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読書日記~田舎暮らしの本~

1泊2日で豊岡を訪問。主な目的は城崎国際アートセンターで行われる公演を観ること。前日に公演予約をし、宿を取るいつも通りの計画性の無さ。鈍行で姫路~城崎に。着いたのは既に夕方。急ぎ足でアートセンターに向かう。城崎はGWで温泉目当ての観光客で賑わう。何だか嬉しい。公演も沢山のお客さん。

観劇を終え、アフタートークもあり、劇場を出た時にはもう21時近く。まだ晩御飯も食べていない。日が落ちると一気に冷え、薄着は肌寒い。城崎の温泉旅館に帰り、美味しいご飯を食べ、温かい湯に浸かれれば完璧。何しろ前日予約でGWに温泉宿が取れるはずもなく、電車に乗り、江原の宿へ帰る。江原に着いたのは21時頃。何かご飯が食べられるお店が1つ位はギリギリ空いてる。真っ暗!コンビニまでも駅を跨いで15分位!寒い!空腹!という事態におちいり、最終的に私は駅前で唯一、紫の輝きを放ち、カラオケ音が漏れて凄く賑やかなスナックに勇気を出して入店。店内にはお客さんが7人。カウンターでお酒を飲み、カラオケを歌い、スナックのお姉さんと話す。私は酒を飲みながらツマミのおかき、豆をボリボリ。何とか飢えを凌ぐ。

お姉さんは私が「晩御飯を食べてない」と話すとツマミを多めに持ってくれた。いきなり1人でやってきて酒しか飲まない若輩者の私にも優しく話しかけ、話も聞いてくれた。いいお店。カラオケは近隣の住民との約束で11時まで。いい街。

しばらくして隣の2人組の会社員が話しかけてきてくれる。城崎に演劇を観に来たこと、演劇を学んでいること、将来豊岡に住むことを話すとえらく感激した様子。「恰好いい、一緒に豊岡を盛り上げよう!」とご機嫌。今調べてみたところ宝島社の「第10回、住みたい田舎ベストランキング」で、兵庫県豊岡市が近畿ブロックの「若者世代・単身者が住みたいまち部門」で1位。本当だ。自分と同じことを考えている人は多い。ネット記事では住民税が高い市町村第2位が豊岡市。不思議!税金が高いのに移住したい街、豊岡!地元人間でお決まりの笑い話。

兎に角、そんなこんなで何とか飢え死にせずに済む。私は反省。田舎好きで移住したい割に、田舎での過ごし方がなってない。計画性のない旅が大好き。その土地で流れている時間をちゃんと分かって旅はしなくちゃ。電車を30分以上待つのも空気が美味けりゃ苦じゃない。21時に店が開いてないのもみんな寝るんだから当たり前のこと。コンビニまで10分かけて歩くのも天気が良ければ気持ちいい。自分が今、何処にいるのか、どういう時間が流れてるのか、時間に逆らわず過ごす準備はあるかを考える。当たり前のことだけど田舎のそういうとこが大好き。何だかんだ私の中には上京生活で身に付いた都会の感覚が結構強くある。

翌朝、私はコンビニまでゆっくり歩いておにぎりをたべ、電車を待って再び江原~城崎へ移動。ゆっくり温泉に浸かって温まり、温泉プリンと妹への誕プレを買い、帰宅。

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