#本紹介
読書日記〜人生がときめく片付けの魔法2〜
小さい頃から自分の背丈以上ある大きな本棚を持つことに憧れる。元は父の影響。父の書斎には壁一面に漫画、様々な文豪の作品集が敷き詰められ迷路。大人になった私はカラーボックスという簡易的な処置で金に物を言わせ自分の好きな本、画集を壁に並べ、敷き詰め、自分の秘密基地の空間を作る。何時か誰かがSNSで本棚は恥部と呟く。正しくその通り。私の大好きを作ってくれたもの、私に新しい価値観を教えてくれたもの。私の頭の
もっとみる読書日記〜リスを実装する〜
朝のアラームが鳴り無の中から無理やり目をこじ開け、働かない頭でスマホを手にとりSNSを眺めることが日課。顔認証でスマホを立ち上げ、指が自動的にSNSアイコンを探り文字を追う。自分の眠った間に交わされた面白いお喋りを見逃さないよう投稿をじっとりと遡る。知り合い達の会話の応酬に参戦したい気持ちもあれど時間が経ったやり取りを無理やり蒸し返すのも野暮。じっとりとした気持ちを残しつつ止めどなく続きゆく文字列
もっとみる読書日記〜カム・ギャザー・ラウンド・ピープル〜
朧気ながらも女優になるという大層な目標に近づく為、組み立てていた予定が白紙に戻り私は焦ら立つ。昨今のコロナ禍の為だということは十分分かっていて誰が悪い訳でもないからこそ余計歯痒い。くそ。何が悪かった。畜生。誰にも向けられない苛々は私の中でぐつぐつマグマのような音を立て、煮える。私も大人。表面上は問題ない。通常運転。澄ました顔で粋な受け答えが可能。何時もなら気にしない些細なことで突然怒りの導火線が着
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