エンジニア転職の実際にあった怖い話(社名入り)
私は、20代のころ、IT業界でSESと呼ばれる働き方で3社経験しました。
その数あるSES企業の経験の中でも特に酷かった事例のお話できればと思います。
なお、表題では〇〇社や△△社としていますが、本文中では社名の実名で書いています。
SES
上記で、IT業界で「SES」と呼ばれる働き方というお話をしましたが、
このSESという言葉を聞きなれない方も多いと思います。
SESとは、system engineering service の略で自分で入社した会社から、
その取引先の開発現場に派遣されてそこでエンジニアとして仕事をするっていう働き方です。
もう少し具体的にあなたが仮に SES企業のA社に入社したとしましょう。
その A社の取引先のB社が、あなたの会社に対してこんな話を持ちかけてき
ます。
そこで、A社は実は最近いい人材が入ってきたんですよ、とあなたを紹介します。
こうしてあなたが取引先のB社でエンジニアとして仕事をすることで、
あなたの会社(A社)は、取引先のB社から報酬として、
お金を貰うというシステムです。
ですので、SES(system engineering service)と謳っていますが、
ビジネスモデルは、「人材派遣業」そのものです。
さらに言えば、法律的にも「常用雇用型派遣」ですので、どんなにかっこよく言ったとしても、間違いなく”派遣”です。
会社からみれば、エンジニアは派遣するための”商品”そのものであり、それ以上でもそれ以下でもありません。
このようにA社にとっては、B社にエンジニア(≒商品)を送りさえすれば、
会社の利益になるので、ブラックな会社が横行しやすく、
このSESという形態が、ネット上の評判が悪いです。
実際、「SES」で検索してみると、「SES 闇」とか「SES ブラック」といった文言が、たくさんヒットすると思います。
また、このSESが、派遣元(A社)から直接、働く場所(B社)というような1社間だけで行われている場合はまだよいのですが、
多くの場合は、派遣元(A社)から働く場所までの間に何社もが関与し、結果して二重、三重に派遣(≒多重派遣)されるケースがほとんどです。
二重(多重)派遣とは
二重派遣とは、A社雇用した労働者Xを、派遣労働者として受け入れたB社が、自社(B社)の派遣労働者としてA社XをC社に派遣するような行為です。
IT業界では、客先常駐という名前で多重派遣されることが多いです。
また、労働者は複数から中抜きされます。
孫受け以下会社なら派遣元会社(≒あなたが所属する会社)にきた時点で単金が元の3割~4割になっています。
しかし、発注者(=客先常駐先)は、労働者(=あなた)に対して、それなりの単価(1ヶ月100万以上)を払っているので、発注者と派遣されている労働者の期待値に大きなズレが生じます。
実際に私がみた多重派遣の実態
SESを標榜している会社では、多重派遣が行われていることがよくあります。
※注:今でもあるかは不明ですが、間違えなく5年前まではあった話です。
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Fラン大の文系卒業し借金取りに。 そこから、紆余曲折経て、YAHOOのデータエンジニアになりました。 SES・社内SE・Web系受託開発・…
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