シェアハウスの日常は文化祭。
――はちとごの日々は、「予定調和」や「効率」や「生産性」といった言葉たちから遠い場所にある言葉たちで表現できます。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
最近は音声配信も始めました。毎週金曜日22:00から僕のお気に入りの本を紹介するライブ「FAVORITE!!」を開催しています。興味を持たれた方は是非遊びに来てください。
今回は「シェアハウスの日常は文化祭」というテーマで話していこうと思います。
📚「はちとご文化祭」開催しました!
僕は最近、大学近くの住み開きシェアハウス「はちとご」にお世話になっています。「住み開き」とは、家屋の一部を地域に開放すること。はちとごでは「はなれ」と呼ばれる場所をコミュニティスペースとして、地域に開放しているんです。はなれオープン日には、大学生に限らず、さまざまな大人たちも出入りします。
そんなはちとごですが、ご縁あって、先日、展示会に参加しました。茨城県水戸市城東にある「平松さんのおかしなアパート」で、「はちとご文化祭」という企画名で参加することになったんです。
ちなみに、「平松さんの〜」を一言で説明すると、アーティストインレジデンスです。アーティストの方の、「自宅に創作スペースが欲しい」「気軽に展示が行える場所があったら」という要望を叶えるための場所。
そのコンセプトにも沿うように、「はちとご文化祭」に参加するはちとごメンバーたちの企画はクリエイティブに満ちていました。ラインナップは以下の通りです。
当日僕は現場に行くことはできなかったんですが、出店はしていました。僕の初書籍『Message』を置かせてもらい、さらにそれにまつわるパネルを展示させてもらったんです。後で聞いたら、手に取る人は少なくなくて、1人の方が買ってくれたそうです。僕の知らないところで、僕の知らない人に届けることができている。参加して良かったと思いました。
さて、今回特筆したいのは、③の「はちとごアーカイブ」です。
もうすぐ2周年を迎えるはちとごの日々を切り取った写真を紐でつないで、壁に貼り付けた展示です。さっきもいったように僕は現地に行っていないから直接は見ていませんが、これがまあエモいんだ。
📚実家暮らしでも、一人暮らしでも
僕がはちとごに来てから半年が経った頃ですが、その半年の間ですら、振り返ればきらきらと輝いている思い出たちがたくさんある。実家暮らしでも一人暮らしでも決して手にできない思い出が、この手のなかにはたくさん握られているんです。
朝まで呑み語り明かしたり、
夜中にベッドの大移動が行われたり、
急に夜明けを見にいったり……。
はちとごの日々は、「予定調和」や「効率」や「生産性」といった言葉たちから遠い場所にある言葉たちで表現できます。誰かにとっては必ずしも必要じゃないし、誰かによっては意味を見出せないかもしれない。それでも、僕は、僕たちはちとご民は、過ごしてきた日々を誇りに思うし、愛しく思っている。
そんな日々を切り取って、写真にして、時系列順に並べていったのが、「はちとごアーカイブ」なのです。僕はその半分にも関われていないけれど、それでも泣けてくる。その思い出にいないはずなのに、懐かしい気がしてくるんですよね。
日常を切り取った写真を展示にして、展示物として十分に魅力を演出し、文化祭を盛り上げるのに一役を買っているって、なかなかないなと思っていて、やっぱり実家暮らしでもなく、一人暮らしでもなく、住み開きシェアハウス暮らしだからこそ実現できることなんだろうなと思いました。
📚日常が文化祭
はちとごの日常はそれ自体が文化祭のようなもので、その華やかさに度合いはあれど、お祭りのような生活が営まれています。
定期的にイベントが開催されることもその一助になっているといえます。からあげ会、ウイスキー会、読書会……これまでに開催されてきたものを数えると、実にいろんな種類があります。
#そういえば来週トークイベントある !
そのひとつひとつに住人だけでないたくさんの人が関わり、その場所が賑わっているんです。非倫理的なことは起きないし、誰かを中傷するような思いやりのない人もいない。優しい世界がそこにはあるんです。
さて、そんなはちとごですが、近いうちにお引越しをする予定なんです。といっても、すごい遠い場所に移転するわけではありませんが。僕はそれを機に、このはちとごの日々を閉じこめたいなあと思い、ページをめくればいつだって思い出せるように、はちとごの物語をつくりたいなと思いました。
ずっと前から思っていたにもかかわらずいろいろ忙しくて手が付けられなかったんですが、そろそろ本腰を入れてつくらないと間に合わなそうなので、必死で物語りにいきます。文化祭のような日々を、綴りにいきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20230920 横山黎
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