寄り添って癒される
人が自立して元気に過ごしているときは、一人で立派になんでも出来ます。輝かしく勇敢でとても素敵です。
でも、ちょっと心がダウンしたり、ちょっと身体がダウンした時には、たくさんのもっともらしい理屈よりも、ただ寄り添ってくれる温かみの方が断然良いのです。
頑張らなくっちゃ!!と元気な時は良いけれど、相手の心を察して、相手の身体を察して寄り添えるゆとりがあると、人と人との関係性ってうまくいくのになあとつくづく思うのです。
年齢を重ねると自分の体験の幅と深さが全てだと思い込みどんどん頑固に硬くなります。そして自分を正当化します。時には自分の正しさを盾に相手を手ひどい言動で傷つけたり、追い詰めたりします。している人はそこまで酷いことをしている意識すらなく、受けては本当に深く傷つきます。
年齢を重ねた経験値が豊かになってきた人が、弱い心の叫びを経験した人だったら、どれほど寄り添う力が大切か知っています。カウンセラーを学ぶ人が海外でかなり年齢が上がってからというのも納得がいきます。頭だけではない、失敗の経験と挫折からくる心の痛みを十分味わっていて、それが自分の人生の肥やしになって生かされているから、言葉一つにとっても響が違い、寄り添い包むことができるのだと思うのです。
本当のボロボロになった時は、美味しいものも、きらびやかな空間も、未来に設計もいらないのです。ただそこに優しく癒してくれる存在がいてくれたら、ホッと寄り添ってくれるだけで涙が出てくるのです。
そして深く寄り添われた経験は、また次に機会に誰かにそっと寄り添える時の巡りとなるでしょう。
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