思いは実現する
私には夢がある。歩けるようになったら生まれ育った奄美大島に戻ることです。奄美で生まれた人は大概の人は都会に出る。なぜなら仕事がなかったからです。そして見分を広める為に一度は生まれ故郷を離れる。
人口は200人足らず、同級生は16人、一番多いクラスだった。同級生は皆、幼馴染、何から何まで知っている。少、中学校は家の近所、高校はバスで通うところ。中学校までは皆一緒だったけど、高校はバラバラになった。悲しいことに中学校を卒業してから今まで一度も会えない幼馴染もいる。風の噂で病気になって33歳のときに天国にいったそうです。そして年を重ねていったら次から次へと幼馴染が天国に旅立っていった。人生模様も色々で、自衛隊に入り定年まで勤めあげ後は悠々自適に暮らしている者、色々な仕事を変転してバス会社の重鎮として暮らしている者、イタリアに渡り現地の女性と結婚してイタリアで亡くなった者、自分で仕事を起こし日本中を回つている者、父親の大工仕事を受け継いでず~っと大工をしている者、50年以上一つの会社でコツコツと板金を扱っている者、千葉県で校長を定年退職して一度も奄美に戻らなかった者、九州福岡で娘と二人、幸せに暮らしている者、料理やで30年以上働き、今も時々手伝いにいっている者、会社の保養地で週に3回パートを今でもしている者、一回都会に出て後は田舎でず~っと暮らしている者、たった一人消息が不明な者、そして私、私がまだ歩ける頃に仲の良い者たち、何かあれば集まり、酒を酌み交わし、田舎のイベントには率先して参加して、病気になる前年は懐かしいお世話になった先生たちを田舎に招待して何十年ぶりかに再会して交流を温めた。また、二年後には沖縄に同じメンバーで行こうねといった話は、幻になってしまった。こんな状態になっても同級生たちから連絡が来る。近況を知るためだけど気遣いが嬉しい。元気になったら彼らに会いたい。今の私と会ったらきっと気を使わせてしまうと思う。少し元気な頃の趣になったら会いたいです。
そして奄美大島に帰り、大好きな畑仕事をしたい。土地は遊んでいるからその土地に合う果物を植え収穫を楽しみたい。
私は特殊能力がある、自然と心を通わせる不思議な能力。この能力に気づいたのは桜島にいたとき、誰もいない朝の5時ころ、広大な畑に真っ暗な空間にたった一人、大地を踏みしめていたとき、心に浮かんだのは山に話しかけることだった。山が返事をしているイメージをして大きな声で元気ですか?と山に問うた。すると山はお~うと声を出した。このできごとが面白くて不思議だった。
田舎に帰ったとき、自然とは交流できると解ったので果樹を植えたときも話をした。野菜作りをしたときも、話をした。自然は応えてくれた。果樹は立派に育ち、野菜はたわわになった。食べきれない程実ったので、子供たちに送ったり近所の人に料理を作り配った。この思い出が宝石のごとくキラキラと輝いている。同じ経験をしたくて田舎に帰りたいと強烈に思っている。子供たちは自立して、それぞれが一生懸命に生きているから心配はない。お世話になっている長男も開放してあげたいので、リハビリを頑張っている。思いは叶う、実現させたいです。