世界で唯一の自分の世界
不思議なことを発見した。私の描く絵です。3年前に書いた絵を覚えてなく、というのはたくさん絵を描いていたからその中の一枚という絵だったのにどこかに埋もれていたのを見つけ、見たらへぇーいいやんという一枚に進化した。何もかもが新鮮で生き生きとした、見ていて楽しい絵に変わっていた。62歳の時に急に絵が描けるようになり、心をときめかす絵を描いた。誰かに習おうという気持ちはこれぽっちもなく、好きな線と丸で絵を描いた。そして色塗り、あるだけの色を使い、胸にききながら色を塗る。胸に違和感があればその色使いは間違っていることだから、消しゴムで消すように白を塗る。ですから完成した絵はどれもこれも満足している。何年たっても色あせなくみずみずしい。楽しくて楽しくて、線が曲がろうが大きいかったり小さいかったりしているのも、また楽しい。小さいときに無心で絵を描いていたあの時と変わらない。いくつになってもあの時のまま。現在68歳。世界に一つだけの私の絵。ワクワク、ドキドキの気持ちを表現している世界観。年を重ねれば重ねるほど絵の世界が広がっていく。
たぶん人は長生きしてせいぜい90歳ぐらいしかいきられないと思う。人間がたった90歳ぐらいで完成はしないと思う。だからいつまでも、いくつになっても成長しない。それでいいと思う。魂は死なないから早く完成する必要はないと思う。ゆっくりでいい。
私の年齢は現在68歳だけど精神年齢は18歳、だから娘も孫も、私のことをちょっと変わっていると言っている。ちょっと変わっているがものすごく嬉しい。人は普通が無いから。皆、ちょっと変わっているよ。だから素晴らしい。だから比べられないのよ。それぞれがちょっと変わっているからね。
それを本当に自覚したら、世の中は平和になるのだけどね。