見出し画像

アスリート、パラアスリート採用の取り組み

弊社では、アスリート、パラアスリートを雇用し、働きながら競技に取り組める環境を整えています。
現在はアスリート2名所属し、来年はもう1名加わります。
今後はパラアスリートも採用していく予定で準備を整えています。

なぜ、弊社がアスリート、パラアスリートを採用するのか?

そのことについて今回は書いていきます!


アスリートへの誤解

一つの競技をとことん貫いてきたアスリートは働いてもその経験を生かすことができる!
体育会系は根性があって、ちょっとやそっとじゃヘコたれない!
そんなことが言われ、いわゆる体育会系は重宝されてきました。
しかしそれは過去の話で、社会も変わり続け、長時間労働も含めて労働環境が変わる中で、求められる人材が変化しています。

実際にアスリートとして活動していたり、体育会系で育った人が活躍することもあるかと思いますが、それはごく一部。
勉強も含めて、何かに没頭した経験は生きますが、それはスポーツに限った話ではなく、スポーツの経験があるから根性があるということでもありません。めちゃくちゃ厳しい野球部でやり抜きましたが、以前の僕は根性なしでした😅

実際に大半のアスリートや体育会系は社会に出てからたくさんの苦労をしています。
むしろスポーツやらない方が結果的には良かったのではないかと思うこともあります。

なぜそんなことが言えるのかと言うと、私が体育会系で育ち、その体育会系で育ってきた先輩や後輩、仲間たちを見ていて思うからです。
そして今でもたくさんのアスリートや元アスリートにお会いしますが、経済的にも精神的にも安定している人は、それほど多くない印象です。

もちろん過去の経験を生かして、活躍している人もいますが、過去の栄光に囚われている人の方も多い気します。

華やかな部分ばかりフォーカスされることも多いです。何事もそうですが、光の分だけ影があります。
今活動しているアスリートも私たちと同じように様々な不安を抱えていて、多くのアスリートは、安定している私たちよりも不安は大きいかもしれません。

自身の野球経験からの学び

小学校から野球を始めて、中学時代には全国大会に出場し、高校は野球で進学。一緒に野球をしていた仲間たちは、中学や高校でこんな人がプロに行くんだろうなーという人もたくさんいましたが、プロの世界に飛び込むのはごく一部。実際に確率は0.1%とも言われています。

私は中学校に上がった時点でプロは諦めていたので、大した努力もせずにセンスだけで野球に取り組んで、そこそこほどほどで高校野球を終えて、野球人生にピリオドを打ちました。

が、結果的にそれが良かったです。
もし努力して本気で取り組んでいたら、大学野球でもできたかもしれません。しかし、すごい高いレベルでできたかというと、そんなことはなく、レギュラーにもなれないレベルだったと思います。

そして大した大学でもなく、やりたいことも特になく、就活で苦労していたのではないかと思います。
もしかしたら、色んな誘惑に負けて、親の脛をかじりながら遊びまくっていたかもしれません・・・。
プロになる能力がないのに、できるからと言ってやり続けることのリスクはここにあると思っています。
私が弱いだけかもしれませんが、高いレベルでない環境の中で、本気に取り組み続けれらるほど、学生はそんなに強くありません。

そして、プロになっても活躍できるのは、ごく一部。
プロを引退した後に、第2の人生で苦労している人もたくさんいます。

一つのことしかやっていないことのリスク

一つのことを突き抜けることは良いですが、そこにはリスクもあります。
それはその一つのことができなくなったときや通用しないレベルになった時です。
そもそもどんなにすごい選手でもいつかは選手としての終わりが来ます。
そしてそれは遠くないのです。

誰もが知るスーパースターの大谷翔平さん。
素晴らしい能力だけでなく、考え方などの人間性が、多くの人を虜にするのでしょう。
彼がアスリートの経験を生かして、一般企業に転職したとしましょう。素晴らしい考え方と能力が備わっていますが、多くの企業で戦力にならないでしょう。
アスリートはその経験を生かして、企業で活躍できる!なんて言われていますが、そんな単純な話ではないのです。

「会社が自分に何をしてくれるか?」という勘違いアスリート

プロの選手は個人の成績や能力でチームや組織に貢献して給料をもらっています。プロは強いチームや魅力のあるチームを作ることで収益を上げ、その収益から高い給与を支払います。だからその組織に貢献できないとなると契約終了、解雇となります。
予算や人数など制限があるので、新しく入れば、その分だれかが去っていくという厳しい世界です😔😔

個人の高い能力で組織にどれだけ貢献できるか

私の友人で著名な野球選手がいますが、現役時代から「チームからどれだけ必要とされる選手で居続けるかが重要」と言っていました。
プロの選手はチームにどれだけ貢献できるか?ということを考えながら個を磨いていきます。
友人は現役生活を終えた時に「チームの役に立てていないから当然だ」と言って、自ら身を引きました。
プロは「組織に何ができるか」を常に考えているのです。
結果として、活躍して更に金銭のサポートがあったり、環境が良くなったりするのです。

しかし、企業からスポンサードを受けようとしているアスリートは多くの人は「組織が私に何をしてくれるか?」ということを問うてきます。

金銭、物品、環境などなど…

ちょいと待て…😅

当たり前ですが、企業は利益を上げて存続します。
ということは企業に利益を与えてくれる人に企業はサポートすることは当然です。なので企業の利益に貢献できる人をサポートし、その価値が高ければ高いほど、お金や環境が整っていきます。

大谷翔平さんが「この食品を食べたら、私の様なホームランが打てます!」って言ったら、その食品は爆売れします。
実際にニューバランスは野球用品の後発企業でしたが、大谷翔平さんのスポンサードのおかげで認知度が爆上がりです。

最近はSNSなどが発展しているので、SNSで御社の認知を広めます!というパターンも多いですが、そのパターンが多くなるということは、広告として効果的ではないわけです。

組織に貢献できないアスリートにお金を払うくらいなら、食べ物に困っていたり、生きることで精一杯な人にお金を使います😉😉

だから弊社は会社に貢献してもらう

実業団も含めて、よく聞く話は、「一般社員がアスリート社員に対しての理解がない」ということです。
出社もほとんどしないアスリートを同じ会社だから応援しろというのも無理な話です。
そして、引退して社業に専念しようと思っても居場所がない。
企業に貢献できる具体的スキルがなければ当たり前と言えば当たり前です。パソコンすら使えませんでは話になりません…😔

現役中も、ケガをしたり、パフォーマンスが上がらない時のプレッシャーは半端ではないと思います。

働く人も「利益に貢献しないアスリートサポートするならこっちの給料上げ
てくれ!」となっても不思議ではありません。

弊社の場合だと、私がトライアスロンやマラソンなど頑張っているので、「社長の趣味かよ😑」なんて言われかねません。

これでは持続的に支援することは困難になります。

これを解決するためには、目に見える形で会社への貢献をしてもらえば良いのです。
どんな会社でもできることはあります。
そのできることに全力に取り組んでもらいます。

例えば弊社は医療福祉事業なので、専門職が多いです。
誰かがやらなければならないが、専門職でなくてもできる仕事もあります。
むしろそちらの方が多いかもしれません。
それは専門職にとってはストレスですし、それをしなくて済むようになれば、より専門職としての仕事に集中できます。
そこをアスリート社員に担ってもらっています。

するとどうなるか?
アスリート社員は現場を知ることにより、会社や他の社員に支えてもらっていることへの感謝が生まれます。
そして働いている人は、自分でやらなくてもよい仕事を行ってくれるので、自分に仕事に注力させてくれるアスリート社員に感謝が生まれます。

アスリートは「みなさんのおかげで競技ができています。」
社員は「アスリート社員が一生懸命できることをやってくれているから、やるべき仕事に集中できる」
とお互いに感謝の気持ちが生まれています。

なのでお互いに「ありがとう」の関係性が生まれます。

すると、アスリート社員が遠征で1週間海外に行くときに社員たちは、「いつもありがとう!いない間は〇〇さんの分まで仕事頑張るから、良い結果期待しています!」と気持ちよく送り出されます。
アスリート社員も「がんばってきます!」と気合を入れて旅立ちます。
もちろん会社のアスリートの頑張る姿を見て、士気は上がります。

なので、アスリートは組織にとって無くてはならない存在になるのです。
アスリート社員は組織にとってありがたい存在なので、積極的に採用してください!と社員から声があがります。

働くことで社会を学ぶ

社会には社会のモラルやルールがあります。
組織を崩壊させていくのはモラルブレイカーやルールブレイカーです。
そういったことを学ばずに、組織に入ると、今までと違った環境に適応できない人も一定数存在します。

アスリートも1日中トレーニングしているわけではないので、それ以外の時間は働くことで、社会を学ぶことは、アスリートとしてのキャリアを終えた時にスムーズに組織に溶け込めると考えています。

競技に人生をかけることは重要ですが、競技を終えた後の人生を考えなくて良いということではありません。

アスリートである前に一人の人間として、どんな人生を歩みたいのかを考えていくことは、アスリートのパフォーマンス向上に効果があるとも言われており、競技と仕事を両立するデュアルキャリアは、最近注目されています。

仕事も競技も考え方は同じです。
上手くいく人は上手くいく考えを持ち、目標達成に向けて真剣に取り組み、経験を学びに変え、改善を繰り返して、できるようになるまで諦めずに取り組みます。

仕事は人格形成において非常に貴重な場であり、その人格が競技にも好影響を与えると考えています。

ちなみに弊社所属の田中文也は働き始めてから、世界選手権で過去最高の成績を修めました!!
まだまだ上を目指しています。

失敗例もあります!!

頑張ります!!と言って入ってきたのですが、半年で競技辞めます!となり、引き続き社員として頑張りたいです!という言葉を信じて社員として採用したけど、結局辞めていきました…。
人からの紹介だったので信じた私に落ち度があるのですが(-_-;)
半年間は、アスリート社員としての恩恵を受けて、恩恵を受けられなくなったら辞めていったわけですが、アスリート社員の採用は、そんなリスクがあると勉強になりました。
会社から何かをもらおうと思っている人は、アスリートでも一般採用でも上手くいかないですね😓😓

弊社でアスリート社員として働くメリット

何といっても経済的な安定です!
固定給、福利厚生、社会保障、それに加えて、もちろん規定はありますが、用具補助、遠征費補助などもあります。
何事もそうですが、心配事があれば、集中できないのが人です。
アルバイトだと、時間も不規則で、練習時間の確保もままならないなんてこともよく聞きます。
出来る限り経済的な基盤を保証した上で、競技に取り組むことは重要です!

そして、仕事を通して社会人としての成長!
競技を終えた後に、社会人としての基礎力があれば、弊社でなく、他社でも活躍できる社会人になることできます。
でも社会人としての基礎力は、当たり前ですが、働きながらでないと培うことはできません。
将来どうなるのだろうと心配して競技に取り組むよりは、社会人として自分は通用するという自信があれば、競技をやり切ることができると考えています😊😊

パラアスリートも募集中!

私はパラアスリートだからといって特別扱いをするつもりはありません。
アスリートはアスリートです。
ただ、障害という物理的なハードルは配慮します。
差別はしませんが、区別はします。
本人ができることとできないこと。
本人がコントロールできることとできないこと。
私は理学療法士なので、めちゃくちゃ詳しいですので、配慮は思いっきりしますが、遠慮はしません。

パラアスリートもアスリート人生を終えた時に、社会で活躍し続ける人で居続けるために仕事に取り組んでもらうという考え方は、アスリートと変わりません。

まとめ

私の想いをたくさん書きましたが、みなさんの想いも聞いてみたいです!
なので遠慮なくメッセージください😊😊

間違いなく、アスリートは素晴らしい存在です。
人生のピークと競技のピークがイコールになるのではなく、競技を終えたとしても、今がピークだと言える人生を送って欲しいと思っています。
そうなれば、競技を終えてからも、たくさんの人に勇気や希望を与える存在で居続けることができるのです。

アスリート生活を生かして、人生を豊かにしている人が増えれば、「どうせ食えないし😑」とか「将来が不安だから😑」と言って競技を諦める人が減り、競技の裾野が広がり、結果として競技の発展に繋がります。

そんな道を作っていきたい人をお待ちしています!!

採用のインスタからDMください!

12月16日月曜日の19時よりオンラインの説明会もやりますので、是非ご参加ください!
お申し込みはこちらから!

この写真はアイアンマンの時かな😉

いいなと思ったら応援しよう!