「メランコリック」(2019)田中征繭監督
有名どころではないキャストの分余計にのめりこめた作品。
この映画を見終わってから思うのはこの作品のジャンルがわからない。
ストーリーとしては大きな展開はなし。ストーリーにおける登場人物のセリフや演技というよりかは、この作品自体の空気感というか間がいい。この間がより引き込まれる。小説や漫画から劇場版になるケースで成功や失敗がある中、逆にこの作品を書籍にしても面白くはない。映画だからこそできる作品・脚本だなと感じた。
最後の、東大卒にも関わらず自堕落な生活をしていたモラトリアムな主人公が、
生きていくことの意味を見つけたという着地点が良かった。
シュールな映画の割に現代の若者に訴えるものがある作品でもあるのかな。
さっぱり見れる作品。疲れた時でも見れる。
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