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愛して生きた日々。
ーー「体温がある」ってことは、人がそこにいるってこと。その生活を愛してきたってこと。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
最近は音声配信も始めました。毎週金曜日22:00から僕のお気に入りの本を紹介するライブ「FAVORITE!!」を開催しています。興味を持たれた方は是非遊びに来てください。
今回は「愛して生きた日々。」というテーマで話していこうと思います。
📚思い出をめくりながら
一昨日の夜のことです。最近僕がお世話になっている住み開きシェアハウス「はちとご」のリビングで小さな宴が開かれました。
住み開きとは、家屋の一部を地域に開放すること。はちとごでは、「はなれ」と呼ばれる場所をコミュニティスペースにしており、日々、大学生から大人まで様々な人が立ち寄っています。
ひょんなきっかけからはちとごを知った僕は、初めて訪れた日から居心地の良さを感じてしまい、気が付けば住人になっていました。正確にいうと、はちとごのSNSを運用する代わりに住人を名乗れる権利をもらったので、家賃を払っていないし、なんなら先月住んでもいません(笑)
それでも住人になりたかったのは、住人を名乗りたくなるくらい魅力的な場所だからです。一昨日の夜も、ステキな時間に包まれていました。
もともと僕はこの日はちとごに行くつもりはなかったんです。音声配信アプリstand.f.mで自分のお気に入りの本を紹介するライブ配信をするつもりだったので、自分の部屋で配信しようと思ったんです。
ただ、どうやらはちとごが賑わっていることを嗅ぎ付け、はちとごで配信しても差し支えないと思い、急遽向かうことになったわけです。
はちとごのリビングには住人含めて6人集まっていました。普段は大学生や20代前半のメンバーで占められるんですが、珍しくアラサーの方々が多くいました。だからこそ、いつもとは違い雰囲気もありつつ、ただそれでも変わらないはちとごの空気が横たわっていました。
僕がちょっと来る前には、近くのクラフトビールバーの運営者、宮田さんがクラフトビールをデリバリーしてくれました。そんなわけで僕が到着した頃には、空いた瓶がいくつか。
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そんなあったかい雰囲気のなか、僕は30分配信を始めました。その後は、それをきっかけに、ある人は僕の紹介した本を読んでくれたり、ある人は自分のお気に入りの本を紹介してくれたりしました。
長野県のシェアハウスに住んでいるゆいさんはビールに最高に合うおつまいをつくってくれました。ゴーヤを揚げたものがめちゃくちゃ美味かったです。満場一致の評価でした。
約半年ぶりにはちごとにやってきたヨガインストラクターのこっしーさんは、どうやらパソコンでお仕事。タスク終了後には、キッチンへ向かい、ゴーヤをつかった野菜炒めをつくってくれました。キャベツの焼き加減が最高の絶品でした。
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今日中に終わらせないといけないことを終わらせ、管理人のはやぶささんが登場。お酒が弱いのにクラフトビールを開け、ちゃんと1本飲みきらないうちに酔っ払っていました。
酔っ払ったはやぶささんはスマホを手にして、Instagramを開きました。そして、はちとごのアカウントページへ行き、これまでのストーリーをまとめたハイライトを眺め始めました。そして、アルバムのページをめくるように、微笑みながらスクロールしていきました。そのときの記憶を呼び起こしながら、「見て見て」と写真を見せてきます。
「泣けるぅ」
思い出をめくりながら、目を光らせるはやぶささんに僕はじんと胸が熱くなりました。
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📚体温のある生活
大学生になって一人暮らしを始めたり、コロナ禍のせいで人に会えなかったり、人の温もりに触れることのできない時間が多かった時期がありました。もう2,3年前になります。ひとりでいることを強いられたから、人と関わることに抵抗のあった時期だったから、「人はひとりで生きていくものだ」「自分のやりたいことは自分ひとりで完結する」なんて言い訳で自分の本当の気持ちをごまかしていたんです。
でも、ちょっとずつ時代が変わって、制限も緩和していって、羽を伸ばしてもいい頃になって、僕は籠から放たれた鳥のようにいろんな人に会いにいき、いろんな場所を訪れました。
大学の友達だけじゃなくて、小中高の旧友にも会いにいきました。お世話になった先生にも会いにいったし、バイト先の人とも呑みにいきました。たまに飲み屋さんのマスターと仲良くなって、人生のこぼれ話に耳を傾けたりしていました。
そんなことを繰り返しているうちに、忘れてはいけないものを思い出しました。人はみんなで生きていく生き物。いろんな人と関わり合って、支え合って、助け合っていくもの。そんな温もりに気付かされたんです。
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はちとごの生活もそう。
そこにいる人に、そこにある空気に、温かいものを感じられる。体温のある生活を送る意義に気付されるんです。
「体温がある」ってことは、
人がそこにいるってこと。
その生活を愛してきたってこと。
たくさんの人に愛されてきたから、その生活に体温が宿る。はちとごの日々はまさにそれなんだと思います。
📚愛して生きた日々
ちょっと前から、僕ははちとごの物語を書きたいと思っていました。はやぶささんにも伝えてあるし、他の住人さんたちにも事あるごとに伝えています。
本にしたいと思えるほど、「はちとご」に場所の魅力を感じているから、どうしようもなく書きたいと思ってしまったわけですが、後から追いかけてきた感情は「残したい」でした。
僕がはちとごに関わってからまだ日は浅いですが、こんなにも魅力を感じている。僕が来る前の日々もそれはそれは温かい日々のはず。体温のある日々のはず。
これまでも、今も、そしてきっとこれからも、はちとごには体温の日々が刻まれていくはず。
記憶に残り続けるに越したことはないけれど、忘却の道を歩き始める思い出もある。忘れかけの日々を思い出す装置のひとつとして、僕ははちとごの本をつくります。
みんなが愛して生きた日々を、本の中に閉じこめます。最後まで読んでくださりありがとうございました。
20230910 横山黎