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『首都高の狼🐺』丸の内OLアヤ👩‍💼



バブル全盛期、首都高の狼

深夜の東京、環七加平インターから首都高に乗る。時計の針は午前1時を指している。平日のこの時間、道路は驚くほど静かだ。エンジンの音が心地よく響く中、ハンドルを握る手に力が入る。

「フッ、最高だぜ!」と心の中で叫びながら、アクセルを踏み込む。車窓から見える東京の夜景は、まるで宝石箱をひっくり返したように輝いている。ビルの明かりが星空と競い合い、ネオンが街を彩る。

今を煌めく日産シルビアQ'sの助手席には、今夜の特別なゲストが座っている。彼女の名前はアヤ。彼女は同じ丸の内の会社の同僚で、互いに20代半ば。最近プロジェクトで一緒に働くことが多くなった。バリキャリなアヤは、仕事では冷静でプロフェッショナルだが、今夜はその一面とは違うリラックスした表情を見せている。

「こんなに静かな東京、初めて見るかも」とアヤが言う。彼女の声は、エンジン音に負けないくらいに心地よい。

「そうだろう?深夜の首都高は特別なんだ」と答える。アクセルを踏み込み、車はさらにスピードを上げる。都庁新庁舎の巨大なシルエットが目に飛び込んでくる。高層ビルの間を縫うように走り抜けると、住友三角ビルが見えてくる。その独特な形状が夜空に浮かび上がり、まるで未来都市の一部のようだ。

「この車で走るのが一番のストレス解消なんだ」と思いながら、アクセルを踏み込む。シルビアQ'sのハンドリングは軽快で、まるで車と一体になったかのような感覚が広がる。

お台場に差し掛かると、観覧車のライトが遠くに見える。レインボーブリッジを渡ると、東京タワーが目に飛び込んでくる。その美しさに一瞬息を呑む。夜の風が窓から入り込み、サンルーフからも心地よい冷たさが頬を撫でる。

「ここからの景色、最高だね」とアヤが感嘆の声を上げる。「こんな夜景、ずっと見ていたいな」セクシーなミニスカから覗かせる脚のラインにクラクラ来た俺の本能。

「いつでも連れて行ってあげるよ」と答える。港区に近づくと、友人のバーが見えてくる。車を停め、ドアを開けると、懐かしい顔が迎えてくれる。「久しぶりだな!」と笑顔で手を差し出す友人。二人は昔話に花を咲かせ、夜は更けていく。

深夜の首都高とシルビアQ's、そしてアヤとの特別な時間。これ以上ない最高の夜が、また一つ思い出に刻まれた。

バーを後にし、亀有🐢のマンションに向かう帰り道。アヤが笑いながら言う。「いくらカッコつけても、こち亀のシルビアだね〜、キャハハ。」

「そ、そうだな、足立ナンバーのシルビアQ'sだ」と笑い返す。二人は笑い合いながら、今朝の勤務に備えて明星の見える静けさの中で家路に着く。



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