【元・興信所社員が語る】新卒・転職入社内定社員は、素行調査をされているのか?
結論から申し上げますと、多くの企業では結婚相手の事前調査同様に、内定調査を行っています。あまりにも素行不良の内定者は入社が却下されます。
自宅には調査報告書記録がたくさんあります。
もちろん秘密保持規約がありますし、プライバシーマーク取得企業なので、公開するわけにはいきません。これまでにあらゆる人物の素行調査も行っており、宮内庁からの依頼で皇室の結婚相手の調査も行っています。
新卒や転職での入社内定者に対する素行調査は、日本の企業において一般的な採用プロセスの一環となっています。素行調査は、企業が内定者の過去の行動や背景を確認するために行うもので、特に重要なポジションや機密情報に関わる職種においては、より徹底される傾向にあります。
素行調査の目的は、企業が内定者に関するリスクを事前に評価し、将来的なトラブルを防ぐことにあります。調査内容は、SNSの使用状況、過去の雇用歴、犯罪歴、破産歴など、個人のプライバシーに関わる情報も含まれることがあります。しかし、このような調査は個人情報保護法に基づき、内定者の同意を得た上で行われることが法的に定められています。
企業によっては、内定者のSNSの投稿内容をチェックすることで、その人物の社会性や個性を把握しようとする場合もあります。また、電話調査や現地調査を通じて、学歴や職歴が正確であるかを確認することもあります。
内定者の素行調査は、企業が将来的なリスクを回避し、信頼できる人材を確保するための重要なステップです。ただし、調査は適切な手続きと法的枠組みの中で行われる必要があり、候補者のプライバシー権を尊重することが求められます。
素行調査の結果に基づいて内定を取り消すことは、法的には困難であり、場合によっては差別につながる可能性があるため、企業は慎重な判断が求められます。内定者に対する素行調査は、企業が安全で健全な職場環境を維持するための一助となるものですが、その実施には倫理的かつ法的な責任が伴います。