後輩指導・患者指導が激変するコーチングに必要な3つの視点|2023.7.31配信予定
はじめに
「後輩がなかなか動いてくれない、、」
「患者さんへの指導が上手くいかない、、」
この二つの悩みは一見違う事のようですが、
実はどちらも、「コーチング」を学ぶ事で、
解決します。
後輩指導も患者指導も、言うなればコーチングですよね。
ところが知らないでいると、
どっちも改善せず、悩みを抱えたまま、
つまらなく大変な毎日が継続してしまいます。
が、この動画で最低限必要な情報は詰め込んだので、安心してください。
臨床やSNSを通して1,000人以上指導してきていますが、
この知識がベースにあると、相手の理解度・実行度は結構違ってきます。
この動画を最後まで見る事で、
一味違った「コーチング」を理解する事ができるので、
変わりたい方は、しっかり最後まで試聴してください。
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ではでは本編に。
本編
■概要
まずは概要から説明していきましょう〜。
目次を見て、
「難しそうな英語が並んでいるな、、」
と思いましたよね。
この章でそれぞれの意味合いを簡単に説明し、
各章で詳しく説明していくので、理解しやすいかと思います。
では早速、説明していきましょう。
コーチングを行うにあたっての、
心構えとも言える、3つの視点があり、
それが、
「Possession(ポゼッション):身につけるもの」
「Behavior(ビヘイビア):行動」
「Presence(プレゼンス):考え方や信念」
の3つになり、PBPの視点と呼ばれています。
英語は覚えにくいので、
この動画では、日本語で解説していきますね。
コーチングの目的は、相手に成果を出してもらう事で、
後輩指導の場合は、後輩の成長という成果、
患者指導の場合は、症状の改善という成果を出してもらうために、コーチングを行いますよね。
この成果を出してもらうために、コーチが持つべき視点が先ほどの3つという事になります。
例を挙げて考えてみると、
Aさんがリーダーになり、後輩の管理業務が上手くできていなかったとします。
この場合、Aさんはリーダーになったばかりなので、
「身につけるものPossession」である、マネジメントスキルが十分ではない可能性がありますよね。
マネジメントスキルが必要なことに気づかせるために、
対話によって気づかせていきます。
質問を通して、Aさんにいま備わっているスキルやこれから必要なスキルを引き出し、
次はそれを獲得するため行動プランを考えます。
それが「行動Behavior」の視点ですね。
やろうと思っていて実行できていないことは何ですか?
などの質問を通して、Aさんが行動できるよう促しましょう。
それと同時に、「考え方や信念Presence」も考えていきましょう。
必要なスキルを、必要な行動を理解し、実行しようにも、
思うように行かないこともあります。
その場合は、理屈で理解していても、
本心で理解できていない可能性があります。
心が動いてないから、体が動かないといった状態ですね。
この場合は、
あなたが大事にしている価値観は何ですか?
など質問で、心と体を連動させていきます。
概要説明なので、かなりざっくりした説明ですが、
成果をしかり出せるコーチは、
「身につけるもの」「行動」「考え方や信念」の3つの視点を必ずと言って良いほど押さえています。
逆にここが押さえられていないと、
根性論のコーチや、頼りないコーチになってしまいます。
また、この3つはバランスが大切なので、
コーチの一番の役割は、3つの要素のうち、
どこが不足しているか見極めることになりますね。
例えば、新米PTが書類業務を実施中で、
やる気はあるけど、時間がかかり残業をたくさんしている状況を確認してみましょう。
新米PTの状況は、
「身につけるもの」
→書類処理の知識が不足している
「行動」
→やる気があり、行動もしている
「考え方や信念」
→一人で解決しようとしている
このケースだと、「行動」は問題なさそうですよね。
業務に時間がかかる原因は、「身につけるもの」「考え方や信念」と考えられるので、
書類処理の仕方を再度説明し、また困ったらすぐに相談してねと伝えます。
するとその新米PTは、「時間をとらせてしまって悪いから相談するのはしにくい」と考えている事がわかりました。
すると状況は、
「身につけるもの」
→書類処理の知識は教えてもらった
「行動」
→相談できない
「考え方や信念」
→人に相談するのは悪い事だと思っている
になり、「考え方や信念」を変えるのが良さそうな事がわかりますよね。
「人に相談するのは悪い事ではない」「相談した方が逆に時間を使わせない場合もある」など、考え方や信念を変えるコーチングが適切になります。
というように、「身につけるもの」「行動」「考え方や信念」の3つの視点を持って、
コーチングができると、何が問題で、
何をすれば良いかが格段に分かりやすくなるので、
是非是非習得していって下さい〜。
では、それぞれもう少し詳しく説明していきましょう〜・
■Possession
Possession(ポゼッション)は「身につけるもの」でしたね。
相手が目標達成のために、身につけるものを明確にしていきましょう。
本人のモデルとなる人の行動から必要なスキルを探したり、
こちら側から必要そうなスキルを提案してみたりします。
具体的には、下記のような質問で明確にしていけると良いですね。
理想の状態に近づくために必要なものはなんですか?
目標達成のためにはどんなスキルが必要ですか?
自分がいま持っている知識やスキルで使えそうなものはなんですか?
「身につけるもの」には、
知識、スキル、人脈、資金、経験など、さまざまなものが該当します。
コーチは、可能性の幅を狭めないように、
基本的には相手が主体になって、
身につけるものを引き出していきましょう。
「買い物できるようになりたい」という目標の症例を例にすると、
・歩行自立
・不整地でのバランス能力
・長距離歩行の耐久性
・信号を渡り切れる歩行速度
・荷物やカゴを持っての歩行
・屋外での危機管理
・買う物の想起
・店員との対応
・買い物に使うお金
・交通手段
・介助者の有無
などなどが、必要なものとして考えられますよね。
また、最初は数が大切です。
身につけるものをたくさん考えて、
羅列した後に、それら全てが揃ったら、
目標が達成できそうか、相手と一緒に想像してみましょう。
目標達成できそうなイメージが湧けば、
あとは、どれの獲得をどの順番で目指していくのか、
次の「行動」のフェーズに移行しましょう。
■Behavior
Behavior(ビヘイビア)「行動」について。
やろうと思っていて実行できていないことは何ですか?
目標を達成するために今日からできることは何ですか?
次回のセッションまでにどんなことをやりますか?
このような質問を通して、Aさんが行動できるよう促しましょう〜。
どんなスキルや目標が必要か、「身につけるもの」が定まれば、
あとはそれを獲得するために行動するだけです。
一方で、
忙しいからできない、、
具体的な方法が分からない、、、
と言った問題が、必ず立ちはだかるので、
コーチは、これ壁を越えられるようにコーチングしなければいけません。
そのためにコーチが知っておかなければいけないことは、次の2つ。
行動の4つの壁
コーチの関わり方
行動の4つの壁こんな感じ。
●目標を立てた時点での決断の度合いが軽い
●やる気はあるけど何をすれば良いか分からない
●知識・スキルをどう使ったら良いか具体的に分からない
●変化を起こせない
それぞれコーチの関わり方も含めて説明していきましょう〜。
●目標を立てた時点での決断の度合いが軽い
このケースは最もよくあるケースではないでしょうか。
覚悟の低さから行動が起こせず、
決まって出てくる言葉が、「忙しくて時間がなかったからできなかった」。
あなたも口にした事、もしくは耳にした事があるのではないでしょうか?
この状態は目標設定に問題があります。
目標が明確じゃなかったり、
危機感が少ない故に、行動の必要性が感じにくくなっています。
心から達成したい目標ではなく、本当はやらなくても良いと心で思っているけど、
建前で設定した目標かもしれません。
行動しない方がメリットの大きい「身につけれるもの」になってしまっているとういう事ですね。
この場合、自分の価値観や考え方に反している可能性があるので、
コーチは、相手の価値観や考え方を引き出し、
それをベースに目標を考え直さなければいけません。
具体的な方法は、次の章「Presence(プレゼンス):考え方や信念」で説明しますね。
●やる気はあるけど何をすれば良いか分からない
このケースは、身につけるものが定まっていないケースになります。
先ほどの章での、身につけるものを探す時間で、
十分に探せていないケースですね。
書類作業の効率化を目指したい時に、
時間管理やワードの使い方を目標としてあげていたけど、
そもそもタイピングの仕方が分からない、
実はエクセルも必要だった、
といったものが「身につけるもの」として出て来ていなくて、
行動に移せていないといった状態です。
この場合、コーチの関わり方としては、
前の章でやった「身につけるもの」を再度模索しましょう。
一緒にどんな「身につけるもの」が必要か考えるという事ですね。
●知識・スキルをどう使ったら良いか具体的に分からない
これは研修を受けたけど、現場で実施できていないケースです。
知識だけがあって、それを実用化できていない例ですね。
知識は、その知識をどのように活用するかまで考えなければいけません。
現実に適応させるフェーズが必要なのです。
コーチの関わり方としては、
得たスキルや知識を、
「いつ」「何に」「どうやって」使うのか、
対話の中で明確にして、イメージを持ってもらいましょう。
イメージが持てると行動しやすくなりますし、
少し行動した後、うまくいったかどうかも含めてフィードバックできると、
行動が次の行動につながりやすくなります。
また既に持っているスキルや知識も活用できるよう促せると尚良いですね。
自分が既に持っているものは、活用しやすいので、
思い出させ、活用を進めましょう〜。
スキルや知識の使用イメージにしても、
既に持っているスキルの活用にしても、
コーチが教えてしまうのも良いですが、
基本的には自分で到達した答えの方が、
理解度や達成度が爆発的に違うので、
コーチは相手に考えさせ、ゴールにたどり着けるようなサポートを徹底しましょう。
時には、教えてあげてもいいですけどね。
●変化を起こせない
この壁は、スキルも知識もあって、
実施方法もわかってるけど、なんだか一歩踏み出せないと言ったケースになります。
現状維持バイアスが働いている状態ですね。
現状維持バイアスとは、同じパターンを継続しようとするバイアスです。
これまでこれで生きてこれたから、わざわざ変化する必要がないというバイアスが、
人には備わっているんですよね。
コーチの関わり方としては、
「宣言」をしてもらうのが良いでしょう。
宣言させる事で、約束を守ろうとする気持ちが働き、
行動が具体化しやすくなります。
軽くお話しするよりも、他人に宣言してしまった方が、
守らなくてはいけないという危機感が生まれますよね。
また宣言の中で、具体的な行動計画まで含められると、
何をすれば良いか分からなくなる事もなくなります。
加えて、コーチが相手の覚悟を把握しやすいのも、宣言の良い所ですね。
声の大きさや目つきなどで、本当に達成しようとしている目標なのかどうか確認することができます。
覚悟が足りなそうであれば、行動計画を設定し直しましょう〜。
■Presence
最後、「Presence(プレゼンス):考え方や信念」について。
考え方や信念は、人によって様々ですねよね。
結果を出せれば良いと思う人もいれば、結果までのプロセスが大事と思う人もいるし、
同じリーダーでも、
チームを牽引するべきと考えている人もいれば、
チームの各個人が力を発揮することが大事と考える人もいます。
どれが良い悪いというのは本来ないのですが、
目標を達成するためには、時には考え方や信念を変えなければいけない時もあります。
あなたが大事にしている価値観は何ですか?
環境の変化に合わせて、自分が変化すべきことは何でしょうか?
その目標を達成することは、あなたにとってどんな意味がありますか?
のような質問で、考え方や信念を気づかせ、心と体を連動させていきます。
例えば、リーダー職になり、
チームをまとめなければいけない時に、
基本的には暖かく見守るという価値観を持っている場合、
新卒が多いチームだと、それぞれが何をすべきかわからず、
チームがまとまらなくなってしまいますよね。
ここで、教えながら一緒に進んでいく、という考え方も得る事で、
目標が達成しやすくなります。
さて、この考え方や価値観ですが、
多くが、自分の体験によって作られている事が多く、
また、自然と身についてきているものなので、
自覚しづらいのが特徴です。
自分の成功体験や失敗体験などから、
考え方や信念が形成されていくという事ですね。
うまくいかなかった考え方は、自然となくなっていき、
よかった考え方が、更新されていく感じなのですが、
前はダメでも、今回は必要という事もありますよね。
この辺を自覚できないと、自分の考え方や信念を変えるのはなかなか難しいです。
そもそも、自分の考え方や信念を見つけるのが難しいよって話なのですが、
価値観や座右の銘は何でしょうか?
その価値を大事にしている理由は何でしょうか?
いつからその価値を大事にしているのでしょうか?
その考え方が大事だと身につけたときと比べて、いま違うことは何でしょうか?
その価値が仕事で現れているのはどんなときでしょうか?
このような質問で、相手の考え方を深掘りしましょう。
前の章ででてきた、目標を立てた時点での決断の度合いが軽いの対策についても、
同様の質問で考え方を深掘り、
目標に合わせて考え方を変えるか、
もしくは考え方に合わせた、目標を考えていきましょう。
おわりに
誰にでも向き不向きはあると思います。
勉強が苦手、継続が苦手、集中が苦手。
でも、その不向きは10点満点とはいかなくても、
平均の5点までは必要です。
苦手だからやらなくていいやではなく、
苦手だから平均でいいやと思考し、平均までは努力しましょう。
そうやっていくうちに、人生が変わっていくはずです。
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今日も最後まで見てくださりありがとうございました~。