【つくば謎解き】謎解きでまちづくり
――謎で惹きつけて、体験で心を動かして、街を好きになってもらう。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家、木の家ゲストハウスマネージャー、FMぱるるんのラジオ番組「Dream Dream Dream」のパーソナリティーとして活動しています。
今回は「謎解きでまちづくり」というテーマで話していこうと思います。
🏨つくば謎解きをやってきた!
今朝、僕はつくばに行ってきました。「つくば周遊型謎解きバトル 怪盗コスモからの挑戦状 つくばセンター広場に眠るお宝」に参加するためです。これは、茨城県のつくば駅まわりを舞台に、怪盗コスモが狙う宝物を謎を解くことで守り抜く物語が体験できる周遊型の謎解きイベント。
主催は「ひたちナゾ」と「つくばまちなかデザイン株式会社」という企業で、謎制作を「Mito Escape」という謎解きサークルが担当しました。また、後援としてつくば市、協力として「ホテル日航つくば」、「つくばクラフトビアフェスト実行委員会」が関わってくれているみたいです。
謎制作を担当した「Mito Escape」は僕の大学の後輩のしゅんちゃんが立ち上げた謎解きサークル。とにかく謎解きが好きで、好きすぎるあまり自分でも主催したいと思うようになり、サークルを立ち上げ、自主公演を企画し、今では企業等から謎制作の案件を受けています。
つい先日開催されたばかりなんですが、タイミングが良かったこともあり、今日の午前中朝からつくばに行って、謎解きをすることにしたんです。僕やしゅんちゃんを含む「Mito Escape」のメンバー4人で。
ということで、今回は実際に体験してみた感想を、「まちづくり」という要素も絡めながら綴っていこうと思います。
🏨つくばならではの謎解き体験
まずは指定された場所でキットを購入します。そして、そのキットの指示に従って謎を解いていくんです。
謎解きと一口にいってもいろいろ種類があるのですが、今回は周遊型なので実際にまちを歩きながら謎を解いていくんです。その場所に行かないと解けないつくりになっているので、自ずと街を歩くことになります。
後述しますが、自然と街を歩くことになるのがポイントだと思っていて、これはそのまままちづくりの分野に紐づけることができるんですよね。
今回は、実際に街を歩くのと同時に、LINEも使って謎を解いていきます。怪盗コスモを追跡する警察官がいるんですが、彼女がいろいろ情報を持っているので、LINEで質問しながら、一緒に謎を解いていくというわけです。
ネタバレになるので中身のことは詳述しませんが、ひとつだけいっておきたいことがあるとするなら、「つくばならではの謎解きになっている」ってことです。
作り手、つまり、しゅんちゃんですが、彼はつくばでやるならつくばならではの謎解きをつくろうという意識があるんですよね。それは、つくばだけでなく、以前に謎制作を担当した石岡市を舞台にした周遊型謎解きもそうで、そこにある看板、店、施設を駆使して謎をつくっているし、その地域ならではの文化や特色をストーリーに活かしているんです。
今回の「つくば謎」は他の地域ではできないんです。ここに、謎解き×まちづくりの可能性を見出す糸口があると僕は考えるのです。
🏨謎解きでまちづくり
さっきも触れましたが、石岡市で開催した周遊型の謎解きは4ヶ月開催していました。今年の2月から6月の4か月間です。その4ヶ月の間に「石岡謎」に参加した人は、3500人にのぼると聞きます。毎月800人くらいのお客さんが「石岡謎」に参加したということです。
しゅんちゃんいわく、最初の参加者は県外からお越しになられたそうです。また、家族連れの方も多かったそう。周遊型の謎解きは、家族でその街を訪れるきっかけになっているといえます。
繰り返しますが、周遊型の謎解きは「歩く」こともコンテンツなので、謎を解きながら、その街がどんな様子なのかを知ることができるんですよね。お腹が空いて、近くの店に立ち寄る人も少なくないでしょう。
謎で惹きつけて、
体験で心を動かして、
街を好きになってもらう。
謎解き×まちづくりはこのような流れで地域に貢献できるのかなと思います。実際、冒頭で触れたように、「つくば謎」は自治体も協力のもと行われています。行政も謎解きにまちづくりの可能性を見出していると捉えても問題ないでしょう。
個人的にもすっごく追及してみたい領域なので、今後も時折考えていくつもりです。しゅんちゃんとも、僕たちの拠点の水戸でやりたいよね、という話をしています。楽しみだな。
「つくば謎」は半年開催するとのことです。2024年の間はいつでも参加できる仕様になっているので、お時間見つけて、是非参加してみてください。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240721 横山黎