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私の推し、”朝井リョウ”について①

”推し”
それは現代社会で当たり前のように溢れている言葉だと思います。
アイドル、俳優、キャラクター。
自分が心から大好きで、生きる糧にしているもの。それが、”推し”

初投稿のこの記事では私の推し、小説家の朝井リョウとの出会いについて綴らせていただきます。

出会い

私が朝井リョウの作品と出会ったのは10年以上前。高校生の時でした。
今は読書が趣味で月5冊以上読む私ですが、当時は本なんてほとんど読まなかった。

「桐島、部活辞めるってよ」
そのタイトルに惹かれたのか、映画化が決まっていたので読んでみたくなったのか、正直言って理由は覚えていない。
ただ、別に読書が好きではなかった私が一気に引き込まれたあの感覚だけは、今でも鮮明に覚えている。
こう言っては失礼かもしれないが、ストーリーがすごく面白かったとか、自分に刺さるものだったとかそういう訳ではない。

私は、朝井リョウの観察眼にものすごく惹かれたのだ。

10年以上前に1度だけ読んだ小説なのに、今でも覚えている。
ガールズバンドのチャットモンチーが好きな女の子が出てくるのだが、中学生の頃からチャットモンチーが好きだった私は、こんなにも”女子高生(私)”を的確に描けることに度肝を抜かされた。

チャットモンチー好きな女子高生だけでなく、他の登場人物もどこかで見たことあるような、自分のまわりに必ずいるような、共感できる性格をしていた。

どうやったらこんなに共感できる人物を描けるのだろう・・・。
どんだけ人のことを観察しているのだろう・・・。と、「桐島」を読み、朝井リョウ…好きかも…となった私。
さらに彼に惹かれる出来事が起きる。

番組名は定かでないが、私の記憶上では王様のブランチで、彼へのインタビューが行われていた。
早稲田大学のダンスサークルで、練習の途中でのインタビューだったと思う。これもうろ覚え。

ここでも私は衝撃を受ける。

え、めっちゃウェイじゃん!!!!
※のちにそういう性格ではないことを知る

ものすごく偏見になってしまうが、大学在学中に本を出しているんだから、真面目というか大人しいタイプだと勝手に思っていた。

桐島を読み彼の鋭さや観察眼に驚いていた私は、チャラいのに真面目な面がある、というギャップに惹かれ、まんまと朝井リョウのファンになる。

とはいえ当時の私は前述したように文学少女ではなく、なんなら全く本読みませんといったタイプだったので、その後彼の作品を追って読むなどは特にせず"朝井リョウ"という人物は心の奥に沈んでいった。

数年後、彼の作品にまた度肝を抜かれ私の”推し”へとなるのだが、今回は一旦ここまでで終わろうと思う。

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