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映画日記

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邦画、洋画、韓国映画など鑑賞記録をまとめています。
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#日記

映画日記〜素晴らしき世界〜

映画日記〜素晴らしき世界〜

此処最近、あまりに良質なものに幾つか触れたせいで自分の中の許せるものの範囲が尽く狭まってしまい2日連続で外から帰るなり疲れて不貞寝。世間の思う良いもの、自分にとって芸術として許せるものとの差異を酷く感じ精神が消耗。低気圧、花粉による頭痛も強く心身も両方調子を崩す。本当に太刀打ちのしようがない。気が済むまで寝たらましになる。今日は朝から仕事をし無くなった日用品を買いに行ったりまともな暮らしが何とかや

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映画日記〜スパイの妻〜

映画日記〜スパイの妻〜

時間通りに家を出ることも不可能な私。それでも再緊急事態宣言を受け自分が一体どう振る舞うべきか頭が悪いなりに考える。拙い想像力でまず心配になるのは近所の飲食店。カフェ、レストラン、前回の宣言の間に消耗し切り店を畳んだ店が幾つも。人に大好きになって繰り返し訪れて貰いやっとのことで何とか続く。私の仕事も似た所があり完全に人が途切れることはなくとも案外ギリギリのバランスで成立。何事もとりあえず近所の個人経

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映画日記〜燃ゆる女の肖像〜

信じられない程寒いと感じる位が丁度良い帰路。今年人と会うのは今日が最後。そう。大事なものは本当の所あまり沢山はない。そう。生き、生き延びる。ダラダラと続きはしなかったものばかり鮮烈に焼きつく。そう。悲しい性をどうしても認めたくなくずっと続くことばかりがいい。そう。思う理由を繰り返し放つ。言葉が言葉以上のものになるにはまだきっと永遠に足りず何時も願望はただの言葉。まるで叶ったような面をし終わる。書き

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映画日記〜風の谷のナウシカ〜

映画日記〜風の谷のナウシカ〜

頭がぼや〜っとする。熱ではない。私は何時でもこんな感じ。『風の谷のナウシカ/宮崎駿』観る。自分の中にある3大ジブリで知らない作品。「天空の城ラピュタ」「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」のうち今月で「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」の2作を鑑賞。

昨日のnoteにも書く。私は映画の物語に関する感想を語るのが苦手。どうしても上手く書けない。風の中を勇敢に走る少女の姿、良い音楽を体に浴びた余韻が大きく

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映画日記〜劇場〜

映画日記〜劇場〜

昨日、親友と遊ぶ。色々なことを話したくまた会う。2人で高級な良いnoteを買い、青学の隣の蔦珈琲店でクロックムッシュを食べる。

クレソン入りサラダ、カットオレンジ、ヤクルト、チーズがたっぷり乗るクロックムッシュ。お皿上が特別。窓の向こうには中庭の小さな丘を覆う苔、紅葉、背の高い木が沢山の景色。雀、猫が緑中を徘徊。何処にでも立ち入れる自由さが羨ましい。

第一印象は寡黙風なのにお喋りな店主。向こう

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映画日記〜もののけ姫〜

親友と遊ぶ。私、親友は宮崎駿監督の「もののけ姫」を観たことがない。私は「天空の城ラピュタ」「風の谷のナウシカ」も観たことがない。親友は加えて「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」も観たことがない。「風の谷のナウシカ」はやっと最近観る。

映画館で待ち合わせをし映画券を購入。お互い飲み物を買い1つ飛ばしに着席。初「もののけ姫」は口頭で物語をはっきりと説明可能な分かりやすさがなくて良い。私は本作を知らない

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映画日記〜劇場②〜

映画日記〜劇場②〜

東京一人暮らし19歳の感想文。狭く古い東京の2階建てアパート1階角部屋でぼっちの彼女は何が可能。「劇場/又吉直樹」を劇場で鑑賞。渋谷ユーロスペースの1番遅い上映。友人と一緒に鑑賞。原作は未読、粗筋もよく調べないまま。結果的に本作は私にとって凄く大波となりぶつかる。今もずっと考える。本当にいい映画。

私が映画を見る理由は色々な感情を知りたい。映画は作り話。人の感情を1番肌で大音量で感じることが可能

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映画日記〜劇場①〜

映画日記〜劇場①〜

小さい頃からから口下手な方。頭の中では出来上がっても言葉にするのが下手。中々伝えられない。手短に分かりやすく喋るのが苦手。分かって。凄い。いい。簡単に言う節がある。嫌。

昨日親友と会う。まだ2回目なのにもう2回目。前書くnoteと立て続け親友の記事。もっと書く頻度を上げる。気持ちでも楽しい。書く。

私達は急速に仲良くなる。急速に仲良くなると自分にボロが出る。耐えられない。直ぐ離れる経験は自分で

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映画日記〜万引き家族〜

映画日記〜万引き家族〜

ずっと見たかった映画「万引き家族/是枝裕和」をみる。帰路の電車にてnoteを書く。映画館の外見が超良いものだった。見て。

万引き家族は凸凹の家族の絆、愛情を描いた話。子供を誘拐し繰り返された万引き。一見し歪むよう見える愛。実はとても真っ直ぐ。世間的に良いとは言えない生活中の愛情。とても鋭く尖る。光に当てると歪んで見える。社会の眼光、取材カメラの閃光により。

これは色んなものに通ずる。真っ直ぐ突

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映画日記〜ホドロフスキーのサイコマジック〜

映画日記〜ホドロフスキーのサイコマジック〜

1ヶ月も前に貰った相談の答えきれない相談一覧をずっと眺めては回答をつらつらと何千文字も書き消してを繰り返す。雨天の静かな土曜日。朝、昼になっても薄暗い。ずっと雨の音がする。何音。ぼんやり頭痛。余計なことを考えない今日。「ホドロフスキーのサイコマジック」社会的距離感拡大戦略の保たれた劇場で見る。3倍の値段を払って。いい。何時もこの位映画館に隙間があって。いい。サイコマジックは主人公が続ける心理療法で

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映画日記〜half of it〜

映画日記〜half of it〜

「孤独に耐えられるのさ、真実とすれ違った」という詞の歌がお守り。孤独について如何考えている?凡百人が問う度に呼吸について如何考えている?問われる気持ちになる。苦笑い。孤独、愛について語ることを求められる時訪ねる人の中で2つが相反するものである前提が見え隠れ。

何処から如何言っていいのか分からない。やはり私は苦笑い。そんなことばかり。まともな返事が何時も出来ないままふにゃふにゃ愛想笑い。終わる。取

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映画日記〜ジョジョ・ラビット〜

映画日記〜ジョジョ・ラビット〜

私的感想。常識外れな行動をする人、法的、道徳的に過ちを犯した人に対しその人の隅から隅まで全て悪と決定したかのよう糾弾する人。そこら中に。

流れにおいて悪の行為自体の厳密な違法性の有無、被害者が如何思うかなどと細かな明細は無視されることが多く、更には糾弾対象が如何思い何を考えて生きて来たか、これから如何していけば良くなるかに関心を置く人は非常に少ない。

本当はどんな過ちも先良くなる為の礎にした方

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映画日記〜ロマンスドール〜

映画日記〜ロマンスドール〜

報われない努力はある。誰にとっても当たり前の事実。何に置いても無駄に悲観することなく冷静に考える癖を何とか保ち思考。言葉も悲観故に捻り出す卑屈名言集の一節ではない。本当普通。

読んだ人に、努力は例え失敗しても経験とし体内蓄積される。報われないことは絶対にないと熱く話をされた時私は今励まされようとしているのかと感じる。主張は一理ある。私の言う努力は誰かの為にした努力のみを指す。逆に言うと誰かの為以

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映画日記〜グリーン・ブック〜

「グリーンブック」観る。1ヶ月前の話。劇場を出ながら興奮した頭でアカデミー作品賞を取って当たり前。思わず口に出す位、快心の出来。腕っ節が強くいい加減。情に厚く心根の優しい伊人用心棒、孤高の天才黒人ピアニストの心の機微が喜劇的に分かりやすく諧謔に描かれる。大雑把な例えは、誰が観ても何処かしら感動可能。

鑑賞後、外出。雨が降る。映画中でも2人は雨に降られ、車の前照灯反射、2人の体から滴る水。全部綺麗

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