。
お盆も終わってゲストハウスの繁忙期が一旦落ち着いたので、久々にがっつり創作と向き合う時間を確保しようと思います。
思いついてしまったなら、心置きなく、思い残すことなく、とことん追求する。これからもそんな姿勢を持ち続けていきいきます。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
20240817 横山黎