若かりし頃の話・・続き
姉と二人の生活ですので早く仕事を見つけなければ姉に迷惑をかけてしまいます。すぐに見つかりました。不思議なことに面接を受けたら100%受かるのです。自分でも言うのは変ですが、あのころも田舎くささがプンプンで都会ずれしていなかったのが、かえって良かったのかも知れません。あの当時事務作業しか考えられなかったので何となく事務作業を選んでしまいました。でも二年もたてば飽きてきました。そして辞めました。たぶん違う仕事をしたかったのだと思いますが手っ取り早くまた事務作業の仕事をしました。また辞めました。
飽きてしまう性格はどうしようもありません。姉はそのときは結婚していましたので自立しなかったら生活できません。母に相談しました何でこんなに飽き性なのか自分でも解らなかったのです。母は口を利くなり(あんたは仕事に恵まれているから、きっと自分に合った仕事に出会えるから)と言ってくれました。てっきり叱られると思っていたのに反対のことを言われたので晴天の霹靂でした。こんな見方もあるんだなぁと、改めて人生の先輩として尊敬しました。そして5年間付き合った彼と結婚しました。19歳の時に出会い24歳の時に結婚しました。9月に式をあげる予定で準備を進めていました。その一か月前の8月のある日、何気なく彼に電話をしました。なんと女性が電話に出たのです。びっくりしました。翌日、始発の電車に乗り彼に会いに行きました。女性が居たのです。そして女性を家まで送り、私もそのまま家に帰りました。結婚を辞めようと思いましたが招待者にはがきを出したりしているので、許すことにしたのです。でも主人の女性好きは治らず酒を飲んで飲まれる人でしたので、そのたびに思い悩み、別れようと考えました。ただ子供たちから父親を取り上げるのは申し訳なく、子供たちのことを考えたら悩みました。このまま結婚生活を続けたら嘘の生活をすることになる。主人の人生にも良くないし、私の人生にも良くない、お互いに第二の人生が素晴らしいものになったらいいと決心し別れました。主人は自分の姉の紹介で一年も経たずに結婚しました。何と無く肩の荷がおりた気持ちになったのです。飽き性だと思っていた仕事が何と30年近く続きましたので、自分に合う仕事を見つけることが大事ですね。
主人と別れてから大阪に来たとき、私をお手伝いさんにと誘ってくれた大富豪と同じ駅でした。懐かしさがあり行ってみたらマンションが2棟建っていました。風の噂でご主人はガンで亡くなって、早々に奥さんは広大な屋敷を売ったそうです。
この後の物語は自叙伝に書きましたので、興味がありましたらどうぞ読んでくださいね。