読書日記~最低。~

今日はのんびり休日を過ごす。毎日誰かと一緒に行動。1人になり、日々の隙間に放り込まれる。寄る辺の無い不思議な感覚。目の前には積まれたDVDがやけにキチンと置いてある。返却期限前なのに未だに何だか見ることが不可能。

「最低。/紗倉まな」を読む。深い視点で物を見ながら生きる。書く天性の文才、鍛えられた筆力。素晴らしい。絶対に数えきれない程に読者は言う。割愛。感性、文章力。例えば、若い=瑞々しい、女性=繊細。簡単に結びつけるには勿体ない。瑞々しくもない、人の温もり、体臭。雪のかけら、路地裏のゲロ。きちんと正面から見て、感じ、自分の言葉に落とし込む。筆者の眼差し。私は胸を打たれる。人生1尊敬している人。全て捨て置いたとしてもの話。

苦しみには種類がある。濃度、味。繊細に異なり、人は苦しみは自分しか味わっていないと思わされる。他人の苦しみを味わうことは不可能。想像は可能。

小説は誰かの人生を描くこと。粗筋の場面を描くにも、場面を生きる人の、生きた人生を深くまで想像する必要がある。魂の籠った小説を読む度に思う。この本には様々な苦しみ、苦しみに対してだけ効果を発揮する小さな光が描かれている。明るい物語ではない。人の心の針が人に対して本当に触れる瞬間。何故か何時も人が生きる姿を目にした時。嗚呼、生きている。と感じる。客観的に見て哀しいこと、辛いこと。本当は喜び。私にとっては。この本に描かれていた本当の強さ、弱さ。見た目の美醜に関係のない魂からの美しさ、色気。そう。描写を正確に丁寧に書き上げた著者の人生。自身の感性、生身の精神、美しさ。心から賞賛の気持ちを捧げる。

そう。私はぼんやりと頑なに守りながら、守るっていう自分の中の掟。無かったらと思いながら過ごしていた頃。大人になったらもっと胸も大きく、色気のある女になると勝手に思っていた。ネット上で著者を知る。世間の情報には疎い。音楽の趣味繋がっていた2歳上女性フオロワーが「紗倉まなは凄い」と度々言っていて気になり、調べる。フィルタリングの関係で18禁のサイトは見れない私。ブログは読むことが可能。私の抱いていたAV女優像とはほど遠く、短髪が似合う愛らしい顔立ち。気軽な印象の子。女より本当に女の子な印象。聡明で、感受性が豊かで、勇敢な子。今思い返すと、私が今、選んだ理由の1つ。著者の存在は大きな分量で組み込まれている。

私も今の私にしか見えない景色を感じる。大切な気持ち。1つ1つ取り零さないようちゃんと拾う。いい。振り返った時、笑っても泣いても宝物。雨夜は感傷的。

毎回沢山の♡Thanks!不甲斐なくてすみません。

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