アロマテラピーで利用者や職員の心を癒やす。 理学療法士・渡邊美佳さんが描く「アロマ × リハビリ」の未来とはー。
リハラボ訪問看護リハビリステーション町田で活躍するスタッフへのインタビュー企画。今回は、「アロマテラピー」の資格を有する理学療法士の渡邊美佳さんにお話を伺いました。
資格取得を目指したきっかけや、資格を活かした実際の支援の様子、やりがいや今後の展望を伺い、リハビリテーションにかける熱い想いに迫ります。
アロマテラピーとは?
日本語で「芳香療法」といわれるアロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法です。花や果物、森や植物の香りは心や身体に様々に働きかけます。利用方法は、ティッシュやハンカチに精油をつけたものを嗅ぐ芳香浴法から、お湯の中に精油を入れて香りを楽しみながら足浴手浴に活かす方法、精油をオイルに希釈したトリートメント法、手作りのセルフケアクリームやエアフレッシュナーなど物作りに活かす方法など、多岐に渡ります。
最近では医療や介護にも活用!?
アロマに関する研究が進んだ現在では、美容・健康の増進、リラクゼーション、スポーツ、介護や医療、予防医学など様々な分野で、補完代替療法の一つとして活用されています。老若男女問わず使用可能ですが、お子さんや既往歴をお持ちの方やご年配の方、妊娠中の方はいくつか注意する点があるため、配慮しながら行います。
ーー 渡邊さんが、アロマテラピーを始めたきっかけは何ですか?
私がアロマと出会ったのは、理学療法士1年目の時です。職場の上司の奥様が作業療法士で、アロマトリートメントサロンを経営されていました。そのサロンに伺ったことがきっかけとなり、精油や香りの効果とタッチングに興味がわき、様々な協会へ出向き学びを深めていきました。
人間の身体に対する精油の吸収ルートは大きく分けて3つあります。1つ目は嗅覚から大脳辺縁系、2つ目は鼻と肺から血液、3つ目は皮膚から血管やリンパ管に入るルートです。精油は免疫系や内分泌系、自律神経系に影響を与えます。どの精油も特徴や効果など多岐に渡るため、その奥深さに興味が湧き、リハビリにも活かしたいと思いました。
リハビリの際に利用者さんや患者さんに触れる機会も多かったので、タッチングをするならばより効果的なものを取り入れたいと思ったのです。
ーー 実際の在宅場面で、利用者さんにどのように活かされていますか。
在宅場面では、浮腫が辛い方のケアにアロマテラピーを活用します。足浴ケアと組み合わせたり、ターミナル期にはご本人様やご家族様の精神面でのケアに活用したりもします。利用者様に合わせて選択します。
ーー 渡邊さんが感じる「リハビリ×アロマテラピー」の可能性や、今後の展望について教えて下さい。
日本臨床アロマセラピー学会の学術セミナーに合格し、ようやく今年度(2021年度)から、リハラボ町田でアロマケアのサービスを開始することになりました。
自分や周りのスタッフの心や身体が健康でなければ、良いサービスは提供できません。自分の好きなアロマの香りでスイッチの切り替え、モチベーションを向上させながら現場に向かって欲しいと願っています。
利用者様やご家族様も、このコロナ禍の長い在宅療養生活で疲弊し、精神的・肉体的に影響が出ていきています。そのため、私はそこに「アロマケア」を取り入れていきたいと考えています。リハビリや看護ケアにおける一つの手段として、アロマケアを活かしたいです。
ーー 様々なことに挑戦できる「リハラボでの働き方」はいかがですか?
リハラボ本店でアロマを導入しているのが、大きな実績であり、良き相談相手です。また、リハラボ町田にもアロマの資格を持った看護師が入職してきてくれたのも支えとなっています。
理学療法士の私1人では導入するのに足踏み状態でしたが、本店や周りのスタッフ、上司に支えられて、今一歩が踏み出せている状態です。やりたいことに全力で応援してくれる環境がとても有難いです。
今回の日本臨床アロマセラピー学会の研修費用もサポートして頂けましたし、また、昨年の春までは常勤で働いておりましたが、現在は週3回リハラボでリハビリのお仕事、週2回はフェイシャルエステサロンで美容部員のお仕事をしています。タッチケアや介護美容の勉強のため、ダブルワークをゆるしてくれる働き方は本当にありがたいです。
今後も、双方の良さを取り入れながら、利用者さんへ様々な選択ができるサービスを提案していきたいと思っています。
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以上、今回は「アロマテラピー」の資格を有する理学療法士の渡邊美佳さんにお話を伺いました!リハラボ町田に興味を持たれた方は、ぜひ、以下のページやSNSもチェックしてみてください。
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■ リハラボ町田・求人情報について
応募職種:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
雇用形態:全て
所在地:東京都町田市金森東1-11-45
リハラボ訪問看護リハビリステーション町田は、『地域に寄り添う訪問看護ステーション』を目指し、ご利用者様、町田・相模原地域、会社スタッフの “想い” に寄り添いながら活動をしています。詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
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