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イバラの道でも進むべき道とは 2023年 豊田社長年頭あいさつ

豊田元社長の2023年、年頭挨拶です。
とても感動いたしました。

誰かの幸せを一番に考える企業。それがトヨタという企業です。
豊田社長の挨拶一部抜粋いたしました。


(ロシア撤退について)
「私自身ロシアで働く仲間のことを考え眠れない日々が続きました。
 その中で私が下した決断が撤退でした。
 そこには2つのブレない軸がありました。

 一つはトヨタで働く仲間の幸せです。
 
 人生は会社生活だけではありません。
 ずっと続いていくものです。
 このままでは資金が底を尽き、退職金すら支払えなくなる。 
 仲間のこれからの人生を考えた時、
 今撤退を決めなければならないそう考えました。
 
 そしてもう一つが世界中のステークホルダーの幸せです。
 
そのために私がしなければならないことは、
 何があってもトヨタのブランド、信頼を守り抜く、
 その一点に尽きると思いました。
 私たちにできることは仕事を失うことになった仲間の無念さを
 ずっと忘れずにいること。
 そして、もっといい車を作り続けることだと思います。

(タイでの事業について)
 CPグループとの協業を進める上で私が真っ先に訪問したのは
 長年のパートナーであるサイアムセメントグループです。
「彼らが少しでも懸念を示すならプロジェクトは白紙に戻そう」
 そう思い、CPグループとの協業について相談いたしました。
 会談は、プラモン相談役のこの言葉から始まりました。
「まずはタイ国民、6700万人を代表してありがとうと言いたい。」
 そしてサイアムセメントルンロー社長はこう言われました。
「あなたがリコール問題で公聴会の証言台に立った時、
 タイ国王のラマ9世は「何かの間違いではないか」と言われました。
 国王があなたをサポートするということは
 タイ国民がサポートするということです。
 タイのためになるならば何の問題もありません。」

 その後CPグループのタニン上級会長とお会いしました。
 
 トヨタについて、そして私自身について様々なご質問をいただきました。
 プロジェクトの相談というよりは豊田章男という人間を
 信頼してもらう勝負の場だったと思います。
 
3時間近く続いた面談の最後に
 タニン上級会長はこう言ってくださいました。

「私たちは目をつぶってあなたについていきます。 
 あなたは間違っていたらすぐに治す人だから。一緒にやりましょう。」

 これが式典の2日前のことです。

*******

 体力的には
 すごい大変でしたが体の底から情熱というか
 エネルギーがこみ上げてくる。
 タイの人たちのためにできることは何でもしたい。
 その気持ちが疲れを吹き飛ばして私を動かしていく。
 そんな感覚の1週間でした。
 私の行く先々でタイの人たちが見せてくれる笑顔。
 伝えてくれる「ありがとう」という言葉。
 タイを愛しタイの幸せのために働いてきたトヨタ。私自身もそうです。
 これまでの私たちを信頼し、
 これからの私たちが作る未来に期待いただいている。

 タイの人たちから伝わる暖かさが何より嬉しく、
 私に力を与えてくれました。
 
 未来は自分以外の誰かの幸せを願う仲間たちが
 一緒に努力し行動して作るものだと思います。

 自分の利益のために大きな声を出してもそこには対立しか生まれません。  
 そして、対立と分断は誰も幸せにはしません。
 意思ある情熱と行動でまずやってみる。
 共感してくれた仲間とたくさん失敗しながら少しずつ前に進んでいく。
 共感という言葉は、「共に」「感謝する」と書きます。
 「ありがとう」と言い合える関係から生まれる未来は、
 きっと今とは違う景色になってくると思います。
 そこには必ず「笑顔」がある。
 
 
それを「微笑みの国」タイの人たちが教えてくれたと思います。 
 タイの皆さん、本当にありがとうございました。


36万を超える総従業員を抱えるトヨタのトップ豊田章男社長の言葉です。
そこには何ら偉そうな態度、言葉はありませんでした。
あったのは、
自分の幸せのためではなく、自分以外の誰かのために尽くして
ありがとうという言葉と笑顔を大切にするようにという哲学です。
これが日本人、
これが日本企業です。
もともと日本人にはこのような精神があり、このような精神でお店経営、企業運営されてきました。
しかし、いつの間にか大企業には外資が入り込み、もともとあった日本の良さが崩れ去り、東芝のような企業は、1ドルで売った米ウエスチングハウスをカナダ企業が1兆円で買収するというようなことがあり、
そのうえWH破綻で被った巨額損失を穴埋めするため“虎の子”とされていたメモリー事業の売却を余儀なくされ、経営の混乱は今もなお続いています。

ほぼほぼ外資に乗っ取られた企業はたくさんあります。
いずれにしろ、企業は、経営トップの哲学によって決まるということが良くわかりました。
豊田社長は、業績を自慢し偉そうに話したとしても何の批判もされないはずです。さすがトヨタだねと言われるだけです。

それなのに、何の偉ぶることなく感謝の言葉で溢れていてほんとうに感動します。 
この社長のためなら命がけで付いて行こう!!
そう思う従業員がたくさんいらっしゃるのだと思いました。

グローバル化は、良くない意味で私も使って来ましたが、
愛情主義の日本精神で世界をグローバル化していけるのならば、世界中の人たちに喜びと笑顔、感謝の心が生まれて来ますね。

長い間世界は奴隷貿易をし、残虐な搾取と殺戮を繰り返して来ました。
悪の心で自分の利益だけを考えればそこからは何の喜びも生まれません。
これからの世界をリードするのは、
美しい日本精神を持った日本人であると強く思った次第です✨

美しい日本を取り戻しましょう!

ぜひ助け合い主義をご研究ください。


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