中国史座右の銘探求[私選]①
これから中国史における個人的に戒めとしたい言葉について書きたいと思います。自分のアウトプット用です。もし宜しければお手すきの際にご覧になってください。
①軽諾は信寡なし (老子・63章)
[意味]物事を二つ返事で引き受けるようなものは信用できないということ。
[感想]二つ返事して下さるのは依頼側にとってその場では楽かもしれませんが、悪く言えば相手側が物事に対してよく理解しようとしていない姿勢を示しているといえるかもしれません。
②鴟鵂(しきゆう)夜蚤(のみ)を撮る (荘子・秋水)
[意味]ものにはそれぞれ固有の性質があることのたとえ。梟は昼間はモノが見えないが、夜になると、小さな蚤をとらえるほどよくものが見える。
鴟鵂...梟・みみずく
[感想]様々な物事にはそれぞれ用途や技能の違いがあることを示しています。個人的には人間もそれぞれ技能の違いがある、と思っています。自分にとって簡単なことは誰かにとっては困難かもしれませんし、逆も然りです。お互いに理解し補い合えたらと思います。
③駟も舌に及ばず (論語・顔淵)
[意味]失敗は取り返しがつかないので、慎重に話せという例え。一旦口に出た言葉は、四頭だての早馬で追いかけても追いつけない。
[詳細]衛国の官吏の棘子成(きょくしせい)が言った言葉に対する子貢の返答。棘子成は「君子に必要なのは素朴さのみ(=実質のみ)。装飾など必要ない」→子貢「外見の装飾がなければ、素朴さを表現できない」と諭します。即ち、実質の伴う装飾が必要ということです。