話すこと・手放すこと

 今日セッション中に「こうして言葉に出して話すことは、手放すことになるのですよね。」という言葉を聞きました。

 話すことは大したことではないと思い、大人になると社交辞令的な会話や仕事の話はするけれど、肝心な感情的なことや、些細な思いを話すことがなかなかないなあと感じています。特に理屈詰で事が流れてしまっているタイプの人は感情⁈みたいな反応をされる時があります。あまりに長い間、感情を出すことをしていなかった為に、その感覚すらを底の底に押しとどめてしまっている感じです。

 これからの時代、多分それではうまく流れていかないような気がしています。AIがもっと発展して私たちの生活に入り込んできた時、人間味の部分がもっと強調され、渇望され、大切だったと見直されるような気がしています。

 セッションで話すことで、自分が思っている感情の部分に誤魔化すことなく深く気づいていく事ができるようになってきます。話すことで内に秘めていた本当の自分の思いに気づくのです。何層にもなっている事が多く、そこまでたどり着くまでに少し時間がかかりますが、本音のところにたどり着きます。

 ただ話すだけなのですが、全面受容されて、シークレットに絶対してくれる安心感の中で、心が自由になってきます。言ってはいけない事の枠がだんだん取れて行って、本当に言いたかった事が見えてきて言えるようになります。そうなると、話すことで、今までこだわっていた、自分でも気づかなかったようなこびりついた宿便みたいなものを外へ出す事が出来ます。それが手放す事に繋がっていくのだと思います。

 ピンポイントですごく納得して、気づくこともありますが、自分の変化は知らない内にじわじわと変わっていきます。ふと気が付いた時にはかなり変わっていて、周りの人からみてもわかるほどに雰囲気が変わっていきます。

 話すことで、重たかったこだわり、ネガティブな思い、つまづいてしまうトラウマなどを手放す事ができるのです。

 話してみないとわからないですよね。

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