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2021年1月23日 09:37
あと少しでお休み、金曜日。月曜日から走って息切れ気味な金曜日に読んで欲しいのは「儚い羊達の祝宴/米澤穂信」 最後の1文に殺される。 本作程、物語の終わり方が分かり易く幸せでおぞましく綺麗な物語は中々ない。物語は5つの短編集構成。・完璧主義により倫理を踏み外してした子の話・欲に任せ兄を殺した子の話・冬の山荘にお客様を饗す為に人を消した子の話・自分の敬愛する主人に尽くしどんな命令にも応え
2021年1月23日 09:27
まだ週の真ん中、木曜日。頭を空っぽにして楽になりたい時に読んで欲しいのは「中原中也全詩集」 此処で突然の詩集?ゆあーんゆよーんゆあゆよんの「サーカス/中原中也」で有名な彼の作品は独特の文字遣い、歩調により優しい描写が可能なことが特徴的。私が特に大好きなのは「春日狂想/中原中也」彼の詩にはあまり喜び、俺は頑張るみたいな正の感情は多く出てこない。その場に置かれた人にとっては至極辛く悲しい状況を軽快
2021年1月23日 09:14
1週間の真ん中は何もしたくない。重怠い仕事、課題も全部ふっ飛ばしたくなる水曜日に読んで欲しいのは「他人事/平山夢明」胸糞悪い話が勢揃い。特に秀逸なのは短編集の題名でもある他人事。 倫理って?道徳って? 私達が今まで生き一生懸命学び体得してきた平和な世界を作る概念を本作は一瞬で破壊。交通事故により妻、同乗していた幼い娘が瀕死。主人公も脚を挟まれ身動きがとれない状態。現れた男に主人公は助けを頼む。
2021年1月23日 09:02
課題も仕事も山程あり他人からはよく分からないことを言われる。面倒な火曜日に読んで欲しいのは 「後藤さんのこと/円城塔 」最初から断る。意味不。後藤と言うんだから人?何ていう前提をつけてかかってはいけない。それをしていると早々に作品からグーパンで殴られる。 だからといって読者を置いてきぼりにせず丁寧に説明。後藤を分かった気になる事実を鵜呑みにして自分の常識の範疇で後藤という存在を仮定してしまうと
2021年1月23日 08:50
疲れ切った平日夜に読んで欲しい本。おやすみ、また明日。月曜日は憂鬱な日。月曜夜に読んで欲しい本「ぐうたら人間学/遠藤周作」。先生が日頃感じているエッセイ集。読んでいると本当にくだらなくふふっと笑うことが多い文章。とある学生の尿検査の試験管に焦げ茶色の物体が詰まってきた話は先生の日記。何だか人生こんなに息を抜いて生きてもいいと感じさせてくれる本。息の詰まりそうな月曜日に。是非。