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【文学フリマ】1秒で惹きつけろ!

――前回の文学フリマ東京で思わず立ち止まってしまった例を紹介します。テーブルの上に古式のワープロが置かれていた店がありました。一見しただけで他の店との違いが明らかです。異様な雰囲気がありました(笑)


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「前回の文学フリマで思わず立ち止まってしまった経験」というテーマで話していこうと思います。


◆1秒で惹きつけろ!

11月20日に開催される文学フリマ東京35に、僕は出品者として参加します。当日に向けて絶賛準備中なのですが、それにあわせて最近は文学フリマに関する記事を投稿しています。


前回の文学フリマ東京35にお客さんとして参加したときの経験をもとに話していきますね。

僕は1店舗1店舗眺めていったんですが、かなり時間がかかりました。二時間くらいかかりました。1店舗にかけた時間はほんの一瞬です。本の購入を決めた店では1分、長くて2分くらい滞在していましたが、1秒で通り過ぎる店がほとんどでした。


他の会場はどうか知りませんが、規模の大きい東京会場では1店舗あたりに駆けられる時間は短いものです。そりゃあそうですよね。僕のことを知らないお客さんからしたら、僕の店の前をただ通り過ぎるだけです。

興味を惹きつける何かがなければ、その店は文学フリマを華やかにするだけの店です。ウィンドウショッピングされるだけの店です。

だからこそ、まずは惹き付ける必要があります。店構えや本の装丁など、視覚的情報からお客さんの気を惹く。さもなければ、そのお客さんは1秒後、隣の店にいることでしょう。


それでは、興味を惹き付けるためには、どのような工夫をすればいいのでしょう?


◆テーブルの上に古式ワープロ

前回の文学フリマ東京で思わず立ち止まってしまった例を紹介します。

テーブルの上に古式のワープロが置かれていた店がありました。一見しただけで他の店との違いが明らかです。異様な雰囲気がありました(笑)

「何これ!?」と思い、立ち止まりました。

第34回文学フリマ東京でお邪魔したお店に置かれていた古式ワープロ


実際にワープロを打つ体験もすることができたので、滞在時間は比較的長かったです。長いといっても2分とか3分とかだった気がします。生まれたときからパソコンがあった時代に生まれた僕からしたら、初めましてのアイテムだし、大人たちからすれば懐かしい代物ですから、いろんな人が興味を示していたのではないでしょうか。

たしか、ワープロに関する本を売っていたんですが、その本には興味を持つことができなくて、「ありがとうございました~」と言ってその店を後にしました。

昔懐かしの古式ワープロで興味を惹き、実際に体験してもらうことで時間をつなぐという方法はなるほどなと思いましたが、それでも購買意欲にそのまま結びつくわけではありません。


ワープロを体験したいなあとは思っても、ワープロの本を買いたいなあとは思わないわけです。


文学フリマでは、やっぱり本を売ってなんぼのじゃないですか。もちろん名前を覚えてもらうとか、新しい関係をつくるとか、それぞれに目的はあれど、本の売り上げからは逃げたくありません。

そのために、今こうして頭の中を整理しているわけですからね。


話が少しずれましたが、とにかく興味を持ってもらわないと、お客さんは1秒で通り過ぎてしまうので、何か工夫をしないといけないよね!という話です。

もちろん、何に関心があって、どんなところに惹かれるかなんて十人十色ですが、より多くの人を引き付けるためにはどうすればいいのか、この課題から逃げてはいけないと考えました。


◆視覚的な工夫を仕掛ける

今回は古式ワープロという分かりやすい例だけを紹介しましたが、他にも思わず立ち止まった店はありました。

たとえば、幟が立っていた店。他の店にはないインパクトがありました。高さがあるだけで、「お、何あれ」と見上げて、その後は旗が立っている場所へと徐々に視線を落としていきました。1秒で興味を惹きつけられた経験でした。

「高さ」っていうのは結構ポイントかなあと思っています。

これは多くの出展者さんがやっていたんですが、テーブルの上に小さな階段をつくって、その一段一段に本を並べていたんです。高さがあるから少し離れた場所からでも見えるし、少し特別感も出るし、興味を惹きつける方法の一つだなあと思いました。


あとは単純に、「看板の文字が大きい」とか「テーブルクロスが敷かれていて清潔感がある」とか細かい工夫はいくつもありました。


1秒で通り過ぎていくお客さんを惹きつけるためにどんな工夫をすればいいのか、ちゃんと考えていかなきゃなと思います。


今回記事にしたこともふまえて、次回は僕が今考えている「1秒で興味を惹き付ける方法」について共有していきます。こんな風にしてみたら良い感じじゃない?という考えを整理していくつもりです。


最後におしらせさせてください。

文学フリマ東京35を盛り上げるために、メンバーシップを始めました。当日までの準備を共有したり、オンラインで交流したり、イベント終わりに打ち上げを企画したりしています。

100円から参加いただけますので、興味を持たれた方は是非、覗いてみてください。

文学フリマを、一緒に盛り上げていきませんか?


最後まで読んで下さりありがとうございました。

20220926 横山黎


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