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何故、僕らは「謎解き」に惹かれてしまうのか?

――人は、「謎」があればそれを解こうとするし、それが解き明かされれば喜びを覚えるもの


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「やっぱり今のトレンドは「謎解き」と「体験」だ!②~「謎」の引力~」というテーマで話していこうと思います。



🏨「謎」の入り口としての機能

先日、笠間市の街歩き謎に行ったり、今年のコナンの謎解き公演に参加したり、ハロウィンキャンペーンでチケット代が安くなっている「イマーシブ・フォート東京」に初めて遊びにいったり、「謎解き」と「体験」について考えさせられることの多い休日を過ごしました。

それを受け、ホットなうちにいろんなものをアウトプットしておこうと思い、何回かに渡ってnoteの記事を書いています。

今回は、笠間市の街歩き謎を引き合いに出しながら、「謎」の持つ引力について語っていこうと思います。謎が人を惹きつける現象、そしてその理由について整理していきますね。

今回の笠間謎の謎とストーリーをつくったのは、僕の友達のしゅんちゃんでした。同じ大学の後輩なんですが、謎解き好きが高じて、自分で謎解きサークルをつくったり、イベントを開催したり、今回の笠間謎のように企業や組織から謎制作の案件を受注したりしています。

内容も難易度もこれまでのものに比べて充実していたなあという印象なんですが、今回はそれらを横に置いておきまして、「謎」「謎解き」の入り口としての機能について話していこうと思います。


🏨「謎」を解くように生きている

僕は子どもの頃から謎めいたものが好きでした。よく分からない、まだ解かれていない、未知数なものに心惹かれる人でした。それもあって、コナンが好きだったし、クイズやパズルにはまったし、ミステリー小説や刑事ドラマに目が眩みました。

これらは分かりやすく「謎めいたものに惹かれている」といえますが、もっと意味を広く捉えれば、誰しもに心当たりのある、普遍的な自然の摂理であることに気付きます。

人は、「謎」があればそれを解こうとするし、それが解き明かされれば喜びを覚えるものなのです。

数学の問題の解き方が分からない、仕事でミスばかりする、何のために生きているのか悩んでしまう……生きていればこういった現象がたくさん生まれますが、これらは全て「謎が未解決の状態」といえます。このままでは気持ちが悪いから、僕らは参考書を開くし、上司にアドバイスを求めるし、きっと明日にはその理由を見つけられるはずだと信じて命を続けています。

以上の流れを踏まえると、僕らは実は「謎」を身近に感じていて、日々それを解き明かすように生きているといえるのです。


🏨「謎」の引力

ミステリーとかパズルが好きかどうかなんて関係なくて、そこに「謎」があったら解き明かすのが僕らなので、興味を持ってもらいたいものがあるのなら、はじめに「謎」を設置することで気を惹くことがひとつの手段であると考えられます。

noteの記事だって、タイトルが疑問文の方が読まれやすい、なんて話を聞いたことがあります。実際、この記事も疑問文にしてみました。その「?」に惹かれて、きっとあなたもこの記事を読んでいるのでしょう?

それと同じ理屈で、謎解きはまちづくりとの親和性も高いんですよね。どうにか街を知ってもらいたい。ただ、闇雲に発信しても届かない。そこで、「謎」を置いてみる。「謎を解く」ことを目的に、その街を訪れ、歩き、やがてどこかの店に入り……そういった循環を生み出すことになるのです。

実際、僕も謎を解いているときに小腹が空いて、おいなりさんのお店に入りました。あと、そのあと東京に帰省するつもりだったので、お土産のお菓子も購入しました。

そんな風に、「謎」を入り口に置いておくことは、あらゆる分野で効果のあるものだとは思っています。これからもきっと僕は「謎」や「謎解き」にまつわる活動をしていくんだと思いますが、その引力に身を委ねて、謎めいた創作という名の宇宙を漂い続けようと思います。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20241013 横山黎

※前回の記事はこちらから↓↓↓


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