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【実体験】アスレチックリハビリテーションを経験して
今回は、私が学生の時に怪我をして経験したアスレチックリハビリテーションについてお話しします。
理学療法士になってから気づけたことも踏まえながらお話しします。
陸上競技での怪我した経験
私は学生時代、100m走を主に行なっていました。
自己ベストは11秒15(風速+1.3、歩数51歩)であり、10秒台には届きませんでした。
私のスプリントタイプはピッチ系であり、かつ筋肉のしなやかさがなかったので、筋肉や関節に衝撃を受けやすかったです。
なので、年中怪我ばっかりしていましたね。
怪我の初期段階から競技復帰できるまで最大4ヶ月程度かかったこともありました。
その間、理学療法士やコーチ、トレーナーからのアドバイスを受けながら漸進的なリハビリテーションを行なってきました。
アスレチックリハビリテーションの流れ
受傷後は医療機関での治療が必要なことから、医療従事者である理学療法士が主に関わります。
受傷直後は日常生活にも支障をきたす場合があるので、動きの癖が残らないように、理学療法士がしっかりと基本動作、日常生活動作練習を行います。
日常生活レベルからスポーツ動作に移行するときに再受傷が心配されます。
この時期から理学療法士とトレーナーが関わってきます。
いわゆるアスレチックリハビリテーションの開始です。
当時、私の場合は、現場に理学療法士がいなかったため、病院にいる理学療法士から教えられた内容をトレーナーに伝えて情報共有していく形でした。
下記にアスレチックリハビリテーションの大まかな流れの図を載せました。
[アスリートが怪我をしてから復帰するまでのグラフ]
アスレチックリハビリテーションには前期、後期という考え方があります。
アスレチックリハビリテーション前期
アスレチックリハビリテーション前期(以下アスリハ前期)では、リハビリに加え、トレーニングを行なっていきます。
リハビリではスポーツ動作にて受傷部位を庇うような動作が生じないよう、スポーツ動作の基本動作練習を行います。
別メニューでは、患部外エクササイズを行い、筋力、体力を落とさないようにトレーニングを行います。
患部の回復に合わせて、リハビリ内容も積極的な内容となり、トレーニングの内容や量も変化していきました。
トレーニングのを構成する要素と漸進的負荷
量:少ない→多い
強度:弱い→強い
回数:少ない→多い
頻度:少ない→多い
休息時間:長い→短い
上記は一概に言えません。
例えば、瞬発力を鍛えたい時は、強度を強くし、回数を少なくし、休息時間を長くする必要があります。
逆に、持久力を鍛えたい時は、強度を弱くし、回数を多くし、、休息時間を短くする必要があります。
アスレチックリハビリテーション後期
アスレチックリハビリテーション後期(以下アスリハ後期)では、今まで、制限されていたトレーニングからより積極的なトレーニング内容へと変化していきます。
ここでのトレーニングに耐えうる身体能力が備わっていないと、通常の練習や試合には参加できません。
この時期の私は、通常の練習内容よりも回数と強度を落として、6〜7割程度のスプリントトレーニングを行なっていました。
最初はスパイクを履かずに行い、シューズで9〜10割の出力で違和感がなければ、スパイクでの練習へと移行していました。
アスリハ後期な段階ではウエイトリフティングでのトレーニングもどんどん行なっていました。
基本的な3種目である、スクワット、パワークリーン、スナッチにて負荷を漸増しながら行なっていました。
おわりに
今回は自らが体験したアスレチックリハビリテーションの全容をお話ししました。
自分が理学療法士となってからでは、病院勤めだったので、せいぜいアスリハ前期までしか担当することができなかったのが現状です。
今後は自らの外部活動で、アスリハ全体を一貫的に行えるようにしていきたいです。
今回はプライオメトリックトレーニングについて記載しませんでしたが、また別の機会にて記事にしてみようと思います。
現在、怪我で悩んでいる方々の参考になればかと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。