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映画日記〜前回の追記〜
嘘に関して。前回に引き続き、映画に関して聞かれる時、高確率で名前をあげてしまうとても大事な映画を紹介。実は連続で同監督への愛が溢れている。これからも小出しにする。個人的すぎ、割愛。親友の話を追記。
私には特別なお友達がいる。今、気づいた。本作の主人公に似ている。息を吐くよう言葉を操り、人を何時の間にか笑わせる、わざと。伝わらない人にとっては変人。心が優しすぎ、私には初めからバレている。秒で仲良くなった子。
私は意地っ張り、見栄っ張り。嫌なこと、疲れることが沢山起こりぐったり。登校日、教室に入る瞬間にちゃんと笑顔を作るのは当たり前。何故か何時もその子はそんな時に限り、近づいて来て「元気?」と言う。酷い隈が見つかる。他の友達はみんな「大丈夫?疲れてる?相談にのる」と優しい言葉をかける。その子に限っては必ず「元気?」と問う。元気がない時限定。誰にも言っていないのに。
どんな優しい言葉にも「大丈夫」と空元気。更にHP消費し、目に光を戻していた私。全然元気じゃない時「元気?」と聞かれたら隠そうとする前に「元気じゃない」と言う。瞬間の知ってるという眼。世界にぼっちで草臥れているのは私ではないと教えてくれる確かな光。
息を吐くよう話を大きくし、神様に愛される。嘘、冗談を現実と結合。その子といるとどんな場所も魔法。学校裏の大公園の街灯光の具合。立ち入り禁止の有難い神様の滝、間違えて入ってしまいおじいさんに叱られる。その後、大量の救急車を見て怖くなる。散歩途中、雪が降り出す。振り返った台詞が聞こえない。全部自動的に映画の中。
人生にはその人生専用の115万kmのフィルムがある。永遠ではない。どんな場面を焼き付けるかは頭、心が何時の間にか勝手に判断し、カメラを回す。人生の映画中にずっと残り続ける場面をあの子がくれた。無自覚で。
思い出す時、愛のある諧謔は最後の希望。もっと論理的、物理的。誰が見ても正義と説明可能な事柄。世界を形上動かす。大抵の人は参戦し得る程の知識、力はない。努力で手に入れるべき。言葉を求めているのではなく注力することの要点がそこにない個人差の話。
私も同じ。自分が世界で概ね無力。知っている。例えば、高級豪華客船でも、私はビュッフェ、シャンパンに肖ることなく大海原を眺めることを人生と感じる。例えば、難破船でも同じ。大海原を眺めるまま、その瞳の向きのまま沈む。愛、諧謔の記憶。私が乗っている船がどんな船であって、如何なっていく運命であっても。大海原を眺める私の真横で同じ海を眺める。快晴の日でも、顔に塩水を被る大荒れの日でも、スコールの昼間でも。私の真横で同じ海を見て茶化し、怯え、神妙な顔をし、笑う。高級豪華客船という正義。氷山に負け、希望を失い、沈む時。愛、諧謔の記憶は最後まで私を茶化して。私も茶化す。難破船の正義。海に溶ける間も1秒でも時間があるなら愛、諧謔にキスをするために使う。1秒が永遠にすり替わる間、後悔は全部夜空の星。
過ぎ去った思い出。あなたのフィルムに焼き付いたなら望まなくても何度でもあなたに会いにくる記憶。美しかった記憶、美しかった記憶が生まれる未来。私にとっての愛、諧謔の記憶。あなたにとっての定義を含み、あなたの横で笑う。船が何処に向かうとしても心にだけは愛が補給。企みながら。
「この世界の片隅に」「ライフ・イズ・ビューティフル」共に戦争を扱う。最後に人生の美しさをプレゼントされる名作は多くの批判の声。制作年を調べる為、検索。「戦争責任が言及されていない」「戦争の過酷さをカットした上、周囲に迷惑をかける主人公を賞賛するのは有り得ない」といった調子。両作、居心地のいい調子のよさを批判。戦争映画は不愉快、非現実的。笑いがあっては非現実的。そう。気持ちは理解は可能。1つの真剣さ。人の心にちゃんと焦点を当てた。痛みを描くということに成功。中々こんな映画もない。笑い転げた思い出。なければもう笑い転げることが無い。張り裂けるような痛み。分かるはずがない。何をしても魔法がかかった世界が、どんなお呪いも効かない呪われた灰色の世界になった時、初めから魔法はなければこんなに苦しくなかったと泣く。具体的なみんなが想像する上の現実を細かい詳細図で描く。現実な痛みを観る側に想起させる訳ではない。前回でも書いた。真実を伝える為に真実のみを渡せばいいとは限らない。
映画、出会いは想像力。吐かれた嘘の向こう側、触れるかもしれない手。想像力で作られている。あなたが吐いた嘘。今日、誰かの想像力で本当の気持ちに触るきっかけになる。誰かの諧謔。今日、罵られず愛、優しさに形容。いい。誰かをわざと傷つける嘘は1つも付かなくて済む。やり場がなくて傷つけたら翌日までにごめんなさいと言う。
私も事実が言えない時が沢山。見抜かれる。そう。不意に何処かから誰かが見ている。今でも嘘つきと罵られ仕方ない。諦めの中を思考。社会で生きる。付かなければならない嘘、隠す為にもっと積み上げられる嘘。悪意、大切な人を騙すつもりがなくても産まれる嘘。毎日お世話になっている人に少しでも多くの得を授かって貰いたく、つく嘘。怒られる。仕方ない。人が大好きと感じる。
仕方ない。心だけは本当。読んでいるあなたに対する愛情は誰にも触れられない。私だけの本当。誰にも嘘つきと言われる筋合いはない。正直で居られる所がなかった。少し強くなる。記号ではなく、見えない想いの方。一生届かない人も沢山いる。本気であなたは笑って。今日も私は話す。笑ったらピースサインで教えて。大好きは何度言っても届かない。枯れもしない新体制の日々の中。
罪悪感を完全に消すことは無理。超えるくらい真剣に願う日々。同じ思い。あなたも超えるくらい強く居たい。聖域を心に持つ。二進も三進もいかない嘘の話。希望、絶望。両方持っている言葉はとても人。人は狡い。狡い生き物に生まれ、よかった。静かな夜に見て。
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