X線?CT?MRI?何が違うの?
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はじめに
X線・CT・MRIの違いがわからない、、
MRIのT1強調画像と、T2強調画像の違いがわからない、、
これらは多くの療法士から、よく聞く悩みでもあります。
画像を読む上で、そこに何が写っていて、
何が見えているのかわからなければ、
正しく読むことはできないのは当たり前ですよね。
とは言っても、参考書や勉強会だけでは、
理解しきれなかったという方も多いかと思います。
この動画では、画像を読む上で、必要な前提の知識について、
分かりやすく、理解しやすく説明していきます。
この動画を最後までしっかり見るとこで、
画像を読む力が、めちゃくちゃ高まるので、
集中して確認していきましょう〜。
ちなみに、このリハメモチャンネルは、
アンケートで、
「分かりやすい!」「見やすい」「基礎学習になる」などの
ありがたいお言葉を頂けているので、
このあたりは、保証できるかと思います。
途中で重要な事も説明しているので、しっかり最後まで確認しましょう〜。
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では本編に〜。
イントロダクション
早速ですが、この写真どっちがCT画像で、
どっちがMRI画像か分かりますか?
この画像同じ部位ですが、別のものが写っています。
画像の違いはわかっても、何が写っているのか知っている人って意外に少ないんですよね。
答えは、最後にお伝えしますが、
実はMRIは「水と脂肪」しか映すことができないんです。
知っていました?
実際に僕は、しっかり勉強するまで、
恥ずかしながら知りませんでした。
この、「水と脂肪しか映っていない」ということの意味がわからなければ、
MRIを理解するのは難しいんですよね。
これって結構基本なんですけど、
基本が抜けていると、応用した理解がどんどん難しくなるので、
次の章から、それぞれ説明していきますね。
X線写真
小難しい話は置いておいて、
ズバリ、X線写真は影のようなものだと思ってください。
X線という光を対象に照射して、そこにある物体を影として写しているイメージです。
ここで特徴的なのが、X線で映される影の濃さが組織によって変わるということ。
イメージ的にはX線が透過しずらいものは真っ白く写って、
X線が透過しやすいものは真黒く移ります。
X線が透過しずらいものの代表的な組織は、金属、骨、筋肉あたりで、
透過しやすいものは、空気、脂肪、筋肉になります。
順番で言うと、
空気→脂肪→筋肉→骨→金属の順番で、
だんだん透過しずらくなっていますね。
症例でよくある例だと、
正常であれば、肺の中は空気なので黒く写りますが、
肺炎などで炎症し水が溜まってくると、透過しずらくなっていくので、
白色に近づき灰色に映るようになります。
逆に便秘症などでは、腸内にガスが溜まって、
その部分は空気なので、黒く映るようになります。
さて、X線写真の読影のポイントについても解説していきましょう。
決められた方法があるわけではありませんが、「ABCD'S」という手順を覚えておくと、
病変を見逃さないので押さえておけるといいですね。
それぞれ、
A Alignment 配列
B Born 骨
C Cartilage 関節軟骨
D Distrbution 病変の分布
S Soft tissue 軟部組織
で上から順に確認していきましょう。
Alignment 配列では、脱臼による転位や、隣接する骨の配列異常を確認します。
born 骨では、骨折による輪郭の乱れや骨密度の異常な低下を確認しましょう。
Cartilage 関節軟骨では、関節軟骨や椎間板の希薄化、
Distrbution 病変の分布では、腫瘍の分布や主張の程度、
Soft tissue 軟部組織では、外傷による軟部組織の変化を評価していきます。
ここまでざっくりX線についての理解が深まったところで、
X線の弱点と強みを説明して、X線の説明をおしまいにしましょう〜。
弱点は、ズバリ、
映し出せる方向が一方向で、奥行きなどがわかりずらいということ。
X線は、影を投影するので、
その写真からは問題部位が前側にあるのか、後側にあるのか特定がむずかしんです。
前額面から映るものと、水平面から見えるものが違うみたいなイメージですね。
そのため、X線写真をよく際には、
2方向以上から撮影するのが基本とされています。
多方向から見ることで、
立体的に評価することができるってわけです。
強みは、比較的短時間でできて、検査料も比較的安価なことです。
場所によって異なりますが、5分〜15分くらいで終わることが多いので、
撮影の負担は少ないですね。
CT画像
さて、次はCT画像ついて説明していきましょう。
実は、CT画像も原理は、X線と同じ感じです。
え、じゃあ何が違うの?って感じだと思いますが、
CT画像は、先ほどお伝えした、X線写真の弱点を克服した撮影方法になります。
X線写真の弱点でもある、映し出せる方向が一方向で、奥行きなどが分かりずらいという点ですね。
CT画像をとるCT装置では、
X線を照射する装置が、患者さんを回転するように動いて撮影し、
この仕組みによって、体を輪切りにしたような画像をとることができます。
つまり、三次元的に、立体的に画像を撮れるようになったということですね。
ただ注意点としては、
あくまで、断層をっていて、
CT画像上では、断面が見えているわけではありません。
なので、その断層において、
見えている病変が、手前にあるのか、奥にあるのかまでは正確には分かりづらいんですよね。
とは言っても、X線写真よりはかなり正確に読むことはできるはずです。
映し出される色についても、X線写真と同じようなイメージで考えてOKです。
X線が透過しやすい部分は黒、透過しずらい部分は白になります。
CT画像においては黒い部分を低吸収域、
白い部分を高吸収域と呼ぶので覚えてきましょう。
透過しずらい=組織がX線をよく吸収する領域→高吸収域
みたいなイメージですね。
ちなみにCT画像では、この吸収される値をCT値と呼ばれる数値であれわしていて、
ざっとこのような値になります。
それぞれ確認していきましょう。
さて、ここまで、CT画像について確認して、
最初からX線とた方がいいじゃん!と思われた優秀な方はいますでしょうか?
撮れるものは一緒で、CT画像の方がよく見えるなら、
最初からCT画像を選択した方がいいのは、
誰しも思いますよね。
ところが実際には、
X線写真を撮っていて、さらに詳細な検査が必要な場合に、
CT画像が選択されるケースが多いんです。
なぜだと思います?
被ばく量が少ないX線写真が最初は選択される、というのが答えになります。
医師は、なるべく放射線の被ばく量を押さえなければいけないので、
X線写真でもいい場合は、X線写真が優先的に選択されるんですよね。
もちろんケースバイケースなので、
状況によって最初からCT画像が選択されるケースもあります。
読影のポイントについては、X線写真で説明した、「ABCD'S」を活用できればOKです。
MRI画像
ではでは、MRI画像について説明していきましょう〜。
X線画像や、CT画像では、X線を活用して、身体内部を影として撮影していましたが、
MRIは、磁気を使って身体の中を撮影していきます。
原理は少し難しいのですが、簡単にでも理解できていると、
CTとの違いやT1、T2との違いも、
後々理解しやすいので簡単に説明しますね。
まず正常時に体の中には、たくさんの陽子が不規則な向きで存在していて、
ここに特定の磁気を当てることで、それぞれの陽子が縦方向に並びます。
ガヤガヤいる生徒が、掛け声によって整列するイメージですね。
さらにここでラジオ波と呼ばれる電波を当てることで、今度は横向きに整列します。
大きな音がして、みんながそっちの方を向くイメージですね。
ここで、このラジオ波を止めると、
また縦方向に整列していくのですが、
体の組織によって整列にかかる時間は変わり、
この時間のずれを画像に表したのがMRI画像になります。
大きな音が止んだ後、すぐに前を向く人もいれば、
しばらく横を向いたままの人もいますよね。
細胞や組織ごとに、元に戻る時間は差があるので、
ここの差を上手いこと、画像として投影しているわけです。
要するにMRIでは、この陽子を撮影しているとも言えるのですが、
この陽子は、体の中に2種類しかなんです。
1、脂肪組織の中にある「脂肪プロトン」
2、脂肪組織以外の組織にある「水プロトン」
の2種類になります。
難しく考えず、M R Iでは、
水と脂肪を映し出していると覚えちゃってください。
さらにいうとT1強調画像は、脂肪プロトンが強調された画像、
T2強調画像は、水プロトンが強調された画像ってわけですね。
ただ実際には、T2強調画像でも脂肪プロトンは強調されて撮影されやすいので、
ここは注意して覚えておきましょう〜。
なのでややこしくなってしまいますが、
T1強調画像とT2強調画像の決定的な違いは、水を表す信号の違いで、
水はT1強調画像では低信号、T2強調画像だと高信号になると押さえておきましょう。
T1強調画像で暗かったのに、T2強調画像で白くなっている部分は、
水分組織である可能性が高いってことですね。
また、さらっと言ってしまっていましたが、
MRIでは白く映る部分を高信号、黒く映る部分を低信号と呼ぶので、
合わせて覚えておきましょう。
MRIの読影のポイントとしては、
T1強調画像とT2強調画像見比べて、水(高信号)がどうなっているか確認できるといいですね。
炎症病変などでは、水分量が増すので、
炎症している場所は、T2強調画像で高信号になります。
本体あるべき場所じゃない部分に、高信号がある場合、
炎症している可能性があるってことですね。
また、骨皮質や腱、靭帯とかは、
脂肪や水があまり存在しないのですが、
これらは低信号として写ります。
つまり、低信号で表されている腱や靭帯部分に、
T2強調画像で高信号が混ざっていたりすると、
損傷や変性を疑えるとも言えますね。
T1強調画像とT2強調画像で、
組織ごとにどうやって見えるのか、
まとめたものがあるので、押さえておきましょう〜。
【T1強調画像】
水(渗出液、脳育髄液など):低信号
脂肪・骨髄(脂肪髄):高信号
硝子軟骨:低信号
骨皮質・石灰化:低信号
腱・靭帯:低信号
筋:やや低信号
血腫・出血:高信号
【T2強調画像】
水(渗出液、脳育髄液など):高信号
脂肪・骨髄(脂肪髄):ほぼ高信号
硝子軟骨:高信号
骨皮質・石灰化:低信号
腱・靭帯:低信号
筋:ほぼ低信号
血腫・出血:(病期により変化)
確認できましたでしょうか?
では、最後に、
CT画像と、MRI画像の違いを復習して終わりにしましょう〜。
【СТ】
撮影原理:X 線を用いて影を撮影
放射線被ばく:あり
撮影時間:比較的短い(数十秒~15分程度)
長所:
撮影時間が短い(救命救急に対応)
補聴器やペースメーカー等使用者も可能
騒音が少ない
短所:
放射線被ばくがある
血管や病変などの描出には造影剤が必要
【MRI】
撮影原理:磁気を用いて水素原子を撮像
放射線被ばく:なし
撮影時間:比較的長い(20~40分程度)
長所:
放射線被ばくがない
病変の質的な評価が可能
造影剤なしで血管画像が得られる
短所:
撮影時間が長い
大きな騒音がする
補聴器やペースメーカー等使用者は不可
閉所恐怖症患者には不向き
乳幼児や認知症患者には不向き
(安静が保持できない)
おわりに
今更、参考書買うのを
戸惑ってる人はいないと思いますが、
これってマジで機会損失してるんですよね。
成長してくと分かるんですけど、
知らないことの損って莫大なんですよね。
今はメルカリとかで安くも買えるので、
気になった情報があれば、
すぐに買って中身を見た方がいいです。
知っているか知らないか、
リスク管理とかもそうですが、
めちゃくちゃ変わります。