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ソニーEマウントレンズ SELP1650

おはこんばんちわ。今日もお疲れ様?です。
ひょんな事からソニーのVlogカメラ「ZV-E10II」を借り受けることになりまして、市内の風景を撮影する指示を在宅で受けるということになったのですが、かつてAマウントAPS-C機使いだったあたしとしては、「これで4K撮れるなんて、えらくちっちゃくなったものですなー」と感慨。
さすがはミラーレス。

SONY ZV-E10 II

ところが会社が保有するEマウントレンズで空いているのが50-200mmという望遠レンズのみ。ZV-E10はAPS-C機なので、標準換算で単純に1.5倍すると75mm相当なので、ポートレートには不向き。そもそも麻痺手には重いし・・・。
ちなみに、どれくらい不向きかというと、カメラポジションから7~8mぐらい離れてやっと、ヒト一人分の撮影が(寄り気味で)できるかなレベル。
静止画ならいいですが、撮るのは動画だし、カメラマンにとって「絵つくりができない」コトって相当のストレス。流石これではキツいので、いずれ自腹でEマウント機買ってもいいかもなという目論見含めて、自前でレンズ用意することにしました。
とはいえ、ソニーの新品レンズは「高いわりにうーん」と流石に予算が足りないのと、構造知って修理できる様にしておきたかった興味もあったので、何故かジャンクで当たっていました。どこまでもジャンカーだな。^^;

拘りなく新品カメラ買うときは、標準レンズ付きがいいですよ。

■SELP1650 一号機

そんな事情もあって探していた時に、これはええなーと前々から思っていたのが16-50mm標準レンズ「SELP1650」。キットレンズでも採用が多かったので知っている人は知っているレンズです。

SELP1650

現在は後継モデルの「SELP16502」が出ているので、既に生産完了品ではあるものの、ヤフオク含めジャンクがたんまり出回っている。(笑) 何よりも修理例含む情報が多いし、沈胴式故にかなりコンパクト。ということで、直せればラッキー、直らなくてもパーツとりや構造解析用にしてもいいやと選びました。仮にうまく動かなくても標準換算で24mm相当の撮影幅で撮れればよりラッキーだし。

ジャンク一号機

送料含め、1万程度とタイミング悪くちょい高めになってしまった一号機。
外装は一見きれいですが、その症状は見た目通り「沈胴機構が斜めになっていて動かず」ズームができない状態。但しエラーはなく、相応に傷ついた(笑)プロテクターフィルターとレンズキャップ付き。おそらく、電源オン状態のまま、カメラごと落としたんでしょうな。。。
三脚に取り付け不良のまま落とすなんて、わりとある事故。

さて、分解方法は以下のサイトや山ほどあるYoutube動画などを参考にしました。

結論からいうと、直せませんでした。(笑)
ただ、色々見えてきたところもあるので、数多の参考記事ではわからなかった部分を中心に書いておこうと思います。

残骸の1号機

① 本機の持病ともいえる噂の円状リングは、沈胴機構を実現する内部の可動リングを下支えする軸受けの役割の一方、モーターや基盤を固定するための支柱的な役割もある、確かに割と重要な部分でした。
aliexpressに柔らかめのプラ素材を使った互換パーツが安く出回っている(数百円程度)ので、一応ウチも予備で買ったのですが、可動リングとの滑りが悪く引っ掛かりが多少あったのが心配でした。

円状リング

② 斜めになっていた主原因は可動リングの破損。SELP1650は沈胴部に添わせる3か所の爪がついており、可動リングに爪でガイドさせながらレンズ機構を調整する仕組みにになっていますが、(おそらく衝撃で)うち2か所のガイドを破壊して脱線していました。単なる脱線ならまだいいのですが、これほど酷ければプラリペア程度では直せず交換が必要でしょう。
(Aliexpessでざっくり調べた限りでは2~4千円程度で若干高め)

傷だらけの可動リング

で、運が悪いことに一号機は沈胴部の爪が可動リングにがっつり食い込んでしまっており、爪は一度入れたら交換できない固定ピンぽかったので、やむなく沈胴部も一部破壊して解体。それで分かったのは、

③沈胴部にもレンズが一枚付いていた。交換パーツは存在するものの、その際にはレンズの脱着と光軸補正が必要になりそう。素人にゃ無理。

④パーツを加工して組み立てるにしても、決められた方向や位置にはめ込む必要がある。(円形だし回せば入るでしょ→ちゃんと入らない設計になっていた。(笑))

というわけで、単独での修理は不可能になってしまいましたが、旧世代のSELP1855からコンパクト化するために、緻密な設計を施した率直にすげー量産レンズだなぁと感じるデザインでした。
修理を前提としていないのが悲しいですが。

基本パーツ取りに決定。
動作確認できていない商品を落とすのは、ほんとやめた方がいいです。(笑)

■SELP1650 二号機

そんなわけで、沈胴部の破損がない、でもジャンクという奇物を探さないとならなくなって幾日。見つけたのが

ジャンク二号機

送料含め、なんと5千未満というナイス価格で入手できた二号機。
一見綺麗ですが、この時点で沈胴部がちゃんと収まっていない。報告通りフォーカスリングが重い。そして、この状態で何故か沈胴部を自由に引っ張り出せるフリー状態。沈胴部はモーターで駆動するのでフリーになるはずがなく、ここに秘密がありそうだ。(笑)

エラー出て使用不可

ここも報告通り、装着しても認識しないエラーが出ました。
お、使えそうじゃないですか。(何が) 速攻レッツ解体。

ちょっと見ずらいでですが、外装部の縁に白い変形(へこみ)が

これも落とした(&開けて組みなおした)んでしょうね。フォーカスリングのシールが剝がれかけていて、とったらへこみを発見。縁の干渉防止ゴムはきれいだったけども残念ながら直せそうもなさそうなので、外装部は一号機とまるっと交換することに。
他にモーターと制御基板は健全そうだった一号機から拝借し、他は二号機そのものを使って、一端ばらして決められた方向に修正し組みなおしたら、きちんとはまりました。

組みなおし中

■完成

装着したZV-E10 II

テスト撮影もしてみましたが、さすがあたし、問題なく動いてくれました。
若干モーターに異音があるけど、古いモデルだし仕方ないか。^^;

フォーカスリング、ズームレバーはZV-E10 IIでは使用できないのですが、カメラ側では制御が効いていたので、レンズとの相性かな?という判断をしました。どちらにせよ、このサイズなら軽くて良いわ。。。

外装部縁のシールは張りなおしてはいないですが、いずれ直そうと思います。


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